その部屋にいるのは敵か? 味方か? 『ザ・ウォッチャーズ』の登場人物に迫る

映画『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日(金)から公開になる。本作は、地図にない森の奥深くにある不思議な部屋に誘われた主人公が自分を監視している“何か”に対峙する様を描いた作品だが、その部屋にはすでに3人の男女がいる。彼らの正体とは?

主人公ミナをガラス貼りの奇妙な部屋に招き入れるのは、年配の女性マデリンだ。彼女はミナにこの部屋のルール

“監視者”に背を向けてはいけない。
決してドアを開けてはいけない。
常に光の中にいろ

を伝える。マデリンはこの部屋のリーダー的な存在だが、なぜ、彼女はこの部屋のルールをこんなにも知っているのだろうか? ミナを部屋に招き入れたのは偶然? それとも何か目的が?

さらに部屋にはミナよりも年下のキアラとダニエルもいる。

キアラはこの森に夫とやってきたというが、夫の姿はどこにも見当たらない。キアラは夫に会いたがっており、その点で大きな不安を抱えている。一方、若い男性ダニエルは、精神的にはまだ未熟で不安定で、時に衝動的な行動に出ることがある。一歩間違うと命を落とすかもしれない緊張感のある空間で、誰かが間違った行動をとれば、状況はさらに悪化するだろう。

主人公ミナが部屋で会った3人は、誰もがこの部屋の謎を握っているようにも見えるし、ミナを欺き、操り、どこかに誘導しているようにも見える。恐ろしいのは“監視者”だけではないのかもしれない。

本作では次から次へと新たな展開が描かれ、そのたびに登場するキャラクターの新たな局面や過去が少しずつ明らかになっていく。そのことでさらに物語の行方が予測不可能になり、同時に物語の面白さ、ドラマの厚みが増していく。

物語の面白さと、予測不可能な設定、そして圧倒的な恐怖。本作は“捨てキャラ”のいない濃密な作品だ。

『ザ・ウォッチャーズ』
6月21日(金)公開
公式サイト:http://thewatchers.jp
©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

ジャンルで探す