板尾創路、流れに身を任せ…俳優の仕事増 ほんこんとのコンビも継続中「求められたら…」
●「いただく仕事が適性であり、望まれている仕事」と思うように
俳優として数々のドラマや映画で活躍しているお笑い芸人・板尾創路。11月16日~24日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで開催される「関西演劇祭2024」では、1年目からフェスティバル・ディレクターを務めている。板尾にインタビューし、仕事に対する思いや、ほんこんとのお笑いコンビ・130Rとして今後について話を聞いた。
お笑い芸人として数々の番組で活躍し、現在は俳優として存在感を放っている板尾。「関西演劇祭」のフェスティバル・ディレクターとしては、エンタメ界の盛り上がりに貢献したいという思いで取り組んでいる。
「才能ある劇団や演出家、脚本家、俳優がどんどん出てくるような環境が作れればいいなと。舞台だけでなく、そこから映像に進む人がいてもいいし、エンタメ全体が盛り上がるといいなと思っているので、僕にできることやアドバイスできることがあれば、惜しみなくやっていくし、一緒にやれることがあればやって、演劇をさらに盛り上げていけたらと思います」
俳優の仕事が増えていったことについては、自分の中で俳優を軸に活動していこうと考えたわけではなく、流れに身を任せた結果だという。
「僕が決めたわけではなく、いただくお仕事がそういう風になってきたので、自然の流れで。若い時は『これがやりたい』『これやったら人に負けへん』とか、強がっていたり、突っ張っていた部分もありましたが、この年になってくると、いただく仕事が適性であり、望まれている仕事で、その期待にどう応えるかということに落ち着いてくる。なので、自分がこうしたいというのではなく、お話をいただいたらその都度、一生懸命やらせてもらうようにしています」
当初はお笑いの世界に憧れて飛び込んだ芸能界。本当は俳優業ではなくもっとお笑いの仕事がしたいという葛藤はないのか尋ねると、「特にないです」とさらり。
「時代が変わって、僕らがやってきた感覚やスタイルをやると怒られることもあるし、今は自分が本当にやりたいという世界ではなくなってきているので、そんなにやりたいという感じではないんですよね。やりたくないことはないですけど」
また、「こうなりたい」という願望はないと語る。
「夢や、この先どうしたいというのは全くないです。お仕事をいただけるありがたさは年々身に染みているので、いただく仕事を自分なりに全力でやるということがすべてです。この仕事は終わりがあるわけでもないし、ここまで行ったらOKというものでもない。どういう仕事に巡り合うのかもわからないので、自分で目標としているものはないです」
こうなりたいという願望はなくとも、芸能界から離れたいと思ったことも一度もないと言う。
「この仕事しかできないというのもあると思いますが、これだけ続けられてちゃんと生きてこられているので、たぶん一番合っているんだと思います。これからどんどん年を取っていき、演じる役も変わっていくと思いますが、年齢に見合った感じでやっていければと思います」
●「相方がいるってなんかいい」コンビ活動も流れに身を任せ…
今は個人での活動がメインとなっているが、ほんこんとのお笑いコンビ・130Rも解散しているわけではない。板尾は「解散する理由はないですからね。普段はそれぞれ活動していても、コンビ組んでいて相方がいるってなんかいいじゃないですか」と相方がいることに居心地の良さを感じているようだ。
とはいえ、昨年2人そろってテレビ番組に出演した際、ほんこんから「THE SECOND」に出ようと誘われるも板尾は拒否。
今後、再びコンビでお笑いをする可能性を尋ねると「興味を持ってくれる人も少しはいるかなと思いますが、期待されているようなことができる気があんまりしないので。頼まれたら考えるかもしれないですけど、今のところはそういうオファーはないですし、たぶんそんなに求められてないと思います」と、オファーがあれば検討するとのこと。
ほんこんからも真剣に相談が来たら検討するそうで、「今のところ真剣に話し合ってないのでわからないですけど、もし本気で来られたら考えないこともないです」と話した。
また、昔と今の違いへの懸念を口に。
「今はネタや表現に対する世間の目がすごく厳しいので、そういう中でやるのは窮屈だと思うんです。言いたいことが言えなかったり、昔できたことができなかったりするとストレスになると思うので、別に僕らがやらなくてもいいのかなと」
そして、「おじいちゃんになったときに2人で何かできたらいいなとは思いますけど。年を取ったときに田舎に営業に行ったり、そういうことがあるかもしれませんし、一緒にやれることがあるときはやればいいのかなと思います」と展望を語る。
コンビを継続しているからこそ、将来的にいろんな可能性がある。
「ずっとコンビで応援してくれている人もいますし、解散する必要がなかったらコンビのままでいいのかなと。求められたら2人でまたお笑いをやるかもしれないですし、求められなかったらこのままだろうし、流れに身を任せていこうと思います」
■板尾創路
1963年7月18日生まれ、大阪府出身。NSC4期生。相方のほんこんとお笑いコンビ・130Rを組み数々の番組で活躍。役者としても異色の存在感を放つ。2010年には映画『板尾創路の脱獄王』で長編映画監督デビューを果たし、『月光ノ仮面』(12)、『火花』(17)を監督。近年の出演作にドラマ『監察医 朝顔』シリーズ、『おちょやん』(20)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(22)、『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』(23)、映画『決算!忠臣蔵』(19)、『ファーストラヴ』(21)、『リボルバー・リリー』(23)、舞台『聖なる怪物』(23)など。
俳優として数々のドラマや映画で活躍しているお笑い芸人・板尾創路。11月16日~24日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで開催される「関西演劇祭2024」では、1年目からフェスティバル・ディレクターを務めている。板尾にインタビューし、仕事に対する思いや、ほんこんとのお笑いコンビ・130Rとして今後について話を聞いた。
お笑い芸人として数々の番組で活躍し、現在は俳優として存在感を放っている板尾。「関西演劇祭」のフェスティバル・ディレクターとしては、エンタメ界の盛り上がりに貢献したいという思いで取り組んでいる。
「才能ある劇団や演出家、脚本家、俳優がどんどん出てくるような環境が作れればいいなと。舞台だけでなく、そこから映像に進む人がいてもいいし、エンタメ全体が盛り上がるといいなと思っているので、僕にできることやアドバイスできることがあれば、惜しみなくやっていくし、一緒にやれることがあればやって、演劇をさらに盛り上げていけたらと思います」
俳優の仕事が増えていったことについては、自分の中で俳優を軸に活動していこうと考えたわけではなく、流れに身を任せた結果だという。
「僕が決めたわけではなく、いただくお仕事がそういう風になってきたので、自然の流れで。若い時は『これがやりたい』『これやったら人に負けへん』とか、強がっていたり、突っ張っていた部分もありましたが、この年になってくると、いただく仕事が適性であり、望まれている仕事で、その期待にどう応えるかということに落ち着いてくる。なので、自分がこうしたいというのではなく、お話をいただいたらその都度、一生懸命やらせてもらうようにしています」
当初はお笑いの世界に憧れて飛び込んだ芸能界。本当は俳優業ではなくもっとお笑いの仕事がしたいという葛藤はないのか尋ねると、「特にないです」とさらり。
「時代が変わって、僕らがやってきた感覚やスタイルをやると怒られることもあるし、今は自分が本当にやりたいという世界ではなくなってきているので、そんなにやりたいという感じではないんですよね。やりたくないことはないですけど」
また、「こうなりたい」という願望はないと語る。
「夢や、この先どうしたいというのは全くないです。お仕事をいただけるありがたさは年々身に染みているので、いただく仕事を自分なりに全力でやるということがすべてです。この仕事は終わりがあるわけでもないし、ここまで行ったらOKというものでもない。どういう仕事に巡り合うのかもわからないので、自分で目標としているものはないです」
こうなりたいという願望はなくとも、芸能界から離れたいと思ったことも一度もないと言う。
「この仕事しかできないというのもあると思いますが、これだけ続けられてちゃんと生きてこられているので、たぶん一番合っているんだと思います。これからどんどん年を取っていき、演じる役も変わっていくと思いますが、年齢に見合った感じでやっていければと思います」
●「相方がいるってなんかいい」コンビ活動も流れに身を任せ…
今は個人での活動がメインとなっているが、ほんこんとのお笑いコンビ・130Rも解散しているわけではない。板尾は「解散する理由はないですからね。普段はそれぞれ活動していても、コンビ組んでいて相方がいるってなんかいいじゃないですか」と相方がいることに居心地の良さを感じているようだ。
とはいえ、昨年2人そろってテレビ番組に出演した際、ほんこんから「THE SECOND」に出ようと誘われるも板尾は拒否。
今後、再びコンビでお笑いをする可能性を尋ねると「興味を持ってくれる人も少しはいるかなと思いますが、期待されているようなことができる気があんまりしないので。頼まれたら考えるかもしれないですけど、今のところはそういうオファーはないですし、たぶんそんなに求められてないと思います」と、オファーがあれば検討するとのこと。
ほんこんからも真剣に相談が来たら検討するそうで、「今のところ真剣に話し合ってないのでわからないですけど、もし本気で来られたら考えないこともないです」と話した。
また、昔と今の違いへの懸念を口に。
「今はネタや表現に対する世間の目がすごく厳しいので、そういう中でやるのは窮屈だと思うんです。言いたいことが言えなかったり、昔できたことができなかったりするとストレスになると思うので、別に僕らがやらなくてもいいのかなと」
そして、「おじいちゃんになったときに2人で何かできたらいいなとは思いますけど。年を取ったときに田舎に営業に行ったり、そういうことがあるかもしれませんし、一緒にやれることがあるときはやればいいのかなと思います」と展望を語る。
コンビを継続しているからこそ、将来的にいろんな可能性がある。
「ずっとコンビで応援してくれている人もいますし、解散する必要がなかったらコンビのままでいいのかなと。求められたら2人でまたお笑いをやるかもしれないですし、求められなかったらこのままだろうし、流れに身を任せていこうと思います」
■板尾創路
1963年7月18日生まれ、大阪府出身。NSC4期生。相方のほんこんとお笑いコンビ・130Rを組み数々の番組で活躍。役者としても異色の存在感を放つ。2010年には映画『板尾創路の脱獄王』で長編映画監督デビューを果たし、『月光ノ仮面』(12)、『火花』(17)を監督。近年の出演作にドラマ『監察医 朝顔』シリーズ、『おちょやん』(20)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(22)、『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』(23)、映画『決算!忠臣蔵』(19)、『ファーストラヴ』(21)、『リボルバー・リリー』(23)、舞台『聖なる怪物』(23)など。
11/16 09:30
マイナビニュース