小瀧望、主演ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』で「真ん中に立つ人の資質」絶賛される

ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』の公開ゲネプロが27日に東京・東急シアターオーブにて行われ、小瀧望(WEST.)、山下リオ、美園さくら、潤色・演出の生田大和(宝塚歌劇団)が取材に応じた。

原作は、イタリアの劇作家アルバート・カゼッラによる戯曲『La morte in vacanza』(1924)に基づき、ウォルター・フェリスが1929年に『Death Takes A Holiday』として英語で戯曲化。その後、同タイトルで1934年にフレドリック・マーチ主演で映画化(邦題:『明日なき抱擁』)、1998年にはブラッド・ピット主演で『ミート・ジョー・ブラック(邦題:ジョー・ブラックをよろしく)』としてリメイクされ、今回は2011年に初演を迎えたオフ・ブロードウェイミュージカル版となる。日本では2023年に宝塚版が上演され、大きな話題を呼んだ。1920年代のイタリアを舞台に、2日間の休暇をとった死神(小瀧)が、ヒロインのグラツィア(山下/美園 ※Wキャスト)に出会い愛を知っていく物語を描く。ほか東啓介、内藤大希、皆本麻帆、斎藤瑠希、宮川浩、月影瞳、田山涼成、木野花らが出演する。
○ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』公開ゲネプロに小瀧望登場

今回は歌だけでなくタップなどのパフォーマンスもあり「過去一でいっぱいいっぱい」だったという小瀧。「いろんなことを抱えてたので。ドームツアーもですし、フェスもいくつか出させていただいて、この前はKAMIGATA BOYZ。やっとこれ(作品)に集中できる」と苦笑する。

忙しい中でも今作への出演を決めたことについて「僕はライブというものが1番だと思っていて、目の前で表現したり伝えるというのが好きなので。このお話をいただいた時は確かにスケジュールが厳しいこともわかってましたし、ヒリヒリした9月になると思ってはいたんですが、やっぱりミュージカルや舞台が、どうしても好きなので、迷わず出演を決めましたし、今もやれてよかったなと思いますし、明日からも精一杯を命を燃やして頑張りたいと思います」と語った。

一方、演出の生田は小瀧について「『ザ・ビューティフル・ゲーム』というミュージカルを拝見いたしまして、舞台映えする体格の良さと大きさというものを持っていながら、演技がすごく繊細な人だなと思いました。同時に、その時からずっと今も変わらず魅力的で印象的と思っているのが、声と役作りの深さ、そして客観性を持ってるところ。真ん中に立つ人向けの資質を備えている人だなと改めて思いましたし、作品全体を俯瞰で捉える力に随分助けていただきながら、 楽しく過ごさせていただいてます」と絶賛し、小瀧は照れた様子を見せていた。

また、作品にちなみ「最高のホリデー」について聞かれると、「姪っ子に会いに行きたい」と小瀧。「もう2歳なんですけど、メンバーの名前とか覚え出して。実際に会ってしゃべりたい」と頬を緩ませる。山下は「去年の年末に大型二輪の免許をとったんです。でも、それ以来乗れてなくて。バイクをまだ買ってないんですけど、レンタルバイクしたい」と希望した。

美園は「この4人で、アフリカとかスリリングなところに冒険に行きたい」と答えるが、生田は拒否し間に線を引くジェスチャーで、山下、小瀧もそれに続く。

美園は「ふとお稽古場の時に『あ、この4人だったらアフリカでもミンスクでも月でも行けるかな』と思ったんです。生田先生はロジカルに、アフリカでも『これ食べちゃダメだよ』とか言ってくださる。リオちゃんは『行こう行こう!』みたいな感じで、いろんな危険なところを察知してくれると思いますし、小瀧さんはリッチなホテルで1人だけ休んでるかもしれないけど、それぞれの個性が 一緒に生きるんじゃないかなって。そういう世界も見てみたいなって。ちょっと思いました」と熱弁。しかし「ホテルで1人だけ休んでる」と言われた小瀧は「一緒に行く意味ないやん」とツッコんでいた。

東京公演は東急シアターオーブにて9月28日〜10月20日。大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて11月5日〜16日。

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