トータルテンボス藤田“関西弁”に憧れるも“静岡出身”で使うわけにいかず…「『なんでやねん!』って魔法の言葉」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。6月29日(土)の放送は、お笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右(ふじた・けんすけ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆トータルテンボス、結成当初は漫才をしていなかった?
丸山:2人が目指していた場所というか、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の誰々でもいいし、ドリフ(ザ・ドリフターズ)の誰々でもいいし、お笑い界で目標だった人っていた?
藤田:入りというか、そこはダウンタウンさんに憧れてみたいなのもありましたけど、やっぱりとんねるずさんが大きかったですね。
丸山:二大巨頭だし、そこは確かに通る道だよね。上方漫才のようにベタで面白い感じに、(トータルテンボスは)関西弁じゃない自分たちの独特なものを作っていかなきゃいけないっていう難しさはあった?
藤田:めちゃくちゃむずかったですね。
丸山:関西弁ってやっぱり得な部分があるよね。
藤田:得ですね。元々、漫才は上方のものなので、関西弁でやりやすいベースでできていると思うので。だから、「なんでやねん」って魔法の言葉だと思いますね。
丸山:LINE(のやり取り)でもそうなんだけど、関西弁で言うのって魔法の言葉だなと思った。
藤田:軽いんですよね、嫌味もないし。
丸山:メールのやり取りも、関西弁の人とかのほうがね。「茶、飲み行こうや」とか言われたら“行かなきゃ”みたいな感じになってくるんだよね。
藤田:嫌な感じがしないですよね。
丸山:そう、嫌な感じがしない。
藤田:「お茶飲みに行かない?」ってちょっと重いですよね。
丸山:重いよね(笑)。だから関西弁っていいと思っていて。「なんでやねん」って魔法の言葉だと思うな。
藤田:最初、関西弁にめちゃくちゃ抵抗というか憧れがあったんですよね。でも、使うわけにいかないじゃないですか、(2人とも)静岡出身だし。
丸山:そりゃそうだよね。無理して使ってエセ関西人みたいな。
藤田:気持ち悪い感じになるじゃないですか(笑)。
丸山:そうそう、関西の人から絶対(イントネーションの違いを)怒られるパターンだよね。
藤田:それが嫌だったんで、漫才は最初やんなかったんですよ。
丸山:そうなの!?
藤田:はい、養成所(NSC東京校)に入って、最初はコントしかやっていなくて。
丸山:なるほど。
藤田:コントだったら役に入り込むので、標準語でもいいからやっていたんですけど、2~3年ぐらいして、あいつ(相方の大村朋宏さん)が「やめたい」って言い出して。
丸山:うん。
藤田:お金が稼げないんで。下積み時代が長かったので、それで耐えきれなくなって「やめる」って言い出したときに、吉本興業の社員が「もったいないから、もう1年だけ続けてみないか」って。そのとき、「お前たち、漫才やっていないだろ。新しく漫才の大会ができるから。それに優勝したら1,000万円もらえるから、漫才を始めて、頑張ってみたらどうだ?」って言われたんです。それが、「M-1グランプリ」だったんです。
丸山:なるほどね。
藤田:それで。「じゃあ、1年だけ限定でやってみます」って。そこで初めて漫才やったんですよ。そのときに、“どうせ1回戦で落ちるだろう”と思って(予選を)受けたら2回戦まで行ったんですよ。今思い返したら大したことないですよ。芸人やっていたら2回戦は大体いけるんで。
丸山:大体ね(笑)。
藤田:でも、そのときは“見込みあるんじゃない?”みたいに勘違いして(苦笑)。“俺らいけるよ!”みたいな。でも、2回戦で落ちたんですけど。
丸山:落ちたんだ(笑)。
藤田:でも、当時は“すごくない? 俺ら始めて1年なのにすげー!”って(苦笑)。
丸山:ポジティブに考えていたんだね(笑)。
藤田:ポジティブに考えて、そこから続けるようになって、結局、決勝にも行けてそこからスタートなんですけど。
丸山:ネタは全部大村くん?
藤田:ネタは大村が考えて。そのとき初めて漫才やったんですけど、それまでやっぱり“(漫才は)関西のものだ”っていう憧れがあったんですけど、“俺らには無理だよね”ってすねていた部分があったんですよ。
丸山:なるほど。でも、ツービートがいたからね。その後も爆笑問題がいるし。
藤田:でも、ツービートさんも爆笑さんも、時事を切っているんですよね。それ以外のパターンってあまり聞いたことがなかったので。
丸山:確かに。
藤田:なので、結構苦労しましたね。ただ、関西で僕ら結構通用したんですよ。
丸山:リズムがいいんじゃない?
藤田:そう、言われました。
丸山:でしょ? 僕は(トータルテンボスの)リズムが好きなの。
藤田:中田カウス師匠に「お前らは、言葉こそ標準語だけど、リズムが上方やねん」って言われたのが、めちゃくちゃ嬉しくて。
丸山:なんかそんな感じがする。
藤田:「それはあえてやったのか?」と聞かれて、「いや、まったくです。自然に」って言ったら「それやったら、才能やぞ」みたいに言われてめちゃくちゃ嬉しかったです。
丸山:そりゃあ、そうだよね。僕はリズミカルな漫才師が好きだから、やっぱりトータルテンボスのことも好きなのかなと思う。
次回7月6日(土)のゲストも、藤田憲右さんです。
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6月29日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
◆トータルテンボス、結成当初は漫才をしていなかった?
丸山:2人が目指していた場所というか、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の誰々でもいいし、ドリフ(ザ・ドリフターズ)の誰々でもいいし、お笑い界で目標だった人っていた?
藤田:入りというか、そこはダウンタウンさんに憧れてみたいなのもありましたけど、やっぱりとんねるずさんが大きかったですね。
丸山:二大巨頭だし、そこは確かに通る道だよね。上方漫才のようにベタで面白い感じに、(トータルテンボスは)関西弁じゃない自分たちの独特なものを作っていかなきゃいけないっていう難しさはあった?
藤田:めちゃくちゃむずかったですね。
丸山:関西弁ってやっぱり得な部分があるよね。
藤田:得ですね。元々、漫才は上方のものなので、関西弁でやりやすいベースでできていると思うので。だから、「なんでやねん」って魔法の言葉だと思いますね。
丸山:LINE(のやり取り)でもそうなんだけど、関西弁で言うのって魔法の言葉だなと思った。
藤田:軽いんですよね、嫌味もないし。
丸山:メールのやり取りも、関西弁の人とかのほうがね。「茶、飲み行こうや」とか言われたら“行かなきゃ”みたいな感じになってくるんだよね。
藤田:嫌な感じがしないですよね。
丸山:そう、嫌な感じがしない。
藤田:「お茶飲みに行かない?」ってちょっと重いですよね。
丸山:重いよね(笑)。だから関西弁っていいと思っていて。「なんでやねん」って魔法の言葉だと思うな。
藤田:最初、関西弁にめちゃくちゃ抵抗というか憧れがあったんですよね。でも、使うわけにいかないじゃないですか、(2人とも)静岡出身だし。
丸山:そりゃそうだよね。無理して使ってエセ関西人みたいな。
藤田:気持ち悪い感じになるじゃないですか(笑)。
丸山:そうそう、関西の人から絶対(イントネーションの違いを)怒られるパターンだよね。
藤田:それが嫌だったんで、漫才は最初やんなかったんですよ。
丸山:そうなの!?
藤田:はい、養成所(NSC東京校)に入って、最初はコントしかやっていなくて。
丸山:なるほど。
藤田:コントだったら役に入り込むので、標準語でもいいからやっていたんですけど、2~3年ぐらいして、あいつ(相方の大村朋宏さん)が「やめたい」って言い出して。
丸山:うん。
藤田:お金が稼げないんで。下積み時代が長かったので、それで耐えきれなくなって「やめる」って言い出したときに、吉本興業の社員が「もったいないから、もう1年だけ続けてみないか」って。そのとき、「お前たち、漫才やっていないだろ。新しく漫才の大会ができるから。それに優勝したら1,000万円もらえるから、漫才を始めて、頑張ってみたらどうだ?」って言われたんです。それが、「M-1グランプリ」だったんです。
丸山:なるほどね。
藤田:それで。「じゃあ、1年だけ限定でやってみます」って。そこで初めて漫才やったんですよ。そのときに、“どうせ1回戦で落ちるだろう”と思って(予選を)受けたら2回戦まで行ったんですよ。今思い返したら大したことないですよ。芸人やっていたら2回戦は大体いけるんで。
丸山:大体ね(笑)。
藤田:でも、そのときは“見込みあるんじゃない?”みたいに勘違いして(苦笑)。“俺らいけるよ!”みたいな。でも、2回戦で落ちたんですけど。
丸山:落ちたんだ(笑)。
藤田:でも、当時は“すごくない? 俺ら始めて1年なのにすげー!”って(苦笑)。
丸山:ポジティブに考えていたんだね(笑)。
藤田:ポジティブに考えて、そこから続けるようになって、結局、決勝にも行けてそこからスタートなんですけど。
丸山:ネタは全部大村くん?
藤田:ネタは大村が考えて。そのとき初めて漫才やったんですけど、それまでやっぱり“(漫才は)関西のものだ”っていう憧れがあったんですけど、“俺らには無理だよね”ってすねていた部分があったんですよ。
丸山:なるほど。でも、ツービートがいたからね。その後も爆笑問題がいるし。
藤田:でも、ツービートさんも爆笑さんも、時事を切っているんですよね。それ以外のパターンってあまり聞いたことがなかったので。
丸山:確かに。
藤田:なので、結構苦労しましたね。ただ、関西で僕ら結構通用したんですよ。
丸山:リズムがいいんじゃない?
藤田:そう、言われました。
丸山:でしょ? 僕は(トータルテンボスの)リズムが好きなの。
藤田:中田カウス師匠に「お前らは、言葉こそ標準語だけど、リズムが上方やねん」って言われたのが、めちゃくちゃ嬉しくて。
丸山:なんかそんな感じがする。
藤田:「それはあえてやったのか?」と聞かれて、「いや、まったくです。自然に」って言ったら「それやったら、才能やぞ」みたいに言われてめちゃくちゃ嬉しかったです。
丸山:そりゃあ、そうだよね。僕はリズミカルな漫才師が好きだから、やっぱりトータルテンボスのことも好きなのかなと思う。
次回7月6日(土)のゲストも、藤田憲右さんです。
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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6月29日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年7月7日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
07/06 06:00
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