小西成弥、3rd写真集は大人のステップを上る節目の作品 リアル「白馬の王子様」カットも〈インタビュー〉

ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズなど舞台を中心に活躍する俳優・小西成弥が、5月24日(金)に3rd写真集「Milestone」を発売する。2024年9月に30歳を迎えることを記念して制作された本作の見どころや、作品にこめる想い、また小西自身が提案した乗馬カットをはじめとする撮影の秘話について語ってもらった。

■30代の大人っぽさに注目

──小西さんはこれまでに写真集を2冊出されていて、今回が3冊目。3冊というのは俳優さんの中でも多いほうだと思うのですが、写真集を出すことがお好きだったりするのでしょうか?

小西成弥さん(以下、小西):そうですね。1st写真集(小西成弥ファースト写真集『UPdates』)で初めて写真集を作ったときに、作品に残すのはすごくいいなと思って。そこから好んでやってはいますね(笑)。2nd写真集(小西成弥 写真集『treasure』)では普段しないような、ちょっと癖が強いと言いますか、作り込んだ撮影もして。それも面白かったですね。今回も30歳の節目に何か残したいと思って。自分の中では「もう3作目か」という感じですが、でも写真集は簡単に出せるものではないということはわかっているので、もしかしたらこれが最後になるかもしれないという気持ちも持ちながら、30歳の記念に作らせていただきました。

──30歳の節目での写真集ということで、「こういう作品にしたい」というものは何かありましたか?

小西:もちろん20代も大人ですが、自分の中で30代というのはより大人のステップを登るようなイメージがあるので、大人っぽい写真を撮りたいなという思いがありました。だから今回は初めてちょっとセクシーな感じのものや、ムードのあるテイストの写真も撮れたかなと思います。

■リアル「白馬の王子様」カットに反響

──今作は、小西さん扮する“ある男の1日”をテーマに、朝から夜まで東京で撮影されたそうですね。さらには千葉でのロケ撮影もありましたが、それぞれ思い出深い撮影エピソードがあったら教えてください。

小西:都内での撮影の前日に雪が降って。東京で雪が降ることってそんなにないので、貴重な撮影になったんじゃないかなと思います。千葉での撮影の思い出は何と言っても馬のシーン。僕が「馬と一緒に撮りたい」と提案させていただいたんですが、イメージ通り……というよりもそれ以上の幻想的で神秘的な写真が生まれたと思います。すごく貴重な体験をさせていただきました。

──馬に乗るのは初めてだったそうですが、いかがでしたか?

小西:ハルちゃんという馬だったんですけど、穏やかでめちゃくちゃいい子で。すぐに懐いてくれて、めっちゃかわいかったですね。ちゃんと乗れるか不安もありましたが、ハルちゃんの協力もあって、思ったよりはすぐに乗れてよかったです。

──馬に乗りたいと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?

小西:今回写真集を作る上で、他の方の作品もいろいろと見ていたんです。その中で馬に乗っている写真があって、それがすごくいいなと思ったのがきっかけです。

──先行カットで乗馬シーンが公開されましたが、ファンの方からも「白馬の王子様だ!」という反応が多かったですよね。

小西:はい(笑)。ハルちゃんが実際に白馬なので。他のカットも楽しみにしていただければと思います。

■人生の半分俳優業をやってきた、節目となる写真集

──様々なシチュエーションで撮影しましたが、特に大変だったことはありますか?

小西:一番大変だったのは、最後の最後、海での撮影です。カメラマンさんと裸足で海に入ったんですが、めちゃくちゃ寒くて(笑)。足が凍りました。でもカメラマンさんが先陣を切って入ってくれたので、「もう行くしかない!」と覚悟を決めて入りました。すごくいい写真が撮れたので、寒さに耐えて良かったなと思いました(笑)。

──小西さん自身ではない“ある男の1日”ということで、演じる部分もあったかと思います。どのようなイメージで撮影しましたか?

小西:最初はかなり尖った感じでイメージしていたのですが、自分の写真集なので、ファンの方が見てくださることを考えたときに、演じつつも自分自身も残したいなと思って。尖っている部分もありつつ、小西成弥としての日常も感じられるような、いい塩梅に着地したかなと思います。いろいろな表情を見せられたらいいなと思いながら作りました。

──特に気に入っているカットを教えてください。

小西:全部めっちゃいいんですけど、挑戦という意味では、上半身脱いで撮っているところは、写真としてもすごくいい仕上がりになっているんじゃないかなと思います。あとは丘で、赤い衣装と水色の衣装で撮ったものも、あの場所でしか撮れない写真になっている気がして、気に入っています。

──今作のタイトルは「Milestone」。節目や道しるべという意味を持つ単語「Milestone」をタイトルにした理由を教えてください。

小西:僕は15歳くらいからこの仕事を初めて、今年で30歳になります。つまり人生の半分この仕事をやってきたんですよね。いろいろな意味での節目になる写真集だなと思って、このタイトルをつけました。同時に、お仕事に関しては「これからだな」と思っているので、未来を見据えて、やりたいことや目標を定めて一歩一歩進んでいくための節目にもなるのかなと思っています。

──最後に、写真集の発売を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

小西:30歳の節目となるこの歳に、20代と30代の間で揺れるような、大人っぽい表情やかわいらしい姿など、いろいろな表情が見られる作品になっていると思います。ぜひ手にとっていただけたらうれしいです。そして、たくさん見てください。

文=小林千絵、撮影=友野雄
スタイリング=甲斐修平、ヘアメイク=北崎実莉

ジャンルで探す