トリプルヒロインで注目の『海に眠るダイヤモンド』。豪華キャスト＆壮大スケールにX「もはや朝ドラ」「大河」

神木隆之介さんが主演するTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』が、10月20日より放送スタートしました。

制作には、脚本・野木亜紀子さん、演出・塚原あゆ子さん、プロデュース・新井順子さんら連続ドラマ『アンナチュラル』（2018年）、『MIU404』（2020年）、映画『ラストスマイル』（2024年）のチームが結集。昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な人間愛の物語です。

第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響とともに今後の見どころを紹介します。

第1話のあらすじ

時は現代。その日暮らしのホスト・玲央（神木隆之介）は、謎の婦人・いづみ（宮本信子）から突然プロポーズされます。ホストクラブで玲央のために大金を使ってくれたいづみの誘いに乗った玲央は、軽い気持ちで長崎へ。フェリーに乗ると、近づいて来る端島（はしま、通称・軍艦島）を目にして泣き崩れるいづみ。

1955年春、長崎県・端島。長崎大学を卒業した鉄平（神木隆之介・二役）は、島の炭鉱業を取り仕切る鷹羽鉱業の職員として、同じ大学を卒業した幼なじみの賢将（清水尋也）と百合子（土屋太鳳）とともに帰島。島で生まれ育った3人は、島が見下されていることを知り、悔しい思いを抱えていました。

同じ頃、端島に謎多き美女・リナ（池田エライザ）が職員クラブの女給としてやって来ます。歌手だという彼女に興味を持つ鉄平たち。リナと鉄平が交流を深めていく様子を、鉄平に思いを寄せるもう1人の幼なじみ・朝子（杉咲花）はよく思っていない様子。

そんな中、島を訪れていた取り引き先の社長（坪倉由幸）のセクハラを跳ね除けたリナは、女給を解雇されることに。踏みつけらる悔しさを誰よりも知る鉄平は、島を去ろうとしていたリナに「人生変えたくないか？ ここから、変えたくないか？」と問い掛け、リナが歌う端島音頭で社長らを見送り、彼女が女給として残る道を導きます。

一方、現代。ホストの玲央は“飛んだ”客のツケを肩代わりすることになり、いづみに助けを求めます。すげない返事をしていたいづみでしたが、玲央の元を訪れると、「人生変えたくないか？ ここから、変えたくないか？」と声を掛け——。

豪華キャスト＆壮大スケールに「もはや朝ドラ」「大河」の声

1955年の端島を生きる人物たちには、豪華キャストが集結。鉄平が島で働くことに反対する父・一平に國村隼さん、兄・進平に斎藤工さん、鷹羽鉱業の幹部職員である賢将の父・辰雄に沢村一樹さん、島民の相談役である和尚にさだまさしさんが登場。人が暮らし、炭鉱が栄えていた当時を鮮やかに描写する壮大なスケールの映像にも感嘆の声が殺到し、X（旧Twitter）ではトレンド1位に。

「軍艦島が当時人々が住んで活気付いていた頃の再現度が高すぎる...一体どこまでが現地ロケでどこからがCGなんだ...」「朝ドラのヒロイン､主人公が出演するとさすがに豪華…っていうかもはや朝ドラ」「もの凄く豪華。なんだけど無駄遣い一切してないのがよく分かるドラマ」「同じセリフを“思い人に似ている若者”に問いかけるいづみさん。女の歴史を感じるわ…朝ドラより大河カラーだよね」などのコメントが寄せられています。

トリプルヒロインの誰が“いづみ”なのか？

また、1955年で鉄平と過ごした3人のヒロイン——杉咲花さん演じる朝子、土屋太鳳さん演じる百合子、池田エライザさん演じるリナの誰かが、現代で玲央に声をかけた老婦人・いづみの正体なのか気になるところ。

Xでは「ヒロインみんな良い」「トリプルヒロイン？って見る前はどういうことなんだろうって思ったけど『現代のいづみさんはトリプルヒロインの誰？』の仕掛けに繋がってくるとはさすがすぎる」「トリプルヒロインもゴールが宮本信子さんとなるとこれくらい層が厚くないと面白くない。誰がいずみなのか。端島のこれからも含めて楽しみすぎる」など、3ヒロインミステリーに注目が集まっています。

第2話では、いづみの正体、自分に似ている“忘れられない人”が気になる玲央に、いづみはかつて思いを寄せていた鉄平のこと、そして島での複雑な“恋模様”について語り始めます。鉄平とトリプルヒロインの恋模様、それが後のいづみにどう繋がっていくのか、目が離せません。

この記事の執筆者：地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
(文:地子給 奈穂)