【菊池風磨】持ち前の“頭の良さ”を演技でも存分に発揮! 3期連続主演を果たした俳優としての魅力とは
男性アイドルグループ・timeleszの菊池風磨さんが、10月12日からスタートするドラマ『私たちが恋する理由』(テレビ朝日系)で主演を務めます。
現在、timeleszは新メンバーオーディション『timelesz project -AUDITION-』をNetflixで独占配信中。番組の中で菊池さんは大活躍し、歌詞を覚えていない候補生に放った「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」というフレーズが、「菊池風磨構文」としてSNSでバズるなど、大きな話題を集めています。
そんな菊池さんが出演する『私たちが恋する理由』は、オフィスを舞台にした、じれったくもほろ甘い“大人のピュア恋”を描くラブストーリーです。主演ドラマの放送を記念して、菊池さんのこれまでの俳優としての活動を振り返りながら、その魅力に迫ってみたいと思います。
俳優としては、2008年に放送した『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(日本テレビ系)でデビュー。『GTO』(カンテレ·フジテレビ系)、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)などに出演しますが、連続ドラマ初主演を務めるのは2017年放送の『吾輩の部屋である』(日本テレビ系)までかかります。
その後もさまざまなドラマに出演しますが、俳優として本格的なブレークを果たすのは2023年に入ってから。『大病院占拠』(日本テレビ系)で特徴的な悪役である「青鬼/大和耕一」を担当した後に、『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)、『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)、『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』(日本テレビ系)と3クール連続で主演を務めます。
菊池さんは、『アルジャーノンに花束を』の小久保一茂や、『嘘の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)の八尋カズキなど、印象的な役を担当。中でも変わった役になったのが、初主演作の『吾輩の部屋である』です。
この作品は、田岡りきさんの漫画が原作で、菊池さん演じる大学院生「鍵山哲郎」一人だけが登場するワンシチュエーション・コメディー。登場人物として出演するのは菊池さんだけで、初主演作品としては前代未聞の問題作でした。
このドラマで、菊池さんは部屋に飾ってある置物や照明を相手に物語を展開するのですが、それらの部屋のグッズの声優陣は賀来千香子さんやミッツ・マングローブさん、山寺宏一さんなど芸達者揃い。そんなつわものたちを相手に、一人演技でしっかりとドラマを成立させました。
さらに、2019年には舞台『HAMLET -ハムレット-』で単独初主演を担当。この作品でも堂々とした演技を見せ、表現力の高さを示します。2020年には再び主演ドラマ『バベル九朔』(日本テレビ系)が放送され、築88年の雑居ビルを舞台に、摩訶(まか)不思議な世界のバベルへと迷い込む新米管理人を演じました。この作品は万城目学さんの小説が原作で、かなり変わったドラマとなっています。
『吾輩の部屋である』『バベル九朔』と主演ドラマが立て続けにトリッキーな設定となった菊池さん。両作品でレベルの高い演技を見せたことで、俳優としてテレビ業界でも認められるようになりました。
ここ最近の作品でもキャラクター作りはうまく、三つの主演作でもしっかりと役を演じ分けています。『隣の男はよく食べる』では、彼氏いない歴約10年の大河内麻紀(倉科カナ)を相手に、菊池さんはグイグイと迫る年下の肉食系男子・本宮蒼太を熱演。年上女性を手玉に取るセクシーさを見せながら、時にはやきもちを焼くかわいらしい一面も見せてくれました。
ツンデレな蒼太の魅力を存分に表現したかと思えば、『ウソ婚』では女性にモテ過ぎて困っているドSの一級建築士・夏目匠を担当します。女よけのために幼なじみ・千堂八重(長濱ねる)と半年限定のウソの結婚生活を行いながら、素直になれない男心を見事に表現。前作とは全く違う、イケメン男子を演じました。
さらに、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』では、税金を取り立てる徴税吏員である饗庭蒼一郎を担当。おかたいイメージの徴税吏員ながら、ノリが良くてコミュニケーション能力が高い陽キャな市役所員を演じました。演技の幅の広さを見せつける結果となり、俳優としてさらに進化を遂げた形です。
黒澤は感情をあまり表に出さない会社員で、はっきりと物事を言うので冷たい印象のキャラクター。クールな役は菊池さんのビジュアルにもぴったりですし、“笑ってはいけない”キャラクターとなる黒澤がハマりそうです。
また、恋の相手役は、モデルとしても人気の久間田琳加さん演じる森田葵で、正統派のかわいらしさをもつヒロイン。美人なのに責任感が強く弱音を吐くことが苦手で、高身長がコンプレックスとなり自信がない女性漫画のヒロインらしいキャラクターで、黒澤との相性も抜群そうです。
しかも、久間田さんがキャラクター作りのために行った断髪式では、菊池さんも髪のカットをお手伝い。この様子は公式SNSにて公開され、共演者としての絆をしっかり見せており、コンビネーションの良さを感じさせます。いい雰囲気で撮影が進んでいるようで、秋ドラマとして期待が持てそうです。
大人のムズキュンな恋が多く描かれる『私たちが恋する理由』で、菊池さんの新たな魅力を体感できる可能性が大。グループのオーディションも含め、“菊池風磨の快進撃”はまだまだ止まらなさそうです。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)
現在、timeleszは新メンバーオーディション『timelesz project -AUDITION-』をNetflixで独占配信中。番組の中で菊池さんは大活躍し、歌詞を覚えていない候補生に放った「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」というフレーズが、「菊池風磨構文」としてSNSでバズるなど、大きな話題を集めています。
そんな菊池さんが出演する『私たちが恋する理由』は、オフィスを舞台にした、じれったくもほろ甘い“大人のピュア恋”を描くラブストーリーです。主演ドラマの放送を記念して、菊池さんのこれまでの俳優としての活動を振り返りながら、その魅力に迫ってみたいと思います。
俳優としてブレークするまでの道のりは?
現在はtimeleszのメンバーとして活動する菊池さんは、2008年に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)へ入所。ジャニーズJr.内ユニットのB.I.Shadowなどに参加し、2011年に「Sexy Zone」のメンバーとしてCDデビューします。俳優としては、2008年に放送した『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(日本テレビ系)でデビュー。『GTO』(カンテレ·フジテレビ系)、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)などに出演しますが、連続ドラマ初主演を務めるのは2017年放送の『吾輩の部屋である』(日本テレビ系)までかかります。
その後もさまざまなドラマに出演しますが、俳優として本格的なブレークを果たすのは2023年に入ってから。『大病院占拠』(日本テレビ系)で特徴的な悪役である「青鬼/大和耕一」を担当した後に、『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)、『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)、『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』(日本テレビ系)と3クール連続で主演を務めます。
トリッキーな役柄もこなし、演技力の高さを見せる
さて、菊池さんの作品をざっと紹介しましたが、俳優としての魅力はどこにあるのでしょうか?菊池さんは、『アルジャーノンに花束を』の小久保一茂や、『嘘の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)の八尋カズキなど、印象的な役を担当。中でも変わった役になったのが、初主演作の『吾輩の部屋である』です。
この作品は、田岡りきさんの漫画が原作で、菊池さん演じる大学院生「鍵山哲郎」一人だけが登場するワンシチュエーション・コメディー。登場人物として出演するのは菊池さんだけで、初主演作品としては前代未聞の問題作でした。
このドラマで、菊池さんは部屋に飾ってある置物や照明を相手に物語を展開するのですが、それらの部屋のグッズの声優陣は賀来千香子さんやミッツ・マングローブさん、山寺宏一さんなど芸達者揃い。そんなつわものたちを相手に、一人演技でしっかりとドラマを成立させました。
さらに、2019年には舞台『HAMLET -ハムレット-』で単独初主演を担当。この作品でも堂々とした演技を見せ、表現力の高さを示します。2020年には再び主演ドラマ『バベル九朔』(日本テレビ系)が放送され、築88年の雑居ビルを舞台に、摩訶(まか)不思議な世界のバベルへと迷い込む新米管理人を演じました。この作品は万城目学さんの小説が原作で、かなり変わったドラマとなっています。
『吾輩の部屋である』『バベル九朔』と主演ドラマが立て続けにトリッキーな設定となった菊池さん。両作品でレベルの高い演技を見せたことで、俳優としてテレビ業界でも認められるようになりました。
持ち前の“頭の良さ”を演技でも存分に発揮
そんな菊池さんの演技の魅力は、頭の良さを生かした理解力の高さだと考えます。高学歴アイドルとして有名な菊池さんですが、演じる役の本質をつかむのが抜群にうまいです。例えば、『吾輩の部屋である』では一人しか出演者がいない中で、見えない声とのコラボをうまく成立させるような表情作りから動きまでしっかり演じられています。ここ最近の作品でもキャラクター作りはうまく、三つの主演作でもしっかりと役を演じ分けています。『隣の男はよく食べる』では、彼氏いない歴約10年の大河内麻紀(倉科カナ)を相手に、菊池さんはグイグイと迫る年下の肉食系男子・本宮蒼太を熱演。年上女性を手玉に取るセクシーさを見せながら、時にはやきもちを焼くかわいらしい一面も見せてくれました。
ツンデレな蒼太の魅力を存分に表現したかと思えば、『ウソ婚』では女性にモテ過ぎて困っているドSの一級建築士・夏目匠を担当します。女よけのために幼なじみ・千堂八重(長濱ねる)と半年限定のウソの結婚生活を行いながら、素直になれない男心を見事に表現。前作とは全く違う、イケメン男子を演じました。
さらに、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』では、税金を取り立てる徴税吏員である饗庭蒼一郎を担当。おかたいイメージの徴税吏員ながら、ノリが良くてコミュニケーション能力が高い陽キャな市役所員を演じました。演技の幅の広さを見せつける結果となり、俳優としてさらに進化を遂げた形です。
『私たちが恋する理由』の黒澤智也がハマり役になりそうな理由
そして『私たちが恋する理由』ですが、今回も菊池さんの当たり役になることは間違いなさそうです。そもそも、菊池さんはここ最近の主演作は漫画か小説の原作ばかり。『私たちが恋する理由』も漫画原作ということで、キャラクターの理解度が高い菊池さんはしっかりと担当する黒澤智也を仕上げてきそうです。黒澤は感情をあまり表に出さない会社員で、はっきりと物事を言うので冷たい印象のキャラクター。クールな役は菊池さんのビジュアルにもぴったりですし、“笑ってはいけない”キャラクターとなる黒澤がハマりそうです。
また、恋の相手役は、モデルとしても人気の久間田琳加さん演じる森田葵で、正統派のかわいらしさをもつヒロイン。美人なのに責任感が強く弱音を吐くことが苦手で、高身長がコンプレックスとなり自信がない女性漫画のヒロインらしいキャラクターで、黒澤との相性も抜群そうです。
しかも、久間田さんがキャラクター作りのために行った断髪式では、菊池さんも髪のカットをお手伝い。この様子は公式SNSにて公開され、共演者としての絆をしっかり見せており、コンビネーションの良さを感じさせます。いい雰囲気で撮影が進んでいるようで、秋ドラマとして期待が持てそうです。
大人のムズキュンな恋が多く描かれる『私たちが恋する理由』で、菊池さんの新たな魅力を体感できる可能性が大。グループのオーディションも含め、“菊池風磨の快進撃”はまだまだ止まらなさそうです。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)
10/08 20:20
All About(人気記事)