「僕が見たかった青空」の早﨑すずきが1年で見つけた自身の強み。4th SINGLE『好きすぎてUp and down』は新たな一歩に!


早崎すずき(1)

乃木坂46の公式ライバルとして、2023年8月に『青空について考える』でCDデビューしたグループ「僕が見たかった青空」。昨年は第65回「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)で新人賞を獲得し、これ以上ないスタートダッシュを切った。

週プレNEWSでは11月13日に4th SINGLE『好きすぎてUp and down』の発売を控えた早﨑すずきにインタビューを実施。センターの八木仁愛とともにグループの中心的存在である彼女はデビューから1年が経った今何を感じ、何を思うのか。

【写真】僕が見たかった青空・早崎すずきインタビュー

■早﨑すずきがアイドルになるまで

――早﨑さんは「僕が見たかった青空」の中でも飛び抜けて明るい印象があります。小さい頃からそうでしたか?

早﨑 小さい頃から明るい性格でした。周りの子からも「最初からすずちゃんはすずちゃんだった」と言ってもらえることが多くて。偽りの自分を作るのが苦手なので、いつも自分らしく、ありのままでいることを心がけています。

――メンバーにも積極的に絡みに行っていますよね。

早﨑 そうですね(笑)。でも、実は人見知りなんですよ。僕青メンバーとも心を許すまでに結構時間がかかっちゃいました。あと、一人でお仕事に行った時はちょっと人見知りしちゃっているかもしれないです。

――早﨑さんがパーソナリティを務めている『僕が見たかった青空 君と奏でるラジオ』(ニッポン放送)で元乃木坂46の若月佑美さんと共演されていましたけど、人見知りを感じませんでしたよ。

早﨑 お仕事って思うとスイッチが入るんですけど、若月さんとご一緒した時も収録が終わった途端に下を向いちゃって......。でも若月さんがすごく優しくて、たくさん話しかけてくださったんです。


早崎すずき(2)

――では、早﨑さんがアイドルを目指したきっかけをお伺いできればと思います。いつ頃からアイドルへの憧れがありましたか?

早﨑 小さい頃にアイドルのフリーライブを見てから、ずっとアイドルになりたいと思っていました。お家のリビングでフリフリの衣装を着て、おもちゃのマイクを持って振りコピして踊っていました。

――昔からステージに立って何かをすることが好きだったんですか?

早﨑 いや、それが苦手でした。お遊戯会とかでも自分で役を選べるものだったら、できるだけ目立たない役を選んでいましたね。

――そこは意外ですね。

早﨑 本当ですか? コンクールみたいな大きい会場だと緊張せずにできるんですけど、小さい会場であればあるほど緊張しちゃうんです。

――大きな会場に立つことが多いアイドルには向いているのかもしれないですね。ちなみにアイドルを目指したきっかけとなったグループはいますか?

早﨑 さんみゅ〜さんが大好きでした。よくショッピングモールで開催されているリリースイベントに見に行っていましたね。


早崎すずき(3)

――僕青は乃木坂46の公式ライバルとしてデビューしました。早﨑さんは僕青のどこに惹かれましたか?

早﨑 乃木坂46さんのことは大好きだったので、もちろん公式ライバルという文言には惹かれたんですけど、何よりも自分が最初のスターティングメンバーになれるというのが大きかったです。元々あるグループに入ると、その色に自分が染まらなきゃいけないのかなというイメージがあったので、自分の色が出しやすい、まだ何色にも染まってないグループに入りたいなと思って受けました。

――初めてのオーディションは緊張しましたか?

早﨑 めちゃくちゃ緊張しました。手も震えちゃうし、笑顔も引きつって大変だったんですけど、最終審査に受かった時はすごく嬉しかったです。そもそも書類審査も初めてだったので、本当に2枚の写真だけで受かるとは思ってなかったので、そこが一番びっくりしました。

――写真は結構かっちり決めて撮ったんですか?

早﨑 適当に撮りました(笑)。ギリギリまで受けるか悩んでいて、締切の10分前に慌てて撮ったんです。その日は学校がなかったんですけど、慌てて制服に着替えて自撮りをして送りました。

――ギリギリまで悩んだのは何か葛藤があったとか?

早﨑 お母さんから僕青のオーディションが開催されているのを聞いて、最初は「いや、無理だよ」って言ってたんですけど、締め切りの3日前ぐらいに友達が別のオーディションを受けていて、そのオーディションの写真を私が撮ってあげていたら、なんかいいなと思って、2、3日悩んで思い切って応募しました。

――僕青は8月でデビュー1周年を迎えました。この1年を振り返っていかがですか?

早﨑 最初はアイドルへの憧れの気持ちが大きかったんです。この1年でいろんなことを経験させていただく中で、新しい衣装を着させていただいたりとか、新しい曲をリリースさせていただくというのは当たり前じゃないんだと気づきました。あと、最初のほうは目の前にあることを必死にやってきたんですけど、最近は物事を落ち着いて判断できるようになりました。

――外から見ていると、早﨑さんは初期からグループを客観的に見ていた気がします。

早﨑 そうですね。元から客観的に見ることが好きだったので、常にグループのことを一歩外から見ることは意識しています。

――2nd SINGLE『卒業まで』から選抜制が導入されましたが、選抜は早﨑さんにとっても大きかったですか?

早﨑 色々と思うことも感じることもあると思うのですが、グループをたくさんの方に知ってもらいたい、知ってもらうためにはまずメンバーの顔と名前を覚えていただくための選抜制は良かったと思ってます。半分の人数になることによって一人ひとりが歌番組とかで映る時間も増えます。さらに、青空組はメディアに、雲組は雲組単独公演でグループを大きくしたいという目標がみんな一致していたので、しっかり頑張らなきゃいけないと思っていました。

――どうしても青空組と雲組の間で分断が起きてしまうのかなと心配していたのですが、僕青を見ている限りではそうした不安はないのかなと。

早﨑 最初はやっぱり戸惑いがあって、どう声を掛け合うのが正解なのか分からなくて。全員どうしたらいいのか分からない微妙な雰囲気があったんですけど、すぐに"僕青"は23人で"僕青"でしょという考えになりました。


早崎すずき(4)

■フロントメンバーが考える「僕青」

――最初の方は僕青がどういうグループなのか模索していたと思うのですが、1年経って見つかりましたか?

早﨑 この1年の間にライブとかイベントで「一緒に青春しましょう」と言うようになったんです。応援してくださるファンの皆さんと一緒に青春を送れたらいいなって。こういうグループですってまだはっきりと言えるわけではないですけど、色々な表情が見られる幅の広いグループだと思います。

――僕青の将来についてメンバー同士で話すことも多いですか?

早﨑 多い方だと思います。グループとして大きい夢を語ったりするメンバーもいますし、個人でこういう仕事をやってみたいという話も聞けたりするので、すごく楽しい時間なんです。その話をしていると、もっとみんなで頑張っていこう!って気持ちにいつもなります。

――いい関係性ですね。それはどういうタイミングで話すんですか?

早﨑 色々な変動があった時ですね。例えば、シングルのリリース決まった日の帰り道とかに話したりします。

――そういう時は誰と話すことが多いですか?

早﨑 柳堀花怜ちゃん、八木仁愛ちゃんとはよく話しますね。フォーメーション的にもずっと近くにいる存在で、何を考えてるかお互い分かるようになってきたので、お互いにフォローし合いながら頑張っています。

――それはフロントメンバーっていう責任感もあるのでしょうか?

早﨑 そういう風に考えたことはなかったんですけど、それもあるかもしれません。これから23人で活動していくためには、自分たちで話し合ってもっとグループのことを考えていかなければいけない。こういう風になっていきたいとか、もっとここはこうした方がいいという思いは、みんなそれぞれ強く思ってる部分があると思うので、その気持ちが大きいのかなと思います。

――僕青での早﨑さんの強みみたいなものはこの1年で見つかりましたか?

早﨑 これが強みですと自信を持って言えるものはまだ見つかっていないのですが、得意なものなんですかと聞かれた時は音楽系が得意ですと答えています。最初は私のピアノはアイドルに必要なのかとかいろいろ考えたこともあったのですが、活動していくうちにファンの方が歌声を好きって言ってくださったり、このダンスが好きって言ってくださる方が増えてきたりして、いろんな強みが見つかってきました。

――早﨑さんのピアノがライブの幅を広げていると思います。

早﨑 ありがとうございます。仁愛ちゃんのダンスパフォーマンスとは対照的な部分を担っているのかなと思います。またライブでも発揮していきたいですね。


早崎すずき(5)

――4th SINGLE『好きすぎてUp and down』についての話も聞かせてください。どんな曲になっていますか?

早﨑 タイトルを聞いてみなさんがどういう曲をイメージするのかは分からないのですが、すごくタイトルにぴったりの曲だなと感じました。すごくアップテンポで今までにない曲調になっていて、仁愛ちゃんのかっこいい決め台詞もあったりするので、注目して聴いてほしいですね。

――Music Videoについてはいかがですか?

早﨑 今までは学校の校庭や教室の中とかで撮ることが多かったんですけど、今回は階段を使ったパフォーマンスをしたり、廊下で踊ったり、学校をステージに見立てて撮影しました。

あと、仁愛ちゃんがワイヤーアクションに挑戦していて、飛んだりもしているんです。歌詞の通り好きすぎる気持ちをめいっぱい表現したダンスパフォーマンスになってると思います。

――ワイヤーアクションは初の試みですね。

早﨑 そのワイヤーアクションをみんなで囲んで見てたんですよ。ワイヤーのスタッフさんが「これはすごい!」ってこぼしてしまうぐらい、仁愛ちゃんの上達が早かったみたいで。メンバーもみんな驚いていました。

――本作には劇場アニメーション『がんばっていきまっしょい』の主題歌「空色の水しぶき」も収録されています。試写で映画を見たら、いきなりオープニングから流れましたね。

早﨑 そうなんですよ〜! まさか映画の中に入れていただいているとは思ってもいなかったので、私も最初見た時はめちゃくちゃびっくりしました。嬉しかったです。

――「空色の水しぶき」は僕青らしい爽やかな楽曲になっています。

早﨑 「空色の水しぶき」は映画のあらすじを彷彿とさせる青春を表した曲になっていて、キラキラ弾けるような爽やかな楽曲になっています。ダンスは水しぶきをイメージしたインパクトある振り付けにもなっていて、一人ひとりステップの使い方も違っていたりするのですごく面白いんじゃないかなと思います。

――2年目に向けての意気込みを聞かせてください。

早﨑 2年目に突入して最初のシングルになるので、改めて気を引き締めて活動していきたいですし、今回は私たち僕青の強みでもある仁愛ちゃんのダンスの魅力が存分に活かされたシングルになっていると思うので、その魅力をたくさんの人に知っていただけるようにこれからも活動していきたいです。

――早﨑さんが個人的に叶えたい野望はありますか?

早﨑 私がアイドルになる前からの夢がライブでトロッコに乗ることなんです。でも、それをするには大きい会場じゃないとできないので、そのぐらいの大きな規模でライブがしたいです!


早崎すずき(6)

●早﨑すずき 
〇2005年3月13日生まれ 東京都出身 
身長=162cm 血液型=B型 
ニックネーム=すー 
公式X【@BOKUAOofficial】 
公式Instagram【@bokuao_official】 
公式TikTok【@bokuao_official】  
活動の詳細は「僕が見たかった青空」の公式サイトをチェック!

取材・文/川崎龍也 撮影/篠田直人

ジャンルで探す