"ゆで原画"第34回! 10月4日発売『キン肉マン』最新JC86巻を読む前に...85巻をベストシーンでおさらい!!

『キン肉マン』最新JC86巻が10月4日(金)発売に!


『キン肉マン』最新JC86巻が10月4日(金)発売に!

『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』連載中(毎週月曜発売、および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第34回。

ついに姿を現した時間超人の主力組"五大刻"! 今の世界を崩壊させて遠い未来に飛び立った先で新たな世づくりを始めようという危険思想を持つ彼らに、キン肉マンらを擁するザ・マン陣営、バッファローマンらを擁するザ・ワン陣営、そして独自の判断で動き真っ先に彼らと相対したマリポーサら運命の王子組、それぞれの思惑が交錯していく『キン肉マン』最新JC86巻が10月4日(金)発売に!

そんな最新刊を読む前におさらいを兼ねて......その前巻JC85巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿一枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。

まずは作画担当・中井義則先生に選んでいただいたのがこの一枚(JC85巻/45ページより)。

時間超人"五大刻"の一番手、燦然(さんぜん)の刻・パピヨンマンに相対するのは、かつて"飛翔の神"をも魅了してキン肉星王位争奪戦に参加した華麗なるルチャ殺法の使い手、キン肉マン マリポーサ! 蝶に由来する名を持つ強豪同士、手に汗握る運命の一戦が始まる!!

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント

「自分の中で新たな発見を得たと言いますか、マリポーサってこんなにカッコいいキャラクターだったんだなと。最近の彼の言動を見てつくづくそう感じながら、そんな自分の気持ちをそのままペンに乗せて描き上げることができた会心のマリポーサがこの一枚です。

運命の五王子といえば、その昔はフェニックスやゼブラ、ソルジャーが大活躍した半面、マリポーサとビッグボディは一回戦敗退というのもあって、それらに比べるとやや存在感が希薄だったことは否めないと思うんですが、最近の活躍でそのふたりのキャラクター性がフェニックスにさえもひけをとらないレベルにまでどんどん膨らんできた。

それを絵としてもしっかり表現できるようになってきた、という確かな感覚が僕自身の中にも湧いてきていて、それがとてもうれしいんですよね。

そもそもルチャドール系の完全マスクマンなので、他のキン肉マンタイプのキャラクターと違って唇もタラコ型ではないですし、瞳もしっかり描ける。表情の描き方だけを考えても伸びしろの潜在力はかなりあったキャラクターなんですよ。その意識はずっとあって、その伸びしろが今になってようやく解放されてきた。

具体的には、黒目を大きめに描くとかは意識してて、それだけでもかなり印象が変わってくるんですけど、他にもまだまだ伸びしろはあると思ってます。

自分の中でもまだこれが完成だと思ってなくて今後、活躍場面があるとしたらさらにどう育っていくのか。現在進行形で成長が楽しみなキャラクターのひとりです」

そして原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたページはこの一枚(JC85巻/78ページより)。

バベルの塔での死闘を終えるも、超神たちの真意を知りザ・ワン側についたバッファローマン、ロビンマスクらと袂(たもと)を分かつことになったキン肉マンたち。失意にくれつつも今後の対策を練るべく、新たな敵の素性を知るザ・マンのもとへと赴(おもむ)くが、そこには思わぬ人物が......しばらく行動を別にしていた盟友・テリーマンも駆けつけていたのであった!

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント

「テリーマンを見ると安心するんですよ。しばらく登場してなかったと思うんですけど、この作品の連載開始当初、コミックスの1巻からずっと描いてきたキン肉マン、ミート、テリーマンの3人は僕にとってはやっぱり特別なキャラクターなようで、しばらく見ないとどこか寂しいんです。

だから、中井くんの描いたこの一枚絵を見た時、ものすごく安心しました。この直後のシーンでキン肉マンが「お前の顔を見ると一気に緊張がほぐれて安心するぞい~~っ!」って言葉をテリーマンに投げかけるんですけど、あれは僕のそんな胸の内をそのままセリフにして、キン肉マンにしゃべってもらったものなんです(笑)。

何よりキン肉マンの周りにミートかテリーマンがいると、どうやらスグル自身もうれしいみたいで格段にセリフが回しやすくなるんですよね(笑)。だから、この前までやってたバベルの塔での闘いでも、キン肉マンとマグニフィセントの試合前にはセコンドとしてミートを召喚させたんです。そのほうがキン肉マンも正真正銘の全力で闘えるように思えたので。

今回、新たな敵である時間超人たちと闘うメンバーの中にこうしてテリーマンに加わってもらったのも、僕としてはいくぶん、その時の思いに近いものはありますね。彼がそこにいてくれるだけで、スグルだけでなく僕も、ものすごく心強いです(笑)」

時間超人"五大刻"パピヨンマンとの激闘を終えたマリポーサの運命やいかに!?

そして超人閻魔ザ・マンのもとに集ったキン肉マン、テリーマン、ウォーズマン、ネプチューンマン、そしてネメシスといった注目の5人もいよいよ動き出す!

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

【画像】ゆでたまご作画担当・中井義則先生が選んだ84巻からの一枚

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