究極の女体美を追求する「2.5次元モデル」・あまつまりなが語る初グラビアの記憶「思った以上に脱がされたというか、全力で脱いじゃいました(笑)」

あまつまりな

『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は2.5次元モデルとして活躍するあまつまりなさんによる前編。

あまつさんは、コスプレイヤーを経て、2017年10月より2.5次元モデル「あまつ様」としてSNS中心に活動開始。その大胆でフェティッシュなビジュアルが話題を呼び、また本人がイベントや映像に一切登場しないことから「実在しない」とも噂され、高い注目を集める。そして2020年からは「あまつまりな」に改名。グラビア、モデル、シンガーなど活動の幅を広げている。

初グラビアは『FLASH』2018年8月14日号で披露。大反響を呼び、以降、漫画誌、週刊誌などの表紙や誌面をことごとく飾る。『週刊プレイボーイ』は2020年44号に初登場し、以降を含め、全4回にわたって登場している。

今回は初グラビアをその前後の思い出とともに語ってもらった。なお、こうしてあまつが、過去を振り返って語るのは極めて異例。謎に包まれた彼女の歩みがいま明かされる!

『週刊プレイボーイ』2021年15号(撮影/藤本和典)より


『週刊プレイボーイ』2021年15号(撮影/藤本和典)より

【画像】あまつまりなの水着グラビア

ーーあまつさんは、かつてイベントや映像に一切、登場しないことから「実在しない」と言われていました。そもそも謎めいた方でしたが、学生時代はどんなタイプだったんですか?

あまつ さぁ......どうでしたかね。

ーーそんなー!!

あまつ うふふふ。絵を描くことや読書が好きな、どちらかといえばおとなしいコでした。中学・高校時代は演劇部、美術部、手芸部に所属。授業中も勉強せず、絵ばかり描いていました。

ーー将来の夢は?

あまつ 一時は声優さんになりたかったですね。『ローゼンメイデン』の水銀燈というキャラを演じられていた田中理恵さんに憧れていて。声もルックスもお姉さん風で、またコスプレもやっていてあんな風になりたいなと思っていました。

ーー絵がお好きなら、漫画家になりたいとは思わなかった?

あまつ それはなかったけど、高橋留美子先生の作品は大好きでした。従姉妹からもらった『うる星やつら』から入ったんですけど、全作品を何度も読み返して。高橋先生の漫画は何よりキャラクターのボディラインが素晴らしいんです。そこで女性のカラダが美しいものなんだってことを認識しました。ある意味、私の活動の原点みたいなところがあります。

ーー2.5次元モデル以前に、コスプレイヤーとして活動されていたそうですが、最初にコスプレをしたのはいつ頃?

あまつ 幼い頃からお姫様に憧れていて、ドレスやロリータ風の衣装を度々着ていましたけど、キャラクターになりきったのは、中学生に入る頃です。初音ミクの衣装を原宿で買ってもらったんですけど着た瞬間、感激しちゃって。自分の内側にあった変身願望が現実のものになったというか。世界が大きく変わった気がしましたね。

あまつまりな

ーーそこからコスプレイヤーの道を行くように?

あまつ はい。いろいろな衣装を取り揃え、そのうちコミケにも行くようになって。数年後には自分でもブースを出して、コスロムを頒布(はんぷ)するようになりました。みんなやってるから自分も、みたいな自然な流れで。当時のことはあまり覚えていないですけど毎回、秋葉原のお店にでかけ、せっせとCDロムを焼いて大変だった記憶はありますね(笑)。

ーーその後、コスプレイヤーとして人気を得るも2017年10月から2.5次元モデル・あまつ様としての活動をするように。そもそも2.5次元モデルとコスプレイヤーってどう違うんですか?

あまつ いまはそこまで大きな区別はないですけど、コスプレイヤーはキャラクターに扮(ふん)し2次元を3次元に持ってくるイメージ。2.5次元モデルは、3次元のものを絵画のように2次元で表現するイメージです。「写真なのに絵みたい」と思えるような作品を作ろうと考えていました。コスプレイヤーって基本的に「コスプレ」しかできないじゃないですか。ある時期からそれが窮屈になったんです。もっと露出したい、もっとエッチな格好をしたいなって!

ーーろ、露出? エッチな格好?? あの、それはどういう......?

あまつ 美しくセクシーな女性のカラダを表現したいと思ったんです(笑)。それこそ高橋留美子先生の漫画のキャラクターのように同性が見ても素敵だと思ってもらえるものを。そのためにはキャラクターに縛られず、より自由にやりたいと思ったんです。

ーーなるほど。実際、あまつ様のビジュアルは、下着姿がメインで、おっしゃる通り、露出も激しかったです。ただ女性が見て素敵なものとは言え、男性目線に立てばセクシーなものとしてしか捉えない方もいるわけで。

あまつ 確かにそこは受け手次第ですよね。だから男性にエッチなものとしてみられても、間違いではないです。むしろもっと見てくださいって感じでした。

ーーおーっ! ちなみにあまつさまという名前は?

あまつ 特に理由があったわけでなく、ゴロの良さで選びました。

ーー「~様」って女王様的なイメージがありますよね。

あまつ うふふふ。すごく言われました。当時は今みたいに笑顔を見せていなかったので、なおさらそのイメージが強くあったみたいで。怖い人だと思った方も大勢いたようです。なにかにつけて「踏んでほしい」と言われました(笑)。

あまつまりな

ーー冒頭にお話ししましたが、イベントや映像に一切、登場しないことから「実在しない」と噂されるようになったのはこの頃ですよね。それはどういう意図で?

あまつ ファンの方が抱くイメージを大事にしたいと思っていたんです。あくまで「あまつ様」は、2.5次元モデルという土台の上で活動しているわけで、フィクションとの境界線を曖昧にすることが自分の中で重要だったんですよね。なのでSNSで投稿する写真も一切、人間味を出さずに撮っていました。

ーーその姿が話題を呼び、SNSフォロワーは10万人を突破。2018年2月、イラストレーターのよむさんとコラボした同人誌『よむタイツ ペール』はコミケで5000部があっという間に完売したとか。

あまつ そうなんです。現場にはやはり行かなかったんですけど、SNSで「買いました」って投稿を見る度、すごく喜んでいました。

ーーそんなあまつ様ですが、『FLASH』2018年8/14号(7月31日発売)でついに初グラビアを披露します。これはどういう経緯で?

あまつ やなぎばころんちゃんという一時期、私のマネージャーをやってくれたモデル友達がFLASHさんと繋がりがあって。「よかったらグラビアやってみない?」って紹介していただきました。新しいことに興味があったので、すぐ挑戦することに決めましたね。

ーー最初に編集部の方とお会いした時の心境は? やはり不安に?

あまつ それはありましたね。雑誌グラビアって同人誌などと違って、さまざまなスタッフさんが関わってくるじゃないですか。編集さんと私と、お互い撮りたいイメージが違っていたらイヤだなって。お話ししたうえ、スタイリングとヘアメイクは自分でやらせていただくようお願いしました。

ーーいまでは信じられないですけど、当時はコスプレイヤーがコスプレでなくグラビアをやったり、それこそメジャー誌に出るのは邪道だ、みたいな考えが一部のオタクたちの間でありましたよね。あまつさんは、そこは気にされなかったですか?

『週刊プレイボーイ』2021年15号(撮影/藤本和典)より

あまつ たしかにそういうのがあることは知っていたけど、自分はコスプレイヤーではないと思っていたので気にしなかったです。それに当時はものすごく強気な性格で。何か言われたとしても「やりたくてやってることに何か文句ある!?」って言い返していたと思います(笑)。

ーー強いなぁ(笑)。そのグラビアですが、「ピンナップガール」をテーマに、アメリカっぽい雰囲気のスタジオで撮影。なんと8ページの袋とじで、局部こそ隠れていますが、かなりヌーディなカットも! 初グラビアでこの露出は相当、緊張したんじゃないですか?

あまつ すごくしました。最初はまさかここまでやるつもりはまったくなかったんです。でも現場がすごく明るい雰囲気だったのと、スタッフがカメラマンさんと編集さんだけということもあって、思った以上に脱がされたというか、全力で脱いじゃいました(笑)。ただすごくポップでキレイに撮っていただいたので、満足しましたけどね。

ーー撮影で印象に残っていることは?

あまつ とにかく暑い日で、フラフラになりかけながら撮影していましたね。あと同人誌では一回一回写真を確認しながら撮影していくんですけど、グラビアはまったく違って。途切れることなくどんどん撮影していって、最終的にその中からいいカットを選ぶ。だからそれだけ表情や動きも自然なものになって、素が出やすいというか。ものすごく勉強になりましたね。

ーー発売後、掲載誌は買いに行きました?

あまつ いえ。送ってもらったので。でも周りの人には買ってもらいましたよ(笑)。

ーー周囲の反応が気になったりは?

あまつ 特になかったです(きっぱり)。何か言われたかもしれないけど一切、気にしていなかったです。根拠はないけど自信があったんですよね。

ーーつくづく強気なんですね(笑)。出来上がった誌面も満足したと。

あまつ そうですね。ただタイトルに「〝コスプレ女神〟がいきなり手ブラ!」とあって、そこだけ少し違和感がありました。やはりコスプレイヤーではなく、2.5次元モデルだと言ってもなかなか伝わらないんだな、難しいなって。それでもSNSのフォローも増えたし、多くの方がご覧いただいた実感がありました。もっとグラビアをやりたい、2.5次元モデルだってわかってもらいたい、もっともっと自分を知ってもらいたい。そんなすべての気持ちに火が着きました。

あまつまりな

●あまつまりな 
12月28日生まれ 身長164cm 
○2.5次元モデルとして活動中。最新写真集『Lace up』(小学館)が、7月26日に発売予定。
AMATSU名義で歌手としても活動中。
公式X【@R_Ap8_】 
公式Instagram【@r_ap82_】

『コスプレ界のラスボス現る。』 あまつまりな 撮影/藤本和典 価格/880円(税込) 週プレ本誌での初撮り下ろしグラビアを収録したデジタル写真集。古風なムード漂う屋敷の中で、美しく妖艶な姿をたっぷりと披露。特に極上のくびれとヒップは必見だ。


『コスプレ界のラスボス現る。』 あまつまりな 撮影/藤本和典 価格/880円(税込) 週プレ本誌での初撮り下ろしグラビアを収録したデジタル写真集。古風なムード漂う屋敷の中で、美しく妖艶な姿をたっぷりと披露。特に極上のくびれとヒップは必見だ。

取材・文/大野智己 撮影/荻原大志

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