朝ドラ「虎に翼」歴史を塗り替えたよねさん(土居志央梨)&“俺たちの”轟(戸塚純貴)に視聴者号泣「笹寿司の大将も傍聴したかったはず」「やったよ!穂高先生」

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第128話が25日、放送され、歴史を塗り替え、喜びをかみしめながら涙が落ちるのをこらえる山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)の姿に、視聴者から大きな反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公で東京家庭裁判所少年部部長の佐田寅子を演じている。ドラマは現在、最終週「虎に翼」(第126~130話)が放送されており、27日に本編の最終回が放送される。物語が大詰めを迎えるなか、この日の放送で最高裁で尊属殺人の罪に問われている斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)の事件の判決が下された。

「原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。この裁判確定の日から3年間右刑の執行を猶予する。尊属殺に関する刑法200条は普通殺に関する刑法199条の法定刑に比べ著しく差別的であり、憲法14条1項に違反して無効である。この見解に反する従来の判例はこれを変更する」と言い渡した最高裁長官の桂場等一郎(松山ケンイチ)。その瞬間、轟はよねの肩に手をかけ、よねは目を潤ませた。桂場、よね、轟らの恩師で明律大教授だった穂高重親(小林薫)が尊属殺を「違憲だ」と訴えてから23年、ようやく歴史が塗り替えられた。閉廷を告げる桂場を見つめるよねの目には涙がたまっていた。

山田轟法律事務所に戻ったよねと轟は、美位子たちと祝杯。よねは美位子の母にも判決を報告し、母から新しい人生を生きてほしいという願いを彼女に伝えた。轟は「美位子の人生はここから始まるんだ」。よねも「もう誰にも奪われるな。お前が全部決めるんだ」と前を向くよう助言した。

この一連の流れに多くの視聴者が涙。SNSには「リアルに声出た」「日本を変えた弁護士」「泣きすぎて化粧できへん」「またひとり、2人のおかげで救われた」「笹寿司の大将も傍聴したかったはず」などの声が殺到。これまで怒り以外の感情をあまり見せてこなかったよねが目に涙をためた姿も反響を呼び、「いい表情するな」「よねさんの涙はダイヤモンド級」などのポストもあった。恩師の思いを受け継いだ教え子たちの偉業に「よねさん、轟の勝利は穂高先生の勝利」「やったよ!穂高先生」と歓喜する視聴者もいた。

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