「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」9月20日OA第11話あらすじ 裕ちゃん(柄本時生)は手術翌日の大助(賀来賢人)との会話や退職理由を明かす

連続ドラマ「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」(テレビ東京系)の第11話が20日深夜(0時22分~)に放送される。

俳優、柄本時生と今井隆文のドラマ初プロデュース作品。過去の「汚れ」を掃除する掃除屋の3人と、過去の「過ち」を暴くルポライターが、東京・錦糸町を舞台にさまざまな人との出会い、出来事を通じ、自らの過去と向き合うなかで、人生で本当に大事なことは何か、生き方の根源や人間の心理について考えさせられる群像劇。

「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」第10話までの振り返り

幼なじみの木ノ本大助(賀来賢人)、今井裕樹(柄本)、奥田一平(落合モトキ)は錦糸町を拠点に、掃除屋「整理整頓」を営んでいる。「裕ちゃん」こと裕樹は9年前、大助が路上に投げてしまったバスケットボールを拾おうとして通りがかりのタクシーにはねられ、下半身不随となる重傷を負って車いす生活に。ちょうどその頃始めた、3人でいつも一緒にいられるこの仕事を、大助は楽しんで続けていたが、裕ちゃんの体や事故のことについては、友人関係が壊れることを恐れてあえて触れないように気をつけていた。

ネットニュースサイト「Kinshi news」を運営しているルポライター、坂田蒼(岡田将生)は、大助の恋人、高橋心音(さとうほなみ)が営む喫茶店「デルコッファー」などに出没し、街中で耳にした噂話などをネタに記事を執筆。コロナ禍で中止となっていた音楽フェスが5年ぶりに復活することで盛り上がる錦糸町の街のあちこちに張られたQRコードは、このサイトの記事にリンクしていた。蒼が書いた記事で、錦糸町にある会社や店舗、住民の不祥事や後ろめたい過去が暴かれ、それぞれがこれまで通りの経営、生活ができない状況に追い込まれていた。一方、セクハラやいじめの被害者など、真実が明らかになったことで救われる人たちもいた。

蒼は小学4年生の時、家で母のなみえ(濱田マリ)から虐待を受け、学校では同級生にいじめられる毎日に苦しんでいた。その頃出会った駄菓子屋のまっさん(星田英利)に、なみえや同級生から暴力をふるわれているところを助けてもらい、いつしか彼の店に通い始め、心のよりどころとなった。なみえに努力を全否定され、学校では“いない者”とされて、やり場のない怒りを抱えていた中学2年のある日、テスト中に偶然カンニングをする生徒に気づき、迷いながらも先生に手紙で告げ口した。しばらくして当該生徒が呼び出されると、蒼は初めて高揚感を味わい、以来、人知れず密告を繰り返すようになっていった。

そして現在、錦糸町の悪事を暴くQRコードを貼ろうとする蒼の前に、まっさんが登場。まっさんは告発で救われた人にとって、人の痛みを人一倍知る蒼は光のような存在だとほめ、「もういいんじゃねえか」と忠告した。そして江戸時代から生き長らえてきた250年の寿命が尽きようとしていると明かし、蒼をずっと見守ってきた自分がやってきたことと、蒼がしてきたことは「人に寄り添う」という意味で同じことではないかと諭した。後日、蒼のもとにまっさんから店じまいの際にとってあった駄菓子がぎっしり詰まった段ボールが3つ届いた。

「整理整頓」では、裕ちゃんが突然「俺、掃除屋辞めようと思ってる」と切り出し、大助は一平とともに戸惑いつつ、「1回考えさせて」とその場をおさめた。

「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」第11話あらすじ

大助たちの翌日の仕事は3人の母校からの依頼。教師になった金子先輩(鈴木杏)が迎えてくれ、体育館の倉庫がとんでもないことになってしまったという。だが母校へ向かう道中や先輩との再会にも、大助と裕ちゃんは黙ったまま。物が乱雑に積み上げられた倉庫の片付けも息が合わずうまく進まない。しかも裕ちゃんは、仕事を終えるなり車いすを走らせ一人で帰ってしまう。一平もまた、「俺は大助さんの答えに従います」とだけ言い残してパチンコ店へ。

デルコッファーを訪ねた裕ちゃんは、かつて手術した翌日に大助と交わした会話や、退職を決意するに至った理由を心音に明かす。大助との関係がぎくしゃくしていた心音もまた、ある決意を心に秘めていた。2人に共通していたのは「大助が背負っている荷物を軽くしてあげないといけない」という思いだった。

その頃、もぬけの殻になったまっさんの店の前には、蒼の姿があり…。

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