木村拓哉主演の月9「風間公親-教場0-」30分拡大の初回に市原隼人、内田理央が出演

4月10日に放送される木村拓哉主演の連続ドラマ「風間公親-教場0-」(フジテレビ系)の第1話に、俳優の市原隼人と女優の内田理央が出演する。

作家、長岡弘樹氏の神奈川県警の警察学校という密室を舞台にした「教場」シリーズを原作に、脚本・君塚良一氏、演出・中江功氏で2020、21年に新春SPドラマが放送された人気シリーズを連ドラ化。最恐の教官、風間公親(木村)が、警察学校に赴任する以前、実際の殺人事件の捜査を通して新人刑事を育成する「風間道場」と呼ばれるシステムで“刑事指導官”として当たっていた時代を描く。初回は30分拡大で放送される。

妻を死なせたひき逃げ犯を恨む町工場社長

月9ドラマへの出演は今作が初となる市原。演じるのは、小さな機械部品製造工場の仕事熱心な社長、益野紳祐役だ。妻を交通事故で亡くしている益野は、小学生の娘との2人暮らし。妻の死後、娘が言葉を話せなくなり、喉の調子が悪く、度々苦しそうにすることを心配し、母親を亡くした精神的なダメージが原因と考えている。妻は娘と横断歩道を渡っていた時に、一時停止を無視して猛スピードで走ってきたクルマにひき逃げされ命を落とした。自分の人生を台無しにしたうえ、いまだに捕まっていない犯人を恨む益野には、犯人の心当たりがあった。

市原は、益野役について「あふれ出る感情を抑えきれずに涙が止まらなく、NGを出してしまうことがありました」とコメント。そのうえで「愛してやまない娘がそばにいるのに、孤独を感じてしまう過去を背負った男の拭いきれない悔しさを感じながら現場に立つことは、言葉に表せないほどに苦しかった」と明かし、「そんな男が正義への概念を崩された先にたどり着くところは何なのか? そして、秩序と向き合う風間がなぜ教官になったのか? ひもとかれていく展開をお楽しみ下さい」と力を込めた。

事件解決のヒントになるミステリアスな女性

「海月姫」(18年)以来、5年ぶりの月9出演で、木村とは今作が初共演となる内田が演じるのは、謎の女性、日中弓。ある夜、弓は、ホストクラブオーナーの芦沢健太郎(久保田悠来)とタクシーに乗り込むが、走行中に車が急停止し、運転手が慌てた様子で「急に飛び出しきた猫をひいてしまったかも」と一旦降り、車内に戻ってくると、寝てしまっている芹沢を指定した場所まで送り届けるよう指示して、1人で降りていってしまう。運転手は、目的地に着いて芦沢を降ろそうとしたとき、芦沢の胸にナイフが刺さって死んでいることに気づく。ナイフは芦沢がポケットに忍ばせていたもので、彼の指紋がついていた。弓はサングラスにマスク姿で乗車していたため、身元がわかる手がかりを残していなかった。運転手は、芦沢が「旅の記録だ」といって女性にタブレットの画像を見せていたと証言する。

「教場」シリーズをいち視聴者として楽しんでいたという内田は、「そこに携われることをとても光栄に思います。生徒としてではなく、事件に関わる者として風間さんにお会いできるのを本当に楽しみにしていました」と笑顔。撮影現場は、張り詰めるような緊張感があったとし、「木村さんを筆頭に携わっている全ての方がひとつひとつのせりふやシーンを大切に、魂を込めている『教場』の現場を感じることができて、俳優として素晴らしい経験をさせて頂きました」と振り返った。

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