《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも

還暦を過ぎ、腰に大きな問題が発生している豊川悦司

 年齢を重ねるたびに演技の引き出しを増やし、見る者を魅了し続ける豊川悦司(62才)。だがその一方で、還暦を過ぎた体に大きな問題が発生していた。彼はなぜ、人知れず手術室に向かったのか──。

 古代中国を舞台にした映画では馬を駆って戦地へ繰り出し、詐欺集団のボスを演じたドラマでは冷徹なキャラクターの一方、時に目を覆いたくなるような暴力を働く──60才を過ぎてなお、豊川悦司はその肢体を駆使した演技で人々を魅了している。だがその陰で、彼の体は悲鳴を上げていた。

 街路樹が色づき始めた11月中旬、豊川の自宅を出た1台の大型車が、都内の病院の車寄せに到着した。後部座席のドアが開くと豊川が現れたが、なかなか車から降りようとしない。意を決したようにゆっくりとした動作で立ち上がると、豊川は苦悶の表情を浮かべた。慎重な足取りで病院に入った彼の胴回りには、白いコルセットが巻かれていた──。

 近年の豊川は、話題作に立て続けに出演してきた。今年7月にNetflixで配信されたドラマ『地面師たち』では、狂気に満ちた詐欺グループのボス・ハリソン山中を怪演して強烈なインパクトを残した。一方で9月13日にAmazonプライムで配信された『No Activity』のシーズン2では、仕事をしないベテラン刑事をコミカルに演じている。

「若かりし頃はトレンディードラマへの出演で人気を博した豊川さんですが、渋さや迫力が増した近年は個性的な役どころを演じることが多くなりました。2022年に公開された映画『キングダム2 遥かなる大地へ』でも、変わり者だが戦にはめっぽう強い大将軍・ヒョウ公を見事に演じて原作ファンを唸らせました」(映画評論家)

『キングダム』は同名の漫画の実写化で、2019年の第1弾を皮切りに今年7月に第4弾が封切りされた。最終的には10弾を超える計画とも噂されており、現在も断続的に撮影が行われている。だがその現場で豊川は、関係者をヒヤリとさせる“トラブル”を起こした。

「『キングダム』は大迫力の合戦シーンが見どころで、今回の撮影でも激しいバトルシーンがありました。その撮影期間中に、腰痛が悪化してしまったんです。鎮痛剤をのんでも効果がなく、撮影がストップしてしまい、スケジュール通りにロケが進まなかった日もあったそうです」(映画関係者)

 責任感の強い豊川は、共演者やスタッフに申し訳なさを感じて帰宅することも多かったという。

「もともと腰痛持ちで、2018年公開の映画『パンク侍、斬られて候』の撮影中にもギックリ腰を発症して、共演の綾野剛さん(42才)に1時間近くマッサージをしてもらったこともあったそうです」(別の映画関係者)

 そこで豊川は、体にメスを入れる決断を下し、冒頭のように病院を訪れたのだ。

「痛みと長年つきあってきた豊川さんでしたが、最近では、腰痛の影響で首にも痛みが出てしまうほどだったようです。症状を改善するには手術が必要で、オペに備えて入院したんです。多忙な豊川さんですから、この時期でのスケジュール調整は大変だったはず。周囲に迷惑をかけるのが嫌いなかたですから、苦渋の決断だったでしょう。手術は無事に成功したと聞いています」(芸能関係者)

 現在は退院し、豊川は家族のもとでリハビリ生活を送っているという。太平洋を望むウオーターフロントの高台に建つ一戸建て。コンクリートの高い壁で覆われたこの建物が、復帰を目指す豊川の自宅だ。2010年に約1億3000万円で中古物件を購入し、2015年にいまの自宅に建て替えたものだ。

 1997年に豊川は、ドラマ『青い鳥』(TBS系)でヘアメイクを担当した12才年下の女性とスピード結婚。1男1女に恵まれるも、2005年末に離婚して、子供たちは前妻が引き取った。

「離婚の原因は、豊川さんの不倫とも報じられました。40代でサーフィンと出会った豊川さんは、サーフィン仲間と関係を深めた。そのひとりが、のちに再婚した13才年下のAさんです。前妻との離婚成立後も事実婚状態が続いたのですが、豊川さんがすぐに再婚しなかったのは、離れて暮らす子供たちの心情を考えてのことだったそうですね」(前出・芸能関係者)

 その後Aさんが妊娠。入籍と女児の誕生を報告したのが、新居が完成した2015年だった。以降、豊川の心境に大きな変化があった。

「以前の豊川さんは、年間10本以上の映画に出演したこともあるほどの仕事人間でした。ですが娘さんが生まれてからは、周囲に“仕事をセーブして娘との時間を増やしたい”と話すこともあったそうです。そう口にしてしまうほど、娘さんとの時間が充実していたのでしょう」(豊川の知人)

 幸せな日々を送る豊川だが、最近、地元住民の間では異変が囁かれていた。

「以前は豊川さんが娘さんの送り迎えをしたり、親子で仲よく出かける姿を見かけたのですが……最近は、豊川さんが娘さんといるところをあまり見なくなったんです。体調が悪いのかな……と」(地元住民)

 極秘入院の前日には、自宅に出入りする豊川の姿があったが、このときも腰を心配するようなしぐさを見せていた。地元のサーフィン仲間もこう語る。

「彼とはもう15年くらいのつきあいだけど、ここ1年くらい海に入っている姿を見ていない。彼は海の上でサーフボードにまたがって“波待ち”をしている時間が好きだと言っていた。“本当の自分がそこにいるような感覚になれる”ってね。仕事に追われる彼なりの、リフレッシュだったんだと思う。自然が大好きな人だから、海に入れない事情があるなら、息が詰まっているんじゃないかな」

 15年通うサーフスポットから消えたのも、愛娘との交流が目撃されなくなったのも、すべては手術が必要なまでに悪化した持病が原因だったのだろう。

「腰は『体の要』といわれますが、生活に支障を来すほどだったようで、豊川さんにとってつらい日々が続きました。今後、どんな役柄でも全力で演じるためというのはもちろん、娘さんとの時間を充実させたいという父親としての思いもあって、手術に踏み切ったのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)

 愛情に満ちた家族の日常を取り戻し、豊川はこれからも演じ続ける。

※女性セブン2024年12月5日号

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