【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」

二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけは辞めない」とも

 巨匠たちから演技力を絶賛される二宮和也(40才)は、意外にも大河ドラマ未経験。それだけに、一足早く主演を務めた盟友へは複雑な心情を抱いたことも。そんな彼に出演オファーがやっと舞い込んだようなのだが……。葛藤するニノが下した決断とは──。

【写真】ぱっちり目を見開いて愛車を運転する二宮和也。他、ハンドルを切る二宮、雨の街角を歩くデニム姿も

「NHKサイドが二宮さんに出演を打診したのは昨年夏頃。旧ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性加害問題で『外部専門家による再発防止特別チーム』を設置し、事務所内が混乱に陥っていた時期の異例のオファーだったといいます」(ドラマ関係者)

 昨年10月にSMILE-UP.から独立し、個人事務所を立ち上げた二宮和也(40才)に続々と新規のオファーが舞い込んでいる。そのうちのひとつは、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の重要な役柄だったという。

 嵐の5人の中で真っ先に独立を決断した二宮。その理由について「怖くなったし、不安な気持ちにもすごくなった」とファンクラブ向けの会員サイト内で吐露していた。

「昨年9月に旧ジャニーズ事務所がジャニー氏に関する会見を開いたことで、自身の活動に影響が及びつつあることに大きな不安を抱いていたようです。CMのスポンサーが次々に離れ、当時はジャニーズにいる限り新規の仕事を獲得することが難しい状況でした。俳優として出演作の多い二宮さんが事務所を離れる決断をしたのも当然の流れで、嵐のメンバーからも承諾を得ていたといいます」(テレビ局関係者)

 2006年のハリウッド映画『硫黄島からの手紙』に出演し演技力を高く評価された二宮は、日本の芸能界でも演出家の故・蜷川幸雄さんや倉本聰さん、山田洋次監督などの大御所に重用されてきた。

「昨年、大ヒットしたドラマ『VIVANT』(TBS系)でも、秘密組織のナンバー2を好演して高視聴率に貢献するなど、いまや日本のドラマには欠かせない存在です。同局では今年7月期のドラマで、2018年に二宮さんの主演でヒットした『ブラックペアン』のシーズン2が放送されることも決定しています」(前出・テレビ局関係者)

 さらに業界内でひそかに注目されているのが、このタイミングでの大河初出演だ。

「吉高由里子さん(35才)が主演する『光る君へ』は、紫式部の生涯を描く大作として放送前から大きな話題を呼んでいましたが、初回の視聴率が12.7%と歴代ワーストを記録。前作で松本潤さん(40才)が主演した『どうする家康』を下回る低空飛行を続けています。制作陣も視聴率回復の起爆剤として、二宮さんの出演に大きな期待を寄せているそうです」(NHK関係者)

 松本に続いて二宮が出演すれば、NHKの大河ドラマに2作続けて嵐のメンバーが出演することになる。

「二宮さんは以前から周囲に大河ドラマに出たいと話していました。昨年、松本さんの主演が決まったときは祝福しつつもライバル心を燃やし、先を越されたことを悔しそうにしていたそうです。芸能活動を休止中の松本人志さんに代わってMCを務めた『だれかtoなかい』(フジテレビ系)を3月で降板したのも、『ブラックペアン2』に加え、ほかの作品の撮影を控えていたためだったとみられています」(前出・テレビ局関係者)

 本人もこの事態を予想していたのだろう。昨年12月、二宮は自身のラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)で「来年がめちゃくちゃ大変です」、「二宮が2人いないと足りないんですよ。どうスケジュールを組んでも……。分裂しなきゃいけないんじゃないかっていう」と立て続けに大きな仕事が控えていることを明かしていた。

櫻井翔は水川あさみと

 現時点では大河出演について二宮の個人事務所は「そのような事実は一切ございません」と答え、NHKは「制作過程の詳細についてはお答えしていません」と回答。

 もっとも、大河の出演には高いハードルがあったようだ。

「NHKの稲葉延雄会長は昨年9月に旧ジャニーズ事務所が会見を行った後の定例会見で、被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に実施されることが確認されるまで、所属タレントの『新規の出演依頼を当面の間は行わない』と発言していました。大河ドラマへの出演には、“ジャニーズ事務所を辞めること”が“暗黙の了解”だったともいわれています。二宮さんが水面下で独立を急いだ背景に、こんな仕事面の課題もあったとみられています」(前出・テレビ局関係者)

 タレントに罪はないとの指摘もあるが、NHKはその後も厳しい姿勢を崩さなかった。4月17日の定例会見でも、稲葉会長はエージェント会社であるSTARTO ENTERTAINMENTに所属するタレントの起用について「新規の出演依頼を行わない方針に変わりはない」とコメント。被害者との補償交渉が徐々に進んでいることも報じられているが、所属タレントにとっては受難の日々が続く。

「二宮さんが嵐のほかのメンバーに先がけて独立したのは、俳優業を続けるための苦肉の策でもありました。本人も宣言している通り、事務所を辞めてもグループを抜ける考えはなく、嵐が活動を再開したときは『一緒にやりたい』とも話しています。NHKサイドにもジャニーズは辞めても“嵐だけは辞めない”とはっきり告げたそうです。二宮さんがオファーを受けた役柄は明らかになっていませんが、物語の終盤に出てくる重要な役だそうです」(前出・テレビ局関係者)

 新体制下で、新たな一歩を踏み出したメンバーは二宮だけではない。松本は野田秀樹氏が主宰するNODA・MAPの舞台『正三角関係』に出演することが決定し、東京や大阪だけでなく英国・ロンドンで4公演を行うことを発表した。

「長澤まさみさんと永山瑛太さんとの共演で、計80ステージの長丁場。松本さんにとっても大きな挑戦となりそうです。

 櫻井翔さん(42才)も7月期にTBS系で放送される水川あさみさんの主演ドラマに出演することが内定しているのだとか。相葉雅紀さん(41才)もバラエティー番組のMC業が順調で、それぞれが多忙な日々を送っています」(前出・テレビ局関係者)

 二宮の大河初出演が実現すれば、性加害騒動後では、ジャニーズから独立したタレントの第一号となる。後に続く仲間や後輩たちも勇気づけられることだろう。

※女性セブン2024年5月9・16日号

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