趣里&ジェシー、“ドラマ初共演”の関係性を役にも反映 掛け合いは早くも息ぴったり!

ドラマ『モンスター』より

(C)カンテレ

 俳優の趣里が、朝ドラ『ブギウギ』後初の主演を務め、SixTONESのジェシーと共演するドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時)がいよいよスタートする。ドラマ初共演となる2人に話を聞くと、早くも息ぴったりな掛け合いを見せてくれた。

◆弁護士という職業の難しさを実感

 本作は、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子が、時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう一話完結のリーガル・エンターテインメント。ゴールデン・プライム帯初主演となる趣里が主人公・亮子を、亮子の行動力と突破力に翻弄される東大卒でプライドの高いエリート弁護士・杉浦義弘をジェシーが演じる。

――『僕の生きる道』などを手がけた橋部敦子さんによるオリジナルストーリーの本作。弁護士という職業についてのイメージは?

趣里:弁護士というのはクロでも弁護するとか、グレーな部分もちゃんと分かりながら弁護していく、無罪を勝ち取るだけではないんだなっていうことを、台本を読んで感じました。

亮子というキャラクターを演じることはとても難しいです。『モンスター』というタイトルにあるように、確かに亮子にはモンスターな部分もあるんですけど、「本当は誰がモンスターなのか?」みたいなことを感じまして。そういうところも、役を通して打ち出せたらいいなと思っています。

ジェシー:(弁護士は)自分の発言によって人の人生を左右しますからね。真剣に向き合って、難しい職業ですよね。

――それぞれ演じられるキャラクターに共感する部分はありますか?

趣里:亮子は、感情はあるし、人の心も分かる。けれども、どこか淡々として、ちょっと自分のことも俯瞰で見ていると言いますか…。ゲーム感覚で裁判を進められるっていう、すごく頭のいい人なんだろうなと思います。私は全くそういうタイプじゃなくて真逆。感情に左右されすぎるので、いいなぁって(笑)。本来の私とはけっこう違うので、逆に楽しみです。共通点は、思いがあったらすぐ行動に移すところかな。でも、私はビビリなので、あそこまでじゃないぞって思います(笑)。

ジェシー:共通点はほぼないですね。エリート弁護士ですし、プライドも高い。

弁護士さんが使うワードとかプライベートでは言わないので、法律用語をスラスラしゃべってるだけでエリートっぽいですし、そういう意味では頭がよく見える役を演じられるのはうれしいですね。皆さんにはどう伝わるか…。

趣里:エリートに見えます! 「東大」って言われたらそう見えます!

ジェシー:絶対ない!(爆笑)

――亮子と杉浦、ここが魅力的だな!と感じられる部分はどこでしょう?

趣里:諦めないところや、真実までたどりつく!そして裁判に勝つ!という信念があるところです。振り回されながらも亮子に任せたいと周りが思ってくれるような、そんな引力があるキャラクターだなと思ってます。

ジェシー:弁護士でスラスラしゃべっている時点で魅力的です。自分を曲げないところも魅力的ですし、なんだかんだで優しさがあるんです。「(亮子が)なんかやってるよ。ほっておこう!」と思わずに、ついて行って一緒にやっていく。そういうところは魅力的だなと思います。

◆ドラマ初共演の2人 この状況を役の関係性にも反映したい


――お二人は今回が初共演ですが、お互いの印象は?

ジェシー:4年前にバラエティー番組でご一緒しました。その時の印象が強いです。明るい方だなと。

趣里:こちらこそ、場を盛り上げてくださって明るい方だなと思いました。

――初共演でバディとして絡みの多い亮子と杉浦を演じられます。2人の関係性はいかがですか?

趣里:振り回しまして、大迷惑だろうなって思ってます(笑)。

ジェシー:すごいですよね。杉浦は慎重派なのに、亮子はどんどん行っちゃうからついていく。演じるほうも「どこ行くの?」ってハラハラしますよ(笑)。でも、杉浦としては納得していない部分もあるけれど、めちゃくちゃできる人が来たなと認めざるを得ない部分もある。じゃ、ついていくしかないかと。

趣里:一緒にお芝居をさせていただくのは初めてなので、ある意味、この状況と似ているかなとも思います。(演技も)お互いどう出るのかな?っていう感じでいきません?

ジェシー:どうなるのか分からないからね。

趣里:何が出てくるか分からない面白さっていうのはあります

趣里&ジェシー:ねー(笑)。

趣里:この状況と台本の状況を重ね合わせちゃおうっていう

趣里&ジェシー:ねー(笑)。

趣里:撮影が進むにつれて、作品と一緒に2人のバディ感も育っていきそうな予感がします。まだ台本も途中までですけど、これから2人にプライベートな出来事も起きていくので、その時の2人がどうなっていくのかが楽しみです。

――本作のタイトルは『モンスター』ですが、ご自身の中に“ここはモンスター級だな”と思う部分はありますか?

趣里:心配性で気にしすぎるんです。まだ言ってるの?っていうくらい、「大丈夫かな?」って…。舞台だったら初日とか本当に緊張しますし、ドラマの初日もメンタルがもう…。

ジェシー:一緒です。気持ち悪くなりますよね。よくよく考えたらちっぽけなことなんですけどね。舞台でセリフを噛んだとしたら、「嚙んじゃった…」と心の中で思いながらセリフを言って。

趣里:わかる!

ジェシー:そういう心配性は僕もあります。モンスター級でいうと、独り言が多いですね。テレビに向かってつっこんだり、「あれ?どこ置いたっけ?」って1人で言ったり。

趣里:そんなドラマみたいなこと本当にあるんですね!

ジェシー:あれは僕から生まれたんだと思います(笑)。ほかにも、嫌なことがあったら風呂場でずっと演説してます。1人で「みんな、聞いてよ。こんなことがあってさ…」ってストレス発散。

趣里:(笑)。それは楽しそう。いいですね、やってみようかな。

――最後に作品を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

趣里:作品のテーマが現代の日本の、正直すごく難しい問題や、「そこフォーカスするんだ!」っていう問題を描いているので、そうした問題を知ったり、考えたりするきっかけになる作品だと思います。心強いキャスト、スタッフの皆さんと、毎週見て何かを感じていただけるようなドラマをお届けできるよう頑張ります!

ジェシー:どんどん亮子さんがモンスター級に自由行動をしていきます。それが軸となって事件を解決していく魅力がある作品ですので、ぜひ楽しみにご覧ください。

(取材・文:沢渡浩介)

 ドラマ『モンスター』は、カンテレ・フジテレビ系にて10月14日より毎週月曜22時放送。

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