実話を基にした“痛切な青春”物語―前原滉×小西桜子『ありきたりな言葉じゃなくて』本予告解禁
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前原滉が主演し、小西桜子がヒロインを務める映画『ありきたりな言葉じゃなくて』より、予告編が解禁された。
本作は、テレビ朝日のグループ会社として、報道情報番組やバラエティ番組など数多くの番組制作を手掛けてきた「テレビ朝日映像」が、65年の歴史の中で初めて制作に挑んだ長編オリジナル映画。2021年より始動した「映画プロジェクト」のもと、海外でも楽しめる作品を目指し、集まった45の企画の中から“映像業界で起きた実際の出来事”を基に作り上げた。
青春から遠くも近くもない32歳の藤田拓也は、町中華を営む頑固な父と愛想のいい母と実家暮らし。ワイドショーの構成作家として毎日徹夜でナレーション原稿を書き散らす日々が続いている。そんなとき、先輩の売れっ子脚本家の推薦によって、ようやく念願の脚本家デビューが決まった。「脚本家」の肩書を手に入れ浮かれた気持ちでいる拓也の前に現れたのが、鈴木りえだった。脚本家の青年と、どこにでもいる普通の“彼女”が出会い―。
構成作家の主人公・藤田拓也役を前原滉、拓也が出会った“彼女”鈴木りえ役を小西桜子が演じる。脚本・監督を務めるのは、『ワイド!スクランブル』のディレクターを12年間務めたのち、2019年に世界的ショコラティエ・辻口博啓を追ったドキュメンタリー映画『ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ』で監督デビューした渡邉崇。
今回解禁された90秒の本予告は、ようやくデビューをつかんだ新人脚本家・藤田拓也(前原)と、偶然に出会った“彼女”りえ(小西)との仲睦まじい場面から始まる。拓也の両親が営む中華料理店に突然やって来たりえに、拓也は「なんで…?」と驚きの表情を見せる。その後、飲みにいって盛り上がった2人はホテルへ。そんな恋愛物語かと思いきや…。
「予期せぬ出来事」のテロップから一転、不穏な空気が漂い始める。拓也はりえの“彼氏”だと名乗る男・猪山衛(奥野瑛太)に呼び出され、「あんたに無理やり…」と強引にりえを襲ったという疑いをかけられてしまう。父親(酒向芳)に叱られ、なんとか500万円の示談金を振り込む拓也。しかし、仕事仲間から軽蔑の目を向けられ、さらにはようやくつかんだデビューも白紙となり、人生の絶頂にいた拓也は奈落の底に突き落とされる。
拓也は「俺のデビューどうなるんですか? 他の仕事辞めて全部こっちに集中してるのに!」と周りに迷惑をかけたことなど忘れて、プロデューサーに逆ギレする始末。それでも「拓也が事実じゃないことで社会から抹殺されるのだけは防ぎたかった」と寄り添ってくれる先輩脚本家・京子(内田慈)の存在や、「お前にはお前の選んだ仕事があるだろ。真正面から解決してみろ。時間がかかってもいいから」と息子を励ます父親の言葉など、周りの人々の優しさが画面にあふれる。
ラストでは、感情をあらわにした拓也とりえが夜の屋上で向き合う。「俺だって考えて、考えて、脳みそねじきれるくらい…」と訴える拓也に対し、「ねじきれてないじゃん!」と涙ながらに反論するりえ。2人はどのような結末を迎えるのか…。青春から遠くも近くもない場所でもがく、彼らの物語に期待が高まる。
映画『ありきたりな言葉じゃなくて』は、12月20日より公開。
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