『ジョーカー2』レディー・ガガなぜ起用? トッド・フィリップス監督が明かす「彼女の演技には魔法の力が」
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『ジョーカー』シリーズ最新作にして完結編となる映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』通称『ジョーカー2』が11日にいよいよ公開される。そんな本作でジョーカーの狂乱が伝播し、民衆と共にかつてない暴動を扇動することになる謎の女性リーを演じるのはレディー・ガガ。監督を務めるトッド・フィリップスはそんな重要な役どころを任せたガガについて“類まれな演技力”と“表現力豊かな歌唱力”を絶賛しており、“音楽”が重要な要素となる本作においてリー役はガガにしか演じられなかったことを明かしている。
本作で主人公のジョーカーと同じく世界中から注目を集めているのが、物語の鍵を握る謎の女性リーだ。未だにその正体が謎に包まれており、ファンの間で予想合戦を過熱させる火種となっているリーを演じるのは世界的アーティストとしてだけではなく、ハリウッド大作に続々出演を果たしているレディー・ガガ。ブラッドリー・クーパーが監督・主演を務める『アリー/スター誕生』(2018)では歌手になることを夢見る女性アリーを熱演し、第91回米アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされるなど女優としての活躍も目覚ましい彼女。
そんな彼女の役者としての才能を世界に広めた『アリー/スター誕生』でプロデューサーを務め、本作でも監督を務めるフィリップスは「私は『アリー/スター誕生』で彼女と友好的な関係を築き、彼女が非常に大きな才能を持っていることに気付きました。彼女の演技には役に脆い一面をもたらす魔法の力があります。彼女の演じるリーはジョーカーと同じようにオープンで、共感的で、傷ついているように見えなければなりませんでした」とガガの演技力を絶賛し、リー役を演じられるのは彼女しか考えられなかったことを明かしている。世界中が待ちわびる“ジョーカー完結編”についてガガ自身も「最初に脚本を読んだときに、自由に演じられる余地がたくさんあるということにワクワクしました。脚本が非常に意図的で、リーがこれまでに経験したことのないキャラクターであるべきだということを理解しました。同時にこの脚本で最も気に入った点の一つは、リーがいかに現実的な人物であったかということです」と語り、前作のジョーカーが社会現象を巻き起こしたように、ガガの演じるリーが世界中の観客の共感を呼び“新たな衝撃”を与えることは間違いない。
そんなガガ演じるリーは、理不尽な社会の代弁者として祭り上げられていくジョーカーと閉鎖病棟で出会い、やがてこの男の狂気に魅了されていくという役どころ。フィリップスは「彼女は決して、他の映画やコミックのキャラクターを演じているのではなく、『ジョーカー』の世界で生きるリーを演じています。そして彼女は前作についても本当によく理解していて、本作ではキャラクターに対する現実感をもたらし、非常にスムーズにこの世界に溶け込みました」とガガの演技によって唯一無二のキャラクターを生み出したことを明かしている。
さらに特別映像では、そんなガガについてフィリップスやホアキン・フェニックスが絶賛する姿が映し出される。ホアキンは「彼女は真摯(しんし)に役に向き合い、この世界に溶け込もうとしていた。リーは謎めていて、それを理解できる役者は少ない」と彼女の演技力に惜しみない称賛を送っている。そんなガガの怪演にも期待がかかる本作についてガガ自身は「人の弱さや身勝手さに溢れている。妄想か?現実か?すべてに驚くと思う」と意味深に語っており、“かつてないラスト”を迎えるジョーカー完結編から目を離すことができない。誰もが一夜にして、祭り上げられる時代。本当のジョーカーは、誰なのか?かつて孤独で心優しかった男の暴走の行き着く先とは? 『ジョーカー2』は最後にして最高の衝撃をもたらすことだろう。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称『ジョーカー2』)は、10月11日より全国公開。
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