『DIVOC‐12』テーマは“共有” 三島有紀子監督チーム4作の予告解禁

映画プロジェクト『DIVOC‐12』 三島有紀子監督作『よろこびのうた Ode to Joy』場面写真

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 短編映画集『DIVOC‐12』より、三島有紀子監督率いるチームが製作した“共有”をテーマとする4作品にスポットを当てた予告映像が解禁。併せて、各作品の場面カットも到着した。

 本作は、コロナ禍で映像制作活動において大きな影響を受けているクリエイターたちを支援するプロジェクトとして制作された。12人の監督が描く12の物語からなり、藤井道人監督、上田慎一郎監督、三島有紀子監督の3人が中核となって映画制作を牽引。それぞれの監督の下に、一般公募で選ばれた新人監督を含めた9名が3チームごとにそれぞれテーマを掲げ、映画を制作した。

 今回解禁されたのは、“共有”というテーマで制作した三島監督チーム4作『よろこびのうた Ode to Joy』『YEN』『海にそらごと』『睡眠倶楽部のすすめ』の予告映像。

 映像は、三島監督作『よろこびのうた Ode to Joy』から始まる。歩(藤原季節)から「いい仕事あんですけど、一緒にやりませんか?」と東北弁で声をかけられる冬海(富司純子)。ベートーヴェンの交響曲第9番「喜びの歌」が、2人の人生への不安、そしてよろこびを予感させる。

 続けて、山嵜晋平監督作品『YEN』。ポラロイドで写真を撮り、値段をつけて遊ぶ高校生の夏希(蒔田彩珠)と冬美(中村守里)の、きらきらした若さと不安定さがにじみ出る映像だ。

 3番目は齋藤栄美監督作品の『海にそらごと』。母親・真実(中村ゆり)に会いに行き、その生活ぶりに戸惑いを隠せない海斗(高田万作)の「なんで嘘ついたの?」という詰問に2人の秘密が感じられる。

 最後の加藤拓人監督作品『睡眠倶楽部のすすめ』では、さまざまなストレスで眠ることができなくなった人々が暮らす“睡眠倶楽部”で生活する透子(前田敦子)が、忘れてしまった大切な何かとは…。

 場面カットは、どこか不安げな表情の歩と冬海の姿や、ポラロイドを川に流す夏希と冬美のカット、どこかぎこちない海斗に寄り添う真実の姿、広い部屋の中でどこかを見上げる透子のカットを収めた4点。それぞれ不安や寂しさがありながら、どこか温もりも感じられる写真となっている。

 三島監督は、本作の“共有”というテーマについて「2020年から、世界中がこんなに同じことに苦しんだり、悲しんだり、少し喜んだり…同じ問題と気持ちを共有したことってないのではないか、と思いました。ある種、救いがないように思えるこの時期を共有したその先に、私たちは何を共有できるのか、できないのか、共有していきたいのか。ということをあらためて、俳優やスタッフを始めチームの監督達といろいろ話しながら作れたらいいな、と思ったことがテーマにした理由の1つです」と説明している。

 映画『DIVOC‐12』は、10月1日より全国公開。

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