片岡愛之助、恐ろしくこわい女性を熱演。観客を震え上がらせる。初参加の「立川立飛歌舞伎」が開幕

「新版 御所五郎蔵」でのなぶり殺しの場面。、片岡愛之助(後方)と中村壱太郎(C)松竹

 歌舞伎俳優の片岡愛之助(52)が21日、東京・立川ステージガーデンで初日を迎えた「立川立飛歌舞伎」(24日まで)に初参加。「新版 御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)」(木ノ下裕一補綴)では女形も披露している。

 「新版―」で五郎蔵と後室百合の方の2役を演じている愛之助。百合の方が時鳥(中村壱太郎)を恨んでなぶり殺しにする場面では、芝居のあまりのリアルさに「うぁぁ…」と漏らす観客も。愛之助は「ほとんど上演されることのない場面です」と珍しいことを強調。「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の八汐を思わせる恐ろしくこわい女性を演じ、存在感を発揮していた。市川中車、中村歌之助、市川笑也らが共演。

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