松本人志、文春と電撃終戦で芸能活動再開へ…活動休止中のスピードワゴン・小沢ら後輩芸人への影響は

週刊文春との民事訴訟が終結し、芸能活動復帰へ一歩を踏み出した松本人志

 女性2人に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)が、発行元の文芸春秋側に計5億5000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟が8日、原告、被告双方の同意により終結した。松本が訴えを取り下げ、両者の代理人弁護士が連名で「裁判を終結しました」と報告した。金銭のやり取りはないという。松本も謝罪を含めた談話を発表した。

 1月8日の活動休止発表からちょうど10か月。2~3年はかかると見られていた訴訟が終結した。民事訴訟を取り下げるには、原告、被告双方の同意が必要で、今回も両者の同意に基づき、取り下げが決まった。その上で、両者の主張を談話として出すことで決着した。

 双方の代理人弁護士は連名で「今般、双方の話し合いに基づき、原告は同事件を取り下げ、被告らはこれに同意し、裁判を終結しました」と報告。松本側は5・5億円という巨額の損害賠償を求めていたが、「両者を含む関係者の間で金銭の支払いや、その約束がなされたことはありません」とした。

 松本は、この直後に所属する吉本興業の公式ホームページで談話を発表。当初から一貫して強制的な性的行為を否定していたが、協議を続ける中で「(文春側に)強制性の有無を直接に示す物的証拠はないことなどを含め、確認した」と説明。10か月間、自身のレギュラー番組を欠席していたことについては責任を痛感したとし、「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」とつづった。

 一連の報道では、芸人仲間らと、女性が参加する飲み会を定期的に開いていた様子などを報じられた。松本は当時を振り返り、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。記事に名前が載ったお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(51)は活動休止となるなど後輩芸人にも問題が波及した。松本は「多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします」と陳謝した。

 長期に及ぶ裁判では“場外乱闘”も勃発。7月には、松本側が飲み会に参加していた「A子」を尾行し、第三者を使って金銭提供を持ちかけ、出廷しないように説得したなどと報じた。これに、松本側の代理人弁護士も「全くの事実無根」と応酬するなど、ヒートアップ。8月14日に行われる予定だった第2回弁論準備手続が、急きょ前日に延期が決まるなどの急展開もあった。

 裁判が終結したことで、松本は芸能活動に復帰する。時期については調整中。一部レギュラー番組の名称が変更になるなど影響は大きかったが、相方・浜田雅功(61)や共演者たちが番組を支えてきた。多くのヒット番組を生み出してきた男が再び爆笑をまき起こせるのか注目だ。

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