国際将棋トーナメントあす開幕 45の国と地域から 優勝者は藤井聡太七冠と対局

 8日に開幕する第9回国際将棋トーナメントの前夜祭が7日、東京・市谷で行われた。45の国と地域から計51人が参加予定。同トーナメントは国際的な将棋普及を目的としており、アマチュアから将棋大好き芸人であるお笑いコンビ・ランパンプスの寺内ゆうきと本紙・瀬戸花音記者が日本代表として出場する。

 優勝者は藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=との記念対局を行う。藤井が海外選手と対面で対局を行うのは初。

 世界各国の選手がグラス片手に将棋の話に花を咲かせた。日本将棋連盟の羽生善治会長は「対面で対局や対話ができることはどんな便利な時代になっても変わらない得がたい経験だと思っています」と各国選手の交流を期待した。

 前夜祭会場では各国代表選手が羽生会長に話しかけ、羽生会長もにこやかに応じるなど、将棋文化を通じた交流が行われた。

 同連盟の片上大輔常務理事は「将棋は戦いのゲームですが、平和のゲームでもある。盤上では駒が持てる力を尽くして戦い、戦いが終わったらまた敵味方一緒にひとつの箱に収まり一局が終わります。世界の国々の間には様々な課題があると思いますが、盤上の空想の世界では戦い、現実の今日のような世界では仲良くするのが理想。将棋というゲームが世界平和に貢献できたら」と願いを込めた。

 千駄ヶ谷の新将棋会館で81マスの平和な戦いが始まる。

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