三谷幸喜氏、西田敏行さんを生放送でしのぶ「胸に来るものが…」目潤ませて感謝語る

三谷幸喜氏

 脚本家の三谷幸喜氏が19日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜・後10時)に生出演し、17日に死去した俳優・西田敏行さんをしのんだ。

 西田さんは、三谷氏が監督を務めた映画「THE 有頂天ホテル」(2006年)、「ザ・マジックアワー」(08年)、「ステキな金縛り」(11年)、「ギャラクシー街道」(15年)など5本に出演。さらに、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年)では、後白河法皇役の怪演が話題になるなど三谷作品の常連だった。

 三谷氏は、番組で流れた西田さんの在りし日の映像を見つめて笑ったり、目に涙をためたりする様子をみせた。コメントを求められると、「鎌倉殿―」の出演オファーをした際について回想。「その時は雑談レベルだったけど、後からマネジャーさんに聞いたら『絶対俺はやる。他のスケジュールは全部空けとけ。もしかしたら最後の大河ドラマになるかもしれないし、これだけは絶対やりたいんだ』とおっしゃったらしいんです。胸に来るものがありました…」と目を潤ませて感謝した。

 監督作「ザ・マジックアワー」では、街を牛耳るボスを演じた西田さんに“アドリブ禁止令”を発令。「とにかく寡黙な役だったので。嫌がっていたけどやってくださって、『俺、アドリブなしでいけるんだな』と完成した作品をすごく喜んでくださった」と懐かしんだ。

 晩年は西田さんが「体を鍛えたい」と言ったことをきっかけに、三谷氏が通うジムを紹介したことを告白。「亡くなる前の日もちゃんとジムに行っていたらしい。体も精神もしっかりされていたし、(西田さんは)次の連ドラの話もしていたとトレーナーさんは言っていました」と突然の別れを惜しんだ。

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