遠藤憲一、急死の西田敏行さんに「本当に感謝。成長させていただいた」 2015年「民王」や「ドクターX」で共演

西田敏行さんの訃報に寂しさをにじませる遠藤憲一

 俳優・遠藤憲一(63)が18日、都内で主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ「民王R」(22日スタート、火曜・後9時)の制作発表会見に出席した。17日に伝えられた西田敏行さん(享年76)の訃報(ふほう)を受け、追悼と感謝の意を語った。

 西田さんは2015年放送の前作に“政界のドン”役で出演。遠藤演じる総理大臣が所属する民政党の副総裁を貫禄たっぷりに演じた。遠藤はこの日、唇をかんで神妙な面持ちで登壇し、冒頭に「9年前のドラマには西田敏行さんが出演されていました。訃報を昨日聞いたばかりなので、ぐっと来てしまうんですけど」と沈痛な胸の内を吐露した。

 遠藤は、今月8日に行われた「劇場版ドクターX」の完成報告会見に西田さんと登壇しており、「ご一緒したばかりだったのに…」と言葉を詰まらせた。「―X」の撮影を回顧し、「僕は西田さんの部下の役で。西田さんのアドリブでいじり倒していただき、俺自身も知らないコメディーやシリアス部分をいっぱい、いっぱい引っ張りだしてくださいました」と大きな刺激や学びを受けたことを明かした。

 「民王」は、遠藤と登場人物の心と体が入れ替わる奇想天外な物語で「そういう(西田さんから学んだ)こともあって、今作のようなコメディーの面白い役をいただける俳優に成長させていただいた」と感謝。一呼吸置き「西田さん!」と呼びかけ、「この場をお借りして本当に感謝申し上げます。ありがとうございました」と深々と一礼した。

 しんみりとした空気を変えるように、遠藤は「さて、話をがらっと変えますけど、『民王』が9年ぶりに帰ってきました!」と宣言。今作では10役を演じ「四苦八苦してます。でも、60歳すぎてこんな役をもらえることってめったにない。ありがたいです」。天国の恩人への感謝を胸に、役を全うすることを誓った。(奥津 友希乃)

 ○…共演のなにわ男子・大橋和也(27)、あの(年齢非公表)らも登壇。大橋は「プリン食べすぎて、おしりプリンプリン!」と定番ネタで自己紹介した。遠藤は大橋の明るさに癒やされているようで「緊張しているとそっと隣に来てくれる。現場に入ったらハグで元気をもらってます」とにっこり。大橋は「僕と遠藤さんはどこか似ていると思う。僕は子ワニです!」と“ワニ顔”として知られる遠藤へ弟子入りを宣言した。

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