黒柳徹子 大山のぶ代さんを追悼「いつでも、私に優しくしてくださいました」

大山のぶ代さん

 国民的アニメ「ドラえもん」のテレビ朝日版で、ドラえもんの声を26年間務めた声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名・山下 羨代=やました・のぶよ)さんが老衰のため都内の病院で死去したことが、11日、分かった。90歳だった。

 親交があった、タレントの黒柳徹子は訃報を受けコメントを発表した。

 追悼コメント全文は以下の通り。

 「大山のぶ代さんが亡くなった! 皆さんもご存知のドラえもんの声の大山さん。大山さんとは、NHK『ブーフーウー』をはじめ、若い時からいろんな声の仕事を一緒にしました。

 また、『徹子の部屋』には、何度も出演していただいて、毎回楽しいお話をしてくださいました。

とても面倒見の良い人で、美味しいお菓子とか珍しい食べ物をスタジオに持ってきてくれたり、私がお芝居をやってる時は、毎回大勢のお友達にチケットを販売してくれて、大山さん団体一行という感じで劇場に観に来てくれました。芝居が終わった後に、みんなで一緒にワイワイ食事をするのが恒例でした。

 大山さんは旦那様の砂川啓介さんを、第一に考えて全面的に旦那様に尽くすタイプで、とても仲の良いご夫婦でした。

 でも、大山さんが認知症発症すると、何よりも大切にしていた旦那様のことが分からなくなり、砂川さんは私に『僕が癌(がん)になった事も分からないんだよ』と、とても悲しそうでした。

 その旦那様も亡くなってしまい、大山さんはどうしてるのかなぁ?と思っていました。

 肉親の縁が薄く、ずいぶん詳しく私にそのことも話してくださいました。

いつでも、私に優しくしてくださいました。

今頃、天国でみんなで一緒にたくさんのお話をしていることと思います」

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