神田正輝、「旅サラダ」卒業…視聴者へラストメッセージ「夢中になってやってきました」

放送を終えて引き揚げる神田正輝(右)(カメラ・義村 治子)

 俳優の神田正輝が28日、MCを務めるテレビ朝日系旅情報番組「朝だ!生です旅サラダ」(大阪・ABCテレビ制作、土曜・午前8時)を卒業した。

 神田は1997年から27年半もMCを務めてきた同番組をこの日の放送で卒業。最後の生放送で神田は自身も大好きなグアムを「旅サラダファミリー」の松下奈緒、勝俣州和とともに巡った模様を放送した。

 放送前のPRタイムに神田は出演し「はい。おはようございます!旅の時間です」と笑顔でコメントした。そして生放送がスタートすると通常とは違い、冒頭でグアムを旅した模様をダイジェストで紹介。さらにこの日の放送内で27年半の秘蔵映像をVTRで紹介することを伝えた。

 神田が初出演した時のVTRも流され、スタジオに登場した神田は「今、見たけど、これ30年近く前の絵だから」と苦笑すると松下が「神田さんの懐かし映像大会ですから」と返すと「ジジイになる前だから」と笑わせると松下がかっこいいですよ」と絶賛した。これに神田は「今、見ると、ホント、ジジイだから」と笑わせていた。

 エンディングで神田は、松下から花束を贈られた。松下は感極まり涙したが神田は、ハイタッチするとスタジオは大きな拍手に包まれた。神田はさわやかな笑顔を浮かべ「僕、旅サラダやってて一生懸命やったことは27年半、一回もないんです。その日、その日で夢中になってやってきました」と振り返った。

 さらに松下と勝俣へ「これから僕は草野仁さんから継いで今度は三代目ですから。好きに自分たちの番組にしてください。僕の続きじゃなくて自分たちの番組を作るようにがんばって。いいね」と伝えた。続けて「ABCのスタッフに会えたことが幸せだったし」と感謝し「安心して譲れます。また来週も見てください。すてきな週末を」と手を振って番組を卒業した。

 神田の「卒業」は7月6日にABCテレビが発表した。神田は同局を通じ「前任の草野仁さんがMCを務められた4年間を目標に頑張ってきました。気がつけば旅サラダは5年、10年、20年、そして32年目になりました。視聴者の皆様、支えていただき誠にありがとうございます。来週からもいつもと変わらず素敵(すてき)な世界の旅をお届けしたいと思います」とコメントした。

 同局は「毎週土曜の朝を爽やかに進行していただき、非日常を感じる世界の旅や新たな魅力を感じる日本の旅など、人生を豊かにする旅の魅力をお茶の間に届けていただきました。そして要所で発せられる洒落(しゃれ)で、数多(あまた)のゲストを和ませるのはもちろん、視聴者の笑いを誘ってくださいました。27年半という長きにわたって番組を支えていただき、心より感謝申し上げます」とコメントしていた。

 神田の卒業後は新たな出演者は予定しておらず、引き続き松下がMC。勝俣が番組を盛り上げていくという。

ジャンルで探す