中村橋之助、長野で初主演映画への思いを語る「偉大な中山晋平さんに恥じない作品を作らなくてはいけない」

映画「シンペイ~歌こそすべて」のご当地、長野県中野市で完成披露舞台あいさつに登壇した中村橋之助

 歌舞伎俳優・中村橋之助がこのほど、長野・中野市市民会館で行われた初主演映画「シンペイ~歌こそすべて」(神山征二郎監督、11月22日・長野県内先行公開、来年1月10日全国公開)の完成披露試写会に土屋貴子らと出席した。

 「東京音頭」「シャボン玉」「てるてる坊主」など約2000曲の童謡や歌謡曲を残した作曲家・中山晋平の生涯を描く。晋平の65年の人生を演じた橋之助は「偉大な中山晋平さんに恥じない作品を作らなくてはいけない、恥じない中山晋平として存在しなくてはならないということを大切に務めさせていただきました」と撮影時の思いを語った。

 これまで歌舞伎など舞台を中心に活動してきた。「映像のお芝居は、2~3度ドラマに出させていただいたくらいで、ほぼほぼ初めてでした。舞台だったら、生まれてから死ぬまでを順番にやっていくんですけれど、映画やドラマは時系列がバラバラの状態で撮影していくので、すごいなと思いました」。クランクインして最初のシーンが、土屋演じる母・ぞうが亡くなるシーンで苦労したという。

 「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」など日本人の心を描くことに定評のある神山監督が「集大成にしたい」とメガホンを執り、昨年9月から今年4月まで、長野県内を中心に撮影を行った。志田未来、渡辺大、三浦貴大らも出演。岸本加世子がナレーションを担当した。

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