MENSA会員グラドル・日下部ほたる「次は気象予報士に挑戦してます」
グラビアアイドルとして活動している日下部ほたる。その一方で、資格マニアとしても知られ、現在は大型二輪免許、1級小型船舶免許、漢検1級など43個の資格を有している才女でもある。
つい先日には、全人類の上位2%の高いIQを持つ者だけが入会を許される『MENSA』の入会資格を取得したことでも話題となった。ニュースクランチでは、そんな彼女を紐解くべくインタビューをおこなった。
文武両道の幼少期から一転引きこもりに
現在、グラビアアイドルとして活動している日下部。その活動の傍ら、資格を取り続けている彼女の原点が気になった。幼少期はどんな子どもだったのだろうか。
「親が教育熱心で、自分から“これがしたい”とかは言ったことがなくて、親の言う通りに生きていました(笑)。ピアノ、書道、美術、クラシックバレエ、水泳、体操……毎日なにかしらの習い事をしていました。学校の勉強もできるほうだったと思います、一応、中学のときの成績はオール5でした。周りからは常にできて当たり前みたいに思われていたので、黙々とやっていました」
小さい頃から芸能界を目指していたのだろうか。子どもの頃の夢を聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「これといった夢はなかったですね。小さい頃は絵を描いたり、漫画を読んだりすることが好きで、漫画家になりたいと思ったこともあったんですけど、だんだん大きくなるにつれてそれも消えて。何か特定のものになりたいという夢は特に持っていませんでした。ましてや、芸能界なんて考えてもいなかった」
キャンペーンガールから芸能生活をスタートさせた日下部。では、そこに至るまでどのような心境の変化があったのだろうか。
「じつは私、何もかもがイヤになって高校を中退してるんです。それまでは習い事もやって、勉強もして、部活もやっていたんですけど、張り詰めていたものが爆発してしまって。母親も教育熱心だったぶん、そんな私を見て信じられなかったみたいで。家の中の空気も悪いし、私もご飯が食べられなくなっちゃって……10キロ以上も痩せてしまって、数年間、引きこもっていました。
でも、自分の中で“このままじゃいけないな”、“どうにかしなきゃいけないな”という思いいはあったんです。母親とはもう修復できないほどの関係になってしまったんですが、引きこもるようになってから、父親とはこれまで以上にしっかりと話すようになったんです。
引きこもっている私を見続けてくれる、そんな父のために頑張らなきゃいけないなと思った矢先に、父が亡くなってしまって。そこから自分の中で“自分の力で生きていかないといけない”という気持ちが強くなりました」
全国1位になったキャンペーンガール時代
引きこもりを脱却し、就職へ向けて動き出した日下部。そのときに出合ったのがキャンペーンガールの仕事だった。
「キャンペーンガールは就職するまでの“つなぎ”みたいな感じで、アルバイト感覚で少しだけやろうと思ってたんです。でも、いざやってみると楽しくて、そこから誘われるがまま撮影会にも出るようになって、芸能活動を始めるきっかけになりました。昔から流されやすいタイプなんです(笑)。
一時期、タバコのキャンペーンガールをやっていた時期があったんですが、当時IQOSを全国で1番売り上げたのが私だったみたいで、表彰されたんです。偉い方から“このまま就職しない?”って誘われたこともありました(笑)。私はタバコを一度も吸ったことがないんですけど、副流煙は日本で一番吸ってるんじゃないかな(笑)」
キャンペーンガールを経て、グラビアにも挑戦するようになった日下部。芸能界なんて考えてもいなかった彼女が、なぜグラビアをやろうと思ったのだろうか。
「もともと写真を撮ってもらうのは好きだったんですが、自分が人前で水着になることなんか絶対にないだろうと思っていました。でも、キャンペーンガールとして撮影会に出るようになって、いろいろな方から“グラビアアイドルをやってみない?”というお話をいただくようになって。
当時は、私服で撮影会に出ていたので、水着で出ている方に比べると人気もさほどなかったんです。そこで少し負けず嫌いな自分の性格が出てきて、“水着ならもっと人気が出るかもしれない!”と思って、飛び込んでみました」
現在では人気グラビアアイドルとして活躍している日下部。グラビアのどんなところにやりがいを感じているのだろうか。
「グラビアアイドルといっても、お仕事はいろいろあるのですが、私は撮影会に出ていることが多いのもあって、ファンの方々とも近い距離感でいられるし、皆さんの楽しんでいる顔や喜んでいる顔を直接見ることができる。それが本当にやりがいになっています」
ベールに包まれたMENSAの世界とは?
一方で、日下部は大型二輪免許、1級小型船舶免許、ガス溶接、フォークリフト、ダイビング、漢検1級など、さまざまな資格を取得している。なぜそこまで資格にこだわっているだろうか。
「幼少期にいろんな習い事をやらされたりしていたこともあって、いろんなことをしているのが当たり前、という感覚がどこかにあるんです。もう常にいろんなことを見つけてはやろうと思って実践しているうちに、だんだんと資格を取ることが楽しくなってしまいました。
あとは、その資格を取ると、そのシチュエーションで撮影会がしやすいかな、とか(笑)。バイクとか、船とか、フォークリフトとか、実際に資格を取らなくてもいいけど、そっちのほうが面白いじゃないですか。
一番難しかった資格は漢検1級ですね。合格率は数%なんですけど、漢検って他の資格とは違って、一度受かった方もリピーターとしてたくさん受けているんです。なので合格率以上に難しくて、私も3回目の挑戦でやっと受かりました。今は気象予報士の資格取得を目指しています。実技と学科があるんですけど、学科だけは受かったので、8月に実技を受けて突破したら取得できるので、あともう少し! ここからいろいろな仕事につながっていったらうれしいです」
日下部は全人類の上位2%の高いIQを持つ者だけが入会を許されるという『MENSA』の入会資格を取得している。話せる範囲でMENSAの実情を聞いてみた。
「『MENSA』の公式サイトに、たまに試験の申し込みフォームができるんですけど、そのフォームが出るのが不定期で、いつ申し込みできるのか誰にもわからない、という話は聞いていて、興味があったんです。
それで、ちょくちょくサイトを覗いていたんですけど、たまたま見たら3日後に予約が始まるという告知が載っていて、3日後の日付が変わる夜中の12時からホームページで待機していました(笑)。でも、何回かリロードを繰り返したけど始まらなくて、諦めて寝て、朝6時に目が覚めてサイトにアクセスしたら、ちょうど始まっていたので応募しました。
試験内容は公表してはいけないことになってるんですけど、いわゆるIQテストみたいな感じですね。対策といってもやりようがないので、ネットで公開されているIQテストを見て、たぶんこんな問題が出るんだろうな、と予習をしていきました。もともと、こういうIQ診断みたいなものが好きで得意だったので、試験当日も特に苦も無く。ただ、生涯で3回しか挑戦できないみたいです。
試験の2週間後ぐらいに、メールで『MENSAの世界へようこそ』って書いてある怪しいメールが来て、“え? 本当に合格したの?”みたいな(笑)。入会金や年会費、希望者のみ会員証の発行料を支払うと、カードが届きました。今年の5月に合格したばかりなので、まだ何かあったわけじゃないんですけど、今度、新規入会者対象のオリエンテーションがあるみたいなので、どんな感じなのか参加してみようと思っています(笑)」
ヌードに挑戦「満足のいく仕上がり」
2024年6月には1st写真集『いいなり。』(講談社)も発売。初めてヌードにも挑戦している。なぜこのタイミングで写真集を出そうと思ったのか。
「もともと紙で写真集を出したいという思いはあって、そんなときに出版社の方からお話をいただいたんです。もちろん、初めは抵抗があったんですけど、ヌードでも綺麗に撮ってもらえるっていうのを聞いて、イメージをしっかりと聞いて、これなら挑戦してみようと思えたんです。
ヌードといっても、私のイメージ通り、アーティスティックな感じで綺麗に撮ってもらえたので、満足のいく仕上がりになりました。それでも、ファンの方がどう思うのがすごく不安だったんですけど、ありがたいことに“おめでとう”と声をかけてくれたのでうれしかったですね」
写真集という大きな夢を叶えた彼女に、芸能活動においてこれからの目標について聞いてみると、きっぱりとこう返ってきた。
「ないんです。写真集のタイトルのごとく、応援してくださるファンの方々の“いいなり”で生きていると思っていて、自分が掲げる大きな目標というのは、写真集を出すことができた今はないかな。目標ではないかもしれませんが、モットーで言えば、もともと流されやすい性格だけど、その流された場所で輝く、というのは常に意識しています。
写真集にしても、私を応援してくださってるファンの方々は、ずっと私が“写真集を出したい”と言っていたことを知っているからこそ、おめでとうと言ってくださる。そんなまっすぐな思いを持ったファンの方々が、私が活動をしていることで、今日や明日を生きてくれる糧になっているならとてもうれしい。だから、目標というよりかは、自分が興味あることや、いただいたお仕事を真面目に頑張る。それに尽きると思います」
最後に、気象予報士の先に目指している資格を聞いてみた。
「2年前ぐらいから資格をたくさん取ることを始めたんですが、多いときは月に3~4個の資格を取っていたことがあったんですよ。でも、もうだんだんと何の資格を取ればいいのかわからなくなってきてしまっていて(笑)。
今はみんなに“こんな私にオススメの資格はありますか?”って、美味しいごはん屋さん感覚で聞いてるんですけど(笑)。今度はもっと難しい資格にチャレンジしたいですね。次は宅建に挑戦しようかなと思っています」
(取材:川崎 龍也)
09/09 18:00
WANI BOOKS NewsCrunch