『おむすび』「いくら楽しくてもなくなっちゃうかもしれん」なぜか野菜を持ち歩くヒロイン・結。その理由は恐らく…視聴者「グッとくる」「平成ならでは」「震災のあった1月17日は…」
10月2日の『おむすび』
現在放送中の橋本環奈さん主演・連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第1週「おむすびとギャル」が10月2日に放送され、話題になっています。
*以下、10月2日放送内容のネタバレを含みます。
書道部に入った結は、先輩の風見(松本怜生さん)の言動に心惹かれるようになり、青春を謳歌している気分になるが、クラスメートで同じ書道部の恵美(中村守里さん)から正式な入部届を渡されても入部を迷ってしまう。
ただ、福岡・天神で開催されている書道展への誘いには、先輩も来ると聞いて即座に行くことを決める。
米田家では、母の愛子(麻生久美子さん)が結の話を聞き、書道部への入部に躊躇する結を心配して――といった話が描かれました。
「いくら楽しくても…なくなっちゃうかもしれんし」
今日の回で正式な書道部への入部届を渡され、迷うヒロイン・結。
入部届を目の前で隠したのを気付いた母・愛子が、様子をうかがいに結の部屋までやってきます。
入部を悩んでいる理由を聞かれると、畑仕事の手伝いで部活をやる暇がない、と話す結。
さらに少し考えたあと、「いくら楽しくても…なくなっちゃうかもしれんし」と語ると、結の脳裏には、幼少期にセーラー服を着てはしゃぐ自らの姿がフラッシュバックします。
その後「ゆいー!」という言葉を背景に、震災で崩れたらしき瓦礫だらけの景色がーー。
入部の決意を固めた結
対して「そんなことない。大丈夫だから」と答える愛子。
続けて「畑仕事を手伝ってくれるのは嬉しいけど、それで結がやりたいことを諦めるのは母さん、寂しいよ」と話します。
その言葉を聞いた結は「なら…やってみようかな」と入部の決意を固めます。
その後、なぜ書道部なのかを愛子がさらにたずねると、素敵な先輩がいることを明かした結。
その先輩が男の子であることを知った愛子は「ほぉ~」と言い、ニヤニヤするのでした。
ネットでの反応
今日で放送3回目を迎えた『おむすび』。徐々にヒロイン・結を取り巻く環境やその背景が明かされ始めました。
ネットでは「お父さんが昔神戸に住んでた、って言ってた。フラッシュバックしたのは阪神淡路大震災の記憶かな」「震災を経験した身としては、感情に蓋をしている結の姿を見て、胸にグッとくる」「やたらと普通を望む結。それはあの日を経験しているからか」「震災のような圧倒的な力に押し潰されてまたいつ気力を削がれるか分からない、それが怖い、というのは平成ならではのテーマだと思うので丁寧に描写してほしい」「こんなに野菜を持ち歩く女子校生がいる? と思ったけど、ご飯に困った震災の経験があってのことか」「阪神淡路大震災があった1月17日は”おむすびの日”。なるほど」といった声があがっていました。
朝ドラ通算111作目となる『おむすび』の舞台は平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。
「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。
ドラマには松平健さんや仲里依紗さん、佐野勇斗さんらが出演し、リリー・フランキーさんが語りを担当。脚本は根本ノンジさんが、主題歌『イルミネーション』はB’zが手掛けています。
10/02 11:03
婦人公論.jp