遠藤憲一主演「民王R」が大失速、前作からの「パワーダウン」が否めないワケ

遠藤憲一

 俳優の遠藤憲一が主演するドラマ「民王R」(テレビ朝日系が危険水域にまで達している。2015年に放送された「民王」の続編と期待されたのだが、視聴率は急降下。「前作に比べてパワー不足は否めない」と厳しい評価が下されている。

 作家・池井戸潤氏の小説「民王」をインスパイアした今回の「民王R」は前作に続き遠藤が総理大臣・武藤泰山を演じ、泰山の書生・田中丸一郎太役になにわ男子・大橋和也、泰山の公設第一秘書・冴島優佳役にあの、政治評論家役に満島真之介がキャスティングされている。「民王」では息子役の菅田将暉が泰山と入れ替わるというストーリーで展開されたが、今回の「民王R」は全国民と入れ替わり、毎回、ランダムに入れ替わるストーリーとなっている。

「初回は秘書の冴島と入れ替わり、あのが普段とは違ったオラオラ系の口調で会話するなど、見事な入れ替わりを演じたと評価が高かった。前作からの期待感もあって初回視聴率は世帯が7.8%となかなかの数字でしたので、このまま勢いに乗ると思われていました」(芸能関係者)

 ところが、2話目が闇バイトに手を染める若者、木下直樹(曽田陵介)と入れ替わり、3話目が5歳の保育園児、早瀬信太(吉本凪沙)と入れ替わるという奇想天外なストーリーが展開されると、2話目が3.7%、3話目が2.9%と視聴率は半減してしまった。

「2話目は日本シリーズと放送時間が同じになったということで致し方がない面もあったが、3話目で浮上できなかったのはかなり痛い。TVerの見逃し配信でも再生回数がいま一つ。上位に来ることがない状態です」(前出・芸能関係者)

 一気に急降下しているのだが、その背景にはストーリーはもちろん、脇役のパワー不足も指摘されている。

「前作と違って毎回毎回、入れ替わることで消化不良を起こしている感があるという声も多い。前作は入れ替わりの息子が菅田で、泰山の秘書役が高橋一生でした。今回、菅田はナレーション、高橋もワンポイントで登場するのですが、『民王R』では脇を固めるのが、大橋とあのですから、役者としては格落ち感は否めない。前作が良かっただけに、そのぶん期待外れ感も大きいのかもしれません」

 この先、浮上する可能性は残されているだろうか。

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る

ジャンルで探す