高速道路の逆走問題で「だからバックしたくなる」、阿川佐和子氏が驚きの発言

テレビ朝日

 高速道路で車が逆走する事案が相次いでいる。今年8月には栃木県で69歳の男性が車を逆走させて死亡事故を起こし、愛知県では80代男性が約33キロにわたって軽トラックを“大逆走”していたことが判明した。

 10月6日放送に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)では、この逆走問題を取り上げ、赤い車両が伊勢湾岸自動車道の出口から進入し、そのまま逆走するシーンを紹介。出口と入口を間違えやすいインターチェンジについて解説した。

 逆走事案の大半は過失による誤進入が原因と見られるが、スタジオでは、元宮崎県知事の東国原英夫氏が専門家である交通事故鑑定人・中島博史氏に素朴な疑問を投げかけた。

「入口を、ここで降りたかったのに違う方向へ行ってしまった。10メートル、15メートル行ったら止めて、ゆっくりバックする。ああいうのはオーケーなんですかね?」

 これに中島氏は「ダメなんです」と否定し、「バックでも進んでいる方向ですから逆走になります」と述べて、「わかっていてやる逆走というのが結構な件数いまして」と解説。出口を通り過ぎてしまった時は、救済策があるようで、「特別転回」という制度を使えば、次のインターチェンジで降り損ねた旨を告げると戻る道に誘導してもらい、通り過ぎた分の料金は免除になるという。

 中島氏が「かなり前から制度としてはあるんですけど…」と説明すると、スタジオでは「知らなかった!」という声があがり、作家の阿川佐和子氏は「早く教えてくれ」と反応し、ハンドルを握るジェスチャーを見せて「知らないですよね。だからバックしたくなるんですよね。『あ~、ここ違う!』」と述べると、SNSでは《バックはダメです》《バック推奨はダメです!》などと驚きの声が寄せられた。

「国土交通省と高速道路会社がまとめた資料によれば、2023年に起きた逆走事案は224件。原因については『過失』が最も多く、全体の41%を占めていました。一方、『故意の逆走』が全体の20%以上を占めており、出口を通り過ぎてしまったためバックで戻ろうとしたケースも多いと言われています。道路交通法では、高速道路上での横断、転回、後退を禁止しており、出口を通り過ぎてしまったからといって、バックで戻るのはとても危険な行為といえます。ぜひとも『特別転回』を頭に入れておいてほしいですね」(メディア誌ライター)

 高速道路で逆走による事故が起きないことを祈るばかりだ。

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る

ジャンルで探す