「24時間テレビ」STARTO社の塩対応で日テレとの“蜜月関係”が終了へ

　日本テレビ系大型特番「24時間テレビ」（8月31日～9月1日）がキャスティングに大苦戦だ。

　かつてはジャニーズ（現STARTO ENTERTAINMENT）のタレントが主軸であったが、いま一つキャスティングが成功しておらず、蜜月関係と言われた日テレとSTARTO社との関係に亀裂が走るかもしれない。

　今年はメインパーソナリティーを置かず、総合司会として羽鳥慎一、水卜麻美アナ、上田晋也の3人を起用。「24人でつなぐ24時間テレビ」の出演者として第一弾が発表され、その中には嵐・相葉雅紀が名を連ねた。

「日テレ内では例年どおり今年もSTARTO社の人気グループ起用へ向けて交渉を続けていました。しかし、系列局の募金着服問題や性加害問題が全面的に解決していないこともあり、STARTO社のほうがメインで出演するのはマイナスになると渋り、物別れに終わった形です」（制作会社関係者）

　昨年、ジャニーズの性加害問題が大きくなったとき、CMクライアントが一気にタレントを外しにかかった。テレビ局も番組を終了させたり、同社のタレント起用に及び腰になったりと距離を置き始めたが、そんな中でもいち早くジャニーズに手を差し伸べたのが日テレだった。そこから今まで以上に距離を縮めて、蜜月関係を築いていたはずだが…。

「他局もSTARTO社のタレントを起用し始めたことで、日テレ頼みでならなくてもよくなったという状況ができつつある。とはいえ、さすがに人気が低迷している相葉以外のタレントが誰も出演しないとなれば話は変わってきます。日テレ内ではSTARTO社のタレントが出演する枠として確保していた番組も終了させたり、STARTO色を薄くしていくべきとの議論も起きているようです」（前出・制作会社関係者）

　今年の「24時間テレビ」が、日テレとSTARTO社の蜜月関係終了の引き金となるかもしれない。