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宇野昌磨、羽生結弦の凄さを実感「自分がどれだけ良い演技をしても“まったく敵わない”」

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。7月17日(土)の放送では、フィギュアスケートの宇野昌磨(うの・しょうま)選手をゲストに迎え、お届けしました。


宇野昌磨選手



宇野選手は、1997年生まれ、愛知県出身の23歳。トヨタ自動車所属。5歳の頃に遊びに行ったリンクで、浅田真央さんに誘われたのをきっかけにスケートを始めました。高難度の4回転ジャンプを着氷させる技術の高さが持ち味で、数々の世界大会で活躍し、2018年平昌冬季オリンピックでは銀メダルを獲得。2022年に開催を控える北京冬季オリンピックで、2大会連続のメダル獲得を目指しています。

◆コロナ禍のシーズンで感じたこと
藤木:昨シーズンは、宇野選手が出場を予定していたグランプリシリーズ・フランス大会などが中止。初戦が12月の全日本選手権という異例の事態でしたが、どんなシーズンでしたか?

宇野:例年にはない、すごく特別なシーズンになりました。いつもある試合がどれだけ恵まれた環境下だったのか、一つひとつの試合にどれだけ多くの方が関わっていて、協力してくれていたからこそ(試合が)できているのか、ということをあらためて実感できる年になったと思います。

藤木:5連覇がかかっていた全日本選手権は2位。氷上でガッツポーズも見られましたが、そのときの心境を教えてください。

宇野:2位という結果でしたけど、自分のなかではベストが尽くせたかなと思いました。しかしその後、羽生結弦選手の演技を見たときに、いまの自分がどれだけ良い演技をしても“まったく敵わないな”と強く実感して、あらためて“スケートがもっとうまくなりたい”と心から思うようになりました。

また、スケートに対するモチベーションが見つかりにくいなかで1年間練習していて、もちろんいまの自分でも難易度の高いものができてはいるんですけど、もっともっとその先を目指していいんじゃないかと思いました。

藤木:やはり羽生選手の存在は、宇野選手にとって大きいですか?

宇野:大きいですね。練習することは当たり前なんですけど、自分から練習に積極的に取り組むようになったのは、羽生選手の影響が大きかったです。また、今年の世界選手権で2位だった鍵山優真くんがあらたに出てきて、彼とは仲が良くて、よく話したり一緒にゲームをしたりするんです。羽生選手はやっぱり、自分からすると雲の上の存在なんですけど、優真くんは4つぐらい年下で、(羽生選手以外で)近い年代ですごく上手な選手が現れたのが、僕にとって初めての経験で。

もちろん、海外選手でうまい選手もいるんですけど、同じ日本で同じ環境で練習できるような場面では初めてだったので、それがすごくうれしくて。スケート人生で、いまが一番“スケートをやっていて楽しい”と思っています。

◆同世代から刺激“自分も置いていかれないように”
藤木:男子選手は複数の4回転ジャンプを入れるのが当たり前の時代になりましたが、4回転を跳ぶのは大変ですか?

宇野:大変ですけど、最近はみんな簡単に跳ぶようになってきて。それこそ鍵山くんは、いま跳べる(4回転)ジャンプは2種類ですけど、すごく簡単に跳ぶんですよ。いままで自分は“4回転は難しい”と思って練習してきたんですけど、彼のような選手を見ていると“徐々にそういう認識ではなくなるのかな”とか思いながらも、“自分も置いていかれないように練習を頑張ろう”と、刺激を受けています。

藤木:宇野選手もお若いですけど、さらに新しい世代は4回転に対する意識というか、考え方がちょっと違うなと思いますか?

宇野:そうですね。羽生選手も素晴らしい4回転を跳びますが、(新しい世代は)跳び方が全然違うというか。フィギュアスケートは歴史がすごく長いものではないので、だからこそ時代が変わるのがすごく早いなと感じています。

藤木:とはいえ、宇野選手も世界初のトリプルアクセルからの4回転トーループへの挑戦も注目されていますよね。

宇野:そうですね。まだ試合では成功していないですが、常に挑戦はしています。

藤木:“誰よりも早く決めてやりたい!”という思いはありますか?

宇野:そんなことはなくて、5回転ジャンプや4回転アクセルなど、新しいことを誰よりも先にやるのって、その人が一番大変だと思うんですよ。なので僕は、誰かが初めて成功させた後に“あ、できるんだ”と思って挑戦するぐらいが、立ち位置的にちょうどいいというか、楽だなって考えているんですけど(笑)。

藤木:(笑)。“いち早く挑戦してやろう!”みたいな思いは、今のところないんですね?

宇野:そうですね、あまり怪我をしたくもないので(笑)。

藤木:素直な気持ちが聞けましたね(笑)。最後に、2022年北京冬季オリンピックに向けて、意気込みをお願いします。

宇野:オリンピックシーズンということで、みなさんがオリンピックに注目すると思います。もちろん僕も、その特別な試合に出られるように頑張っていきたいとは思っているんですけど、僕は今シーズンを通して、また1歩成長したいなと考えています。ですので、“オリンピックシーズンだから、まとまった無難な演技をしたい”と思うのではなく、この1年間を通して、より成長した宇野昌磨をみなさんに見せられたらなと思っています。

本日7月31日(土)の放送は、プロビーチバレーボール選手の浦田聖子さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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