競泳日本代表・川本武史、“同世代” 萩野公介、瀬戸大也との感動エピソードを語る

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。7月10日(土)の放送では、競泳日本代表の川本武史選手をゲストに迎え、お届けしました。


川本武史選手



川本選手は、1995年生まれ、愛知県出身の26歳。5歳から水泳を始め、中学3年で全国大会優勝。強豪・豊川高校時代は、2、3年のときに100m背泳ぎでインターハイ連覇。中京大学進学後、本格的にバタフライに取り組み、3年のときに世界水泳日本代表に選出されました。

大学卒業後は、トヨタ自動車に入社。今年2月に100mバタフライで5年ぶりに自己ベストをマーク。4月の日本選手権、決勝では51秒25のタイムで2位、派遣標準記録を突破し、東京オリンピックの日本代表に内定しました。

◆娘がコロナ禍の支えに
高見:東京オリンピックが延期になりまして、コロナ禍で泳げない時期もあったと思いますが、川本選手の支えになっていたものは何でしたか?

川本:昨年の4月に娘が生まれまして。いまはコロナ禍でみなさん苦しい時期を過ごしていると思うんですけど、自分自身は娘と一緒に過ごせる時間が増えて、それが心の支えになったので、すごく楽しい時間が過ごせたなと思っています。

高見:やはりご家族の存在が励みになりますよね。

川本:そうですね。練習で疲れて家に帰ると、娘が笑って出迎えてくれるので、“頑張って練習してきてよかったな”と思います。

高見:ご家族といえば、5歳上のお兄さんは、理学療法士として川本選手のコンディションを見てくれているそうですね。

川本:週に1回、兄にトレーナーとしてサポートしてもらっていて、ウエイトトレーニングとはまた別なんですけど、体の協調性だったり柔軟性だったり可動域だったり、あとは怪我の予防なども見てもらっています。

高見:兄弟だからこそ言えることがあったり、逆に距離が近すぎてぶつかってしまったり……というのはあったりしますか?

川本:かなりありましたね。兄弟だからこそ言えることは、たぶんほかのトレーナーと選手の関係よりは多いとは思うんですけど、それよりもぶつかったことのほうが多かったなと思います。

僕も兄も家族のことをすごく大切にするタイプなんですけど、だからこそ心配症になったり、お互いがお互いをなかなか信頼しきれなかったり……でもいまは「絶対に大丈夫だから」とお互いを送り出したり、任せ合えたりできる関係になっています。

◆同世代の選手と切磋琢磨
高見:川本選手は萩野公介選手や瀬戸大也選手たちと同じ“黄金世代”ですけど、これまで仲間の活躍はどのように見ていましたか?

川本:一番刺激を受けたのが、自分が高校3年生だった2012年のときなんですけど、萩野選手がロンドンオリンピックで高校生ながらに銅メダルを獲って。瀬戸選手もオリンピックに出てはいないんですけど、その後の国民体育大会やほかの全国大会ですごく速い記録で泳いでいたりして。自分のなかでは頑張っているつもりでも、なかなかまわりの選手に追いつけない歯痒さがすごくありました。

高見:萩野選手や瀬戸選手たちとは、普段から連絡は取り合っていますか?

川本:普段からは取らないですけど、(一緒に)代表になったときとか、合宿で一緒になったときは、たまにご飯を食べに行ったりします。

高見:今回、川本選手が東京オリンピックに内定したときに、なにか連絡がありましたか?

川本:ないです(笑)。でも、試合後に見たニュースでは、僕が準決勝で日本記録で泳いだときに、2人はそのときインタビューを受けていたんですけど、そのインタビューを止めて、祝福の声を僕に向けて言ってくれたみたいなんですね。インタビューを止めてまで言ってくれたのは、すごくありがたかったです。

高見:それはグッときますね。

川本:そうですね。でも決勝ではタイムを落としてしまったので、自分のなかでは悔しい気持ちでいっぱいです。

高見:過去に男子100mバタフライでのオリンピックメダリストが生まれていないだけに、川本選手への期待も大きいと思いますが、そのあたりはいかがですか?

川本:正直、期待されている感じは自分のなかではないので、いつも通りやれば結果はついてくると思っています。順位というより、メダル圏内のタイムを出すことを目指して頑張っていきたいと思っています。

高見:メダル争い(のタイム)というのは50秒台中盤でしょうか?

川本:そうですね、50秒39を目標タイムに設定しています。いまの取り組みからいけば、2割~3割ぐらいしか達成できていませんが、本番に向けて集中してトレーニングができれば、達成度があがっていくのかなと思っています。

高見:水沼尚輝選手とともに100mバタフライの代表に内定されましたが、水沼選手の存在についてはどうですか?

川本:後輩ではありますが尊敬できるところがたくさんありますし、人間的にもすごく尊敬しているので、お互い良きライバルとして切磋琢磨できたらなと思います。

高見:娘さんの存在や、同年代の選手たちの応援の言葉が、やはり励みになりますよね。

川本:そうですね。同世代には、今回のオリンピック選考会で引退する選手も多くいて、そういった選手から「オリンピック頑張ってね」と声をかけてもらっているので。

娘はまだ言葉がわからないんですけど、すごく応援してくれているのは実感しているので、そういう人たちのためにも必ず結果で恩返ししたいなと思います。

次回7月31日(土)の放送は、プロビーチバレーボール選手の浦田聖子さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

ジャンルで探す