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フィギュアスケート・紀平梨花、話題となった“片手側転”にチャレンジした理由とは?

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。6月12日(土)の放送では、フィギュアスケートの紀平梨花(きひら・りか)選手をゲストに迎え、お届けしました。


(左から)藤木直人、(リモート画面)紀平梨花さん、高見侑里



紀平選手は、2002年生まれ、兵庫県西宮市出身、トヨタ自動車所属。5歳でスケートを始め、ジュニア時代にトリプルアクセルを成功させ、一気にその名が全国区に。2018~2019年シーズンは、シニア1年目ながらグランプリファイナルで優勝。2020年の全日本選手権では、自身初の4回転サルコウに成功して連覇を達成。日本女子フィギュア界のエースとして、2022年北京冬季オリンピックに向けて邁進中です。

◆コロナ禍でのプレシーズンを振り返って

藤木:北京冬季五輪のプレシーズンが終わりました。ただ、北京冬季五輪と言う前に、新型コロナウイルスの影響が多大だと思うんですけど、どのような1年でしたか?

紀平:いつものシーズンとはまた違った1年だったんですけど、試合が少ない分、練習に力を入れることができたので成長はできたかなと思いますし、数少ない試合を一生懸命にやることができました。

藤木:シーズンの最初は、“いつになったら試合が始まるんだろう”といった先の見えない不安があって、練習でもモチベーションを維持するのは難しかったのではないですか?

紀平:そうですね。“いつ試合があるのか”というのが本当にわからない感じで、試合が予定されていてもそれが中止になってしまったり、次の試合が本当にあるのかどうかも信じられない気持ちでしたが、それでも練習は頑張って続けてきました。そのなかでも、今シーズンから拠点をスイスに移して、新たな環境で練習をすることになったのもあり、“(今シーズンは)頑張り切れたかな”とは思っています。

藤木:去年12月の全日本選手権で連覇をされました。そして、4回転サルコウを初めて成功させての優勝でしたが、4回転を決めたときのお気持ちはいかがでしたか?

紀平:4回転は「試合で決めたい」とずっと言ってきたジャンプで、“いつかは跳びたい”と強く思っていました。今シーズンは本当に試合数が少なくて、“全日本選手権で決めておかなきゃいけない”っていうぐらいの気持ちで挑んだので、成功できて本当にうれしかったですし、これからも続けて跳んでいけるように練習していきたいです。

藤木:4回転をやると決めて挑むときというのは、“ワクワク感”なんですか? それともプレッシャーなんでしょうか?

紀平:どちらもあまりなくて……(4回転は)“やるべきこと”という感じなので。特に感情は持たずに“どうイメージして持っていけばいいのか”ということだけを考えて挑みました。

藤木:プログラムのなかの1要素でしかないと。“あ、もうそろそろ4回転がくる!”とか、直前になって“跳べるかな?”といった感情はなかったですか?

紀平:“(次は)4回転だ!”とは思いましたけど(笑)。でも、直前は完全に“無”になって、この(試合会場と同じ)リンクで公式練習のときに跳んだ感覚だけをイメージして。あとの感情は一切なくして跳びました。

藤木:女子フィギュアスケートも、いまや4回転の時代に突入しました。紀平選手はこうなることを予測して、早くから準備をしてきたのですか?

紀平:そうですね。ジュニアの頃から4回転を跳んでいた選手がいたので。シニアにあがったら、さらに(4回転を)跳ぶ選手も増えてくるだろうなと思っていたので、当時から心の準備と跳ぶためのトレーニングを考えていました。

◆スイスに拠点を移した理由
藤木:去年の夏からスイスに拠点を移されたそうですが、きっかけはあったのでしょうか?

紀平:前からスイスには合宿のときに行っていて、そのときからお世話になっていたリンクだったんですけど、そこに昨年も合宿に行って、2週間強化(練習)をしました。そのときに、いままでとはトレーニング内容が違って、“これをずっとし続けていったらすごく力が付くんじゃないか”と思ったので、「この(合宿が終わった)後も、もう少しいさせていただけないか」とお願いして、スイスに拠点を移しました。

藤木:指導してくださる方がよかったということですか?

紀平:それもありますし、リンクの環境も少人数で、気温や滑りやすさもよくて、すべての部分で成長できそうな気がしました。

藤木:紀平選手の代名詞と言えばトリプルアクセルですけど、新たに片手で側転をする振付が大きな話題になりました。これはどんなことから“やってみよう”と思われたのですか?

紀平:初めての振付師の方にショートプログラムの振り付けをしてもらったんですけど、そのときに私が「なにか特別のものを入れたい」と言って、振付師の方にいろいろなアイデアを出していただいたなかの1つです。

片手側転は“技”と言ってもいいぐらいのインパクトがある振付だったので、やりたいなと思ったんですけど、やっぱり氷に手をつくというのが……ツルツル滑るのでなかなか勇気が出ないですし、手をついたらすごく滑って、こけそうになったり、実際にこけたりして本当に大変でした(笑)。

両手でまずやって、そこから片手でやって……なかなかできなかったんですけど、(練習していたら)できたので、そのときに(本番で)“やろう”って決めました。

藤木:なるほど。ちなみに、これは採点されない技だそうですね。

紀平:そうですね。採点には影響がないもので、“振付の一部”という形です。

藤木:倒れても減点にはならないということですか?

紀平:転んだりミスをすると減点にはなるんですけど、インパクトがある技なので、加点要素としても、スケーティングとか全体の演技構成点の部分で少し点数が上がる可能性はあります。

ただ、細かく何点と決められた技ではないので、入れなくてもいいんですけど、インパクトもありますし、みんながやっていないことをやりたいと思っているので、入れることができてよかったなと思っています。

次回6月19日(土)の放送も引き続き、紀平選手をゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2021年6月20日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

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