【TVクリップ】「ルパンの娘」渡部篤郎「割とシビアに動いています」フジテレビ 木曜 午後10時~

渡部篤郎さん(飯田英男撮影)

 ミュージカル風の演出などで話題となった「ルパンの娘」が帰ってきた。新キャラクターも登場する中、「Lの一族」である泥棒一家の家長、三雲尊として、今回も存在感抜群だ。
 「素直にまたやってみたかった役。これまで続編とかそういう機会がなかったので、個人的にはうれしかった」
 役との“再会”を喜ぶ。ただ役作りにあたっては、前作のDVDをもう一度見直して、今回に臨んだ。
 「(役に入るのは)必ず一つ一つ違う。そこにはプロデューサーや監督の求めるものがあるから。今回は監督の武内(英樹)さんの意見を本当に素直に聞けた」と語る。武内監督は「台本は面白おかしく書いてあるけど、それを真面目にやってください」と告げたそうで、その言葉をスッと受け止めたという。
 泥棒役の演技も淡々とこなすが、「決して楽をしているのではないですよ」と繰り返して笑わせる。実際には、演出の仕掛けが多い分、「このタイミングでこういうことをやらなきゃいけない、ということも多くて、楽しく見えても、演じる側はいろいろ計算していて、割とシビアに動いているんです」と笑みをたたえながら明かした。
 自身は家具に興味があるといい、「セットの家具も楽しんでいる。欲しい物がいくつもあって」という。だが、役のように華麗に持って行くわけにもいかず、「触れないでくださいという貴重な家具が多い。見えないところのディテールにもこだわっているんですね」。
 また、よくあるワインを飲むシーンでは、「以前はぶどうジュースを使っていたけど、今回からノンアルコールワインを使っている。知ってます? 色はまるっきりワイン。香りも同じ。でも、残念ながらあんまりおいしくないんだな」と苦笑する。
 毎回の台本が届くのも楽しみになっている。「どんなことが起こるんだろうと思って。脚本の先生にも伝えたけど、さらに本は良くなっている。僕らもゼロからのスタートではないので、アップグレードして進んでいますね」と強調。「視聴者が嫌なことを忘れてくれる時間になってくれれば幸い。それは大事なことです。うまくいけばもっと続くドラマだし、パート3も4もやってくれ、と思っていますよ」。その言葉が何よりの自信の表れだ。  (兼松康)
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 わたべ・あつろう 昭和43年生まれ。東京都出身。平成3年のドラマ「青春の門」(テレビ東京)以降、ドラマや映画の出演が増え、「ストーカー 逃げ切れぬ愛」(日本テレビ系)、「ケイゾク」(TBS)、「警視庁いきもの係」(フジテレビ系)など数多くのドラマに主演・出演。映画でも「マスカレード・ホテル」(平成31年)などをはじめ、多数主演・出演している。

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