「女性の幸せは結婚とよく言われていますけど…」Perfume結成25周年で“紅白出場なし”の“知られざる内情”
〈「滝沢社長は相当熱心だった」平野紫耀ら「Number_i」の“紅白初出場”と旧ジャニーズ“紅白出場ゼロ”のウラ側〉から続く
「紅白に受かった、落ちたのノリは変わりましたね。いまや音楽は、配信やSNSで火が付き“人気”になるパターンが増えて、CDを買う人は減り、以前のように売り上げ枚数=視聴率アップのモノサシとはならないので」(芸能プロダクション関係者)
【画像】“激ヤセ”と心配の声も…当時のPerfumeあ~ちゃんの姿 結成25周年で「女性の幸せは結婚とよく言われていますけど…」と語った
11月19日に発表された第75回NHK紅白歌合戦の出場歌手。今年はいまのところ紅組20、白組21の計41組だ。
予想外の落選だとニュースになったのがPerfume。
「ファンクラブ限定のカウントダウンライブに専念したい」
2008年から昨年まで連続16年の出場を果たし、女性グループとしてはザ・ピーナッツと並ぶ最長記録となっていた。
「Perfumeは落選というより本人たちの意向も反映した“調整”の結果といったところ。彼女たちはたいてい大晦日にカウントダウンライブがあるんです。以前には会場から中継を繋いで登場したこともありましたが、今年は結成25周年の記念すべきタイミング。ファンクラブ限定のカウントダウンライブに専念したいと」(同前)
そこにはもうひとつの内情がある。旧ジャニーズ事務所問題に端を発した「所属事務所の勢力問題」だ。
「アミューズ所属の出演者が多すぎる」
「Perfumeがいるアミューズ所属の出演者の数が多すぎるというのが局内でも課題となった。旧ジャニーズの出演ゼロとなった昨年、Perfume、福山雅治、星野源、エレファントカシマシ(当時)、そして大泉洋の5組が歌手として登場しさらに審査員には大河ドラマ『光る君へ』主演の吉高由里子が並んだ。
蜜月だった旧ジャニーズの出演枠が多すぎるとあれほど叩かれたのに、アミューズはいいのか、という声があがっていた。オファーする側も気を遣うポイントが増えて大変ですよ」(NHK関係者)
かくして今年発表されたアミューズ所属の出場は、福山雅治と星野源。2枠となった。
“ある大御所”たちは2回目の出場
一方、ミドルシニア層にとっても注目ニュースとなったのはTHE ALFEEだろう。1983年の初出場から実に41年ぶり2回目の出場決定だという。
「“空白期間”は歴代最長。今年50周年で年明けには全員が70歳となる大ベテランです。前回の『メリーアン』以来ヒットを連発していたTHE ALFEEにNHKはたびたび出場オファーをしていましたが、『それよりも年末恒例の大阪城ホールのコンサートに全力を傾けたい』と出場を断っていました」(同前)
紅白は、スタッフのみならず出演者も本番の数日前から打ち合わせや綿密なリハーサルで長時間をとられる。
「そのうえ、ギャラは一律10万円。時間拘束はもちろん、衣装やヘアメイク、バックバンドの経費などを考えると完全に持ち出しです。それでも歴史あるあの紅白に出るというご褒美的な感覚を選ぶかどうかという選択が迫られるんですよね」(同前)
ちなみに今年は、イルカも32年ぶり2回目の出場が決定。GLAYは25年ぶり4回目の出場となる。
「前回出場のときに生まれてない視聴者も多いですが、最近の平成・昭和の曲ブームに賭けてるんです。
局内では、『親子や三世代で共通の歌を楽しんでもらえたら』と意気込んでいますが、果たして若いひとたちがいまどきスマホやテレビの前で紅白を楽しむかどうか」(同前)
選び抜かれた出場者で、大晦日の盛り上がりやいかに――。
(山本 雲丹)
12/01 11:20
文春オンライン