「ニュー・オーダー」Tシャツ着こなす武田真一アナが「パンク&ニューウェーブ」に出会った高校時代「文化祭では“帰れコール”も」

 

 2024年夏、「アラフォー女性がロックTシャツを着ること」を “上品でない” と批判する記事がバズった。趣味性の高いTシャツを着ることはNGなのか? 思い入れたっぷりの一枚を着こなす「Tシャツ偏愛有名人」の表情を見れば、答えは明らかだろう。

 

 フリーアナウンサー・武田真一の“究極の一枚”は、ニュー・オーダーのBEAMS復刻Tシャツだ。

 

「中学生のとき、校内放送でかかった『アンジェリーナ』で人生が変わりました。

 

 

『この曲は何?』と教室で聞いてまわって、『佐野元春だよ』と教えてくれたのが鶴村くん。彼はもうバンドを組んでいて、その演奏を見て、僕もやりたいと思いました。

 

 その後、海外のパンクやニューウェーブにも惹かれていきました。入学した熊本高校ではパンク派は2、3人で、ヘビメタやハードロック派が多数でした。文化祭でザ・スターリンの『解剖室』という過激な曲を演奏したら、“帰れコール” が起きましてね。僕は『これぞパンクだ』とうれしかったんですが、ボーカルは本気で凹んでました(笑)。

 

 このTシャツは、英ニューウェーブを代表するニュー・オーダーの復刻ものです。1987年の来日公演には、大学のあった筑波から駆けつけました。

 

 ステージはコンピュータとケーブルで埋め尽くされていて、その隙間にメンバーたちが立っている。みんな、無言でじっと動かず演奏するなか、ベースのピーター・フックだけがヒョコヒョコと踊っていましたね。

 

 NHKに入ってからもパンクを引きずっていて、入局した直後は、上司とのカラオケで流行りの歌を歌うのは苦痛でした(笑)。その後、すぐに楽しくなって、演歌も歌うようになるんですけどね。

 

 いまは独立してエンタメ情報を取り扱うようになり、最近の邦楽も聴くようになりました。『DayDay.』(日本テレビ系)に来てくれた新しい学校のリーダーズは、東京ドーム公演にも行きました。彼女たちこそパンク。めちゃくちゃカッコいいです」

 

たけたしんいち
1990年、NHK入局。『NHKニュース7』など報道畑を歩み、2023年フリーに

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