「千鳥がいれば十分」松本人志『M-1』『水ダウ』年内復帰が注目も意外とドライなテレビ局員たちの“本音”

 

 11月8日、松本人志が文藝春秋と「週刊文春」編集長を相手に、5億5000万円の損害賠償請求などを求めた訴えを取り下げることを発表したことで、“復帰”の時期に注目が集まっている。

 

「3月に口頭弁論が始まりましたが、裁判は長期化し、一審判決までに2年はかかると見られていました。さらに、和解するとしても、訴えられた側が受け入れるかどうかもわかりません。いずれにせよ、時間がかかることが予想されていました。

 

 松本さんは長引く裁判を前に、芸能界復帰にあせりを感じていたのでしょう。女性に謝罪することで収めることができるのであれば、仕方ないという考えだったのではないでしょうか」(芸能記者)

 

 

 取り下げを決めたことで、同日に所属事務所の吉本興業は、

 

《弊社といたしましては、関係各所およびファンの皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫び申し上げます。松本人志の活動再開につきましては、関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます》

 

 と、復帰を前提にしていることを示唆した声明を発表した。

 

「松本さんは、活動休止前は7本のレギュラーを抱え、吉本いちばんの稼ぎ頭でしたから、事務所としても復活に前向きになるのも当然です。しかし、地上波での復帰はスポンサーとの兼ね合いがあるので、年内復帰は現実的ではないですね」(民放テレビ局員)

 

 松本といえば、年末におこなわれる『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で審査員を例年、務めていることから、こちらでの復帰も期待されているが……。

 

「年末の特番は12月中旬に撮影して、放送に間に合わせるように直前で編集を仕上げることが通常です。ほかの特番との収録スケジュールがかぶることが多く、タレントの出演枠は、すでにすべて押さえています。12月22日に放送される『M-1』も例外ではなく、審査員は松本さん以外になると思います」(同前)

 

 別の民放テレビ局員は、松本がコンビで出演していた『水曜日のダウンタウン』(TBS系)についても、可能性はゼロだという。

 

「あの番組での年内復帰はないと聞いています。年明けにしても、いきなり地上波復帰は考えにくいですね。当て逃げ事故で自粛していたFUJIWARA・藤本敏史さんは、ラジオ番組から活動を再開しましたし、同じく当て逃げ事故を報じられたノンスタイル・井上裕介さんや、闇営業問題があったコンビのスリムクラブは、無期限活動休止から“劇場”で復帰するなど、吉本芸人で不祥事を起こした人たちは、ワンクッションを挟んで地上波に復帰しています。

 

 松本さんレベルの大御所になると、特別な措置が取られる可能性もありますが、地上波テレビとしては、目先の視聴率のために局に批判が殺到するより、いったん様子を見たい、というのが正直なところです。

 

 それに、松本さんが活動休止してから1年弱が経ちますが、多くの番組は普通にまわっていますから。業界的には、名実ともに松本さんの後任は、千鳥の大悟さんです。世間からのイメージや扱いやすさ、企画の成立させやすさを考えても、千鳥さんがいれば十分という感じになっています。いい世代交代のタイミングなんじゃないでしょうか」

 

 あくまでドライなテレビ局。松本も、第2の人生を考えてもいいのかもしれない。

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