「親から逃げて」ご当地女性アイドル“障害を抱える弟”のため母親が代理で卒業発表…“ヤングケアラー”問題踏まえ反発の声も
《次は2025.7.20のワンマンライブに向けて走り抜けます これからもFleuRを末長くよろしくお願いします》
11月4日、自身のXで、そう嬉しそうにつぶやいていたご当地アイドルが、翌5日、突如Xでユニットからの脱退を発表。家族間の問題も絡むとみられる発表に、ファンから非難の声が殺到している。
「物議を醸しているのは、名古屋発祥の2人組ガールズユニット『FleuR(フルール)』のMAIKAさんのポストです。MAIKAさんは冒頭のポストに続けて、同日深夜に《みんなのツイートみて余韻に浸っています 沢山投稿してくれて嬉しいっ》とポスト。明るい様子を見せていました。
しかし、翌5日の夜に突如、《大切なお知らせです》の一文を添えて、2025年7月20日のワンマンライブをもって、同ユニットを脱退することを別の文章で発表。ファンから驚きや心配の声が寄せられていたなか、6日の深夜にXを更新。《頂いたコメント一人一人にお返ししないといけないと思っているのですが、現在心と体調を崩していてお返事することができません。気持ちの整理と体調が少し良くなったら必ずお返事させていただきたいと思っています。応援して下ったのに本当にごめんなさい》と、投稿していました」(芸能記者)
またFleuRの公式Xも、この日、Xを更新。《昨夜のMAIKAのSNS投稿につきまして大切なお知らせです》として、関係者やファンへ詫びるとともに、《昨夜の投稿はMAIKAの意思、FleuRとしての意思ではございません》と説明するなど、謎が謎を呼んでいた。
そんななか、MAIKAさんのXが7日に更新され、そこに《MAIKAの母です。この度の事態の経緯をお話しさせてください》との一文と、経緯を説明する文章がアップされたことで、事態は大きな変化を見せる。
「文章の内容を要約すると、MAIKAさんには障害を持つ弟さんがおり、MAIKAさんが出演したイベントの翌日には弟さんの就職面談が控えていたそうです。MAIKAさんの家族は、弟さんに対する家族間でのサポート、また弟さんが就職面談に集中できるようにイベント当日は予定を入れないでほしいことを、事前に彼女に伝えていたといいます。
ところが、MAIKAさんは仕事を『断った』と家族に嘘をついてイベントに出演。弟のサポートを投げ出してイベントに出演した娘に家族は驚き、《弟は受け入れがたいと悲しみを滲ませていました》と明かし、このことで『私達家族はもうMAIKAの活動を応援する事はできない、今すぐ辞めてくれ』とお願いするに至ったそうです」(同前)
MAIKAさんのアイドル活動を即日辞めさせたい家族は、FleuRの運営側と言い合いとなり、「即日辞めるのであれば膨大な費用がかかるが、既に決まっている2025年7月までのイベントに出るなら、このお金は発生しない」との説明を受け、それを承諾したという。
母親は「これが今回の活動自体の経緯です」と説明すると、ファンへの感謝とお詫びをつづったうえで、
《運営にはお母様の言葉でMAIKAの活動辞退をX、インスタにあげてくださいと言われましたので、この様な投稿をすることになりました。私達家族の我儘でNANAさん(※ユニットでMAIKAさんの相方を務める)には大変ご迷惑をかけ本当に申し訳ないと思っております。しかし私達家族はもう限界でした。》
と文章を締めている。しかし、このあまりに一方的な報告に対して、X上では多くの異論が寄せられている。
《アイドル歌手として今一番頑張らないといけない時期なのに姉のキャリアを潰してまで親の理想の「きょうだい児像」にしようとするのヤングケアラー路線の虐待を感じる。親から逃げて…》
《障害があるからとはいえ弟の就職面談(前日)に姉が必要な事って何ですか?姉だってアイドルっていう仕事をしてるんでしょう?なぜ姉を辞めさせてまで弟をサポートしてあげなきゃ行けないんでしょうか?》
《正直弟に人生潰されるMAIKAさんが可哀想です。MAIKAさんがおいくつだか存じ上げないですが親御さんの元を離れて独り立ちした方が良いのではないでしょうか。ヤングケアラーじゃないですか…》
といった声のほか、
《お母さんにとってMAIKAさんの人生はどうでもよいのですか。弟の就職に姉は関係ありません。娘の人生を潰したいのですか。限界なのはMAIKAさんのほうでしょう》
など母親への非難の声も多くあがった。
「そもそも、MAIKAさん本人が、このポストを載せることを許可しているのかどうかも不明なため、現状、母親側の声明に対し共感する声はほとんど見られません。もしもMAIKAさんが納得したうえで卒業するのであれば、MAIKAさん本人の言葉で発表したほうがより理解を得られたでしょう。
特にX上で上がった声が“ヤングケアラー”という言葉です。ヤングケアラーとは、本来ならば大人が担うと想定されているような家事や家族の世話、介護を日常的に過度に行っていると認められる18歳未満の子どもを指します。例えば、親や兄弟の介護のために、学校に行けなかったり人間関係を築けない子どもたちです。国や地方公共団体等が各種支援に努めるべき対象とされています。
MAIKAさんの年齢は公表されていませんが、今回の一件も母親の投稿内容が事実だとすれば、MAIKAさんがヤングケアラーだった可能性はあります。家族間で話し合ったうえで決めたルールなのかもしれませんが、現状ではあまりに一方的な発表なので反感を買っているのでしょう。
一昔前までは、どんな事情であれ子どもが家族のために介護や家事をするのは、美徳であると考えられ、子どもたち本人の負担は軽視されてきました。しかし今では個人個人の権利が尊重される時代ですからね。多くのファンもMAIAKさんがアイドルを続けることを望んでいるようですが……」(芸能記者)
ファンは本人の“気持ち”を聞きたいところだろう。
11/09 11:00
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