松本人志 提訴取り下げにチラつく“法廷外工作”での心象悪化…復帰ビジョンは「地上波より配信が先」

 

 11月8日、松本人志が、同氏の性加害を報じた「週刊文春」と発行元の文藝春秋社に対して、名誉棄損で提訴した損害賠償事件について、松本側が提訴を取り下げた。「週刊文春」が求めた女性への謝罪を松本が認めたことで、取り下げの合意を得たという。

 

「8月に第2回の口頭弁論が中止になった時から、和解を探っているのは明らかでした。そもそも最初から客観的な物的証拠があるわけではなく文春側は複数人の証言を元に記事を書いていました。さらに被害を訴えている女性も証言をすると宣言している以上、松本さんにとって有効な“勝ち筋”を探すのは難しかったです。

 

 とはいえ文春側も、情報源である女性に証言をさせるのは、今後の取材活動に支障が出る恐れもありますし、訴訟を起こされる事自体を望んでいるはずもありません。結果的には、松本さん側が折れたということですね」(社会部記者)

 

 

 さらに、松本側の代理人である田代弁護士の“法廷外工作”も松本氏を不利にさせた可能性があるという。

 

「田代弁護士が、被害女性について探偵を使って行動を探っていたことが明らかになりました。さらに、被害女性の関係者である弁護士に直接接触し、“交渉”したことも文春によって報じられています。文春側はこれを“出廷妨害工作”と報じ、田代弁護士側は否定しています。弁護士の接触は認められているものの、いずれにせよ法廷外の工作に対し、裁判所の心象が悪化した可能性はありますね」(同前)

 

 訴訟に専念するとしてテレビから消えた松本だが、自身が企画プロデュースした「ドキュメンタル」は、「Last One Laughing」という海外版フォーマットも生み出した。

 

「松本さんが企画した『FREEZE』という企画も、ポルトガルのテレビ局TVIにそのフォーマットが販売されましたね。松本さんの所属事務所である吉本興業としては、裁判などせずに一刻も早く復帰してほしいというのが本音でしょう。

 

 実際、性加害が報じられた直後は、吉本興業は松本さんと一緒になって『当該事実は一切なく』と強い調子で否定していましたが、その後『真摯に対応すべき問題であると認識しております』とトーンダウンしました。ただ松本さんに訴訟を無理やり辞めさせるわけにもいかず、松本さんの好きにさせよう、という状態だったのでしょう。今回の取り下げについてアドバイスしていたかもしれません。

 

 いずれにせよ提訴を取り下げたからといって地上波は厳しい。Prime VideoやNetflixなど、配信番組での復帰がいちばん早いと思われます」(芸能記者)

 

 まだまだ道のりは険しそうだ。

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