「大酒飲みで芸達者」急死した西田敏行さんが病で変えた“生活習慣”と最後まで変えなかった“役者の心得”
10月17日、俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で亡くなっていたことが報道された。享年76。
西田さんは、1980年のドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)で主演を務めてブレイクを果たす。その後も、1988年に始まった映画『釣りバカ日誌』シリーズや、2012年から放送されたドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)シリーズなどの話題作に多数、出演。
2001年から2019年まで、バラエティ番組『探偵! ナイトスクープ』(ABCテレビほか)の2代目探偵局長を務めるなど、多岐にわたって活躍した。
多くの功績を残した西田さんは、生前は老若男女問わず親しまれていた。
「昔から、ドラマや映画、舞台の出演者と連れ立って、夜遅くまで飲み歩くなど、大の飲み会好き。大食漢かつ、大酒飲みで、肉料理や揚げものなどを好んでいたようです。
打ち上げでは、カラオケやものまね、即興ダンスを披露する芸達者で、場を盛り上げていました。ベテラン、若手問わずフランクに接するので、西田さんのいる現場は不思議と和やかな空気になっていましたね」(テレビ局関係者)
豪快に飲み食いしていたようだが、健康面を心配されたこともあった。2003年に心筋梗塞で倒れて緊急入院。2016年には自宅のベッドから転落して首を痛め、頸椎亜脱臼の手術を受け、その手術後に胆のう炎を発症し、再び手術を受けた。
怪我や体調不良もあってか、生活習慣にも変化が見受けられた。
「2003年に心筋梗塞で入院したのを機に、1日80本以上吸っていたタバコをやめ、運動もするようになりました。ここ数年は、コロナ禍もあったのかもしれませんが、以前に比べ、お酒を控えていた印象です。出演者同士の飲み会に参加しても、暴飲暴食は避けていたといいます」(前出・テレビ局関係者)
西田さんの訃報が明らかになるわずか1時間ほど前、『ドクターX』で共演してきた女優の米倉涼子が、Instagramのストーリーズに西田さんとのツーショット写真を投稿していた。
打ち上げの席だったのか《撮影後に西田敏行さんにスッポンの唐揚げご馳走になりました》とつづっており、最近まで共演者との交流を欠かしていなかったことがうかがえる。
「近年、西田さんはドラマや映画でも、車いすを使用する役や座ったままのシーンが多く、杖をついて移動することもありました。ただ、撮影現場では共演者やスタッフに冗談を言って笑わせ、食事に繰り出すなど元気そうに見えました。
どんな現場でも、出演者やスタッフが仕事しやすい空気を作ることを大切にしていた印象です。飲み会もその一環だったんだと思われます。ある種、最後まで“現場作り”をする役者としての心得を貫いたといえます」(前出・テレビ局関係者)
西田さんが亡くなったことが発表されると、米倉のほか渡辺謙や西島秀俊、綾瀬はるか、広瀬アリス、Hey! Say! JUMPの山田涼介など、ベテランから若手まで多くの著名人が追悼コメントを寄せた。
誰からも愛される人柄こそ、西田さんの最大の魅力だったのだ。
10/18 09:03
Smart FLASH