ジェシー、玉森裕太…2024年秋ドラマ、旧ジャニ勢の相次ぐ“格落ち”性加害問題から1年、テレビ局の“慎重姿勢”
7月期の連続ドラマが続々と最終回を迎え、10月からスタートするドラマの情報が発表されている。いわゆる「秋クール」のドラマには、旧ジャニーズ事務所のタレントも出演するが、“異変”が見受けられて──。
「主演を務めるタレントが少ないんです。SixTONESのジェシーさんが出演する『モンスター』(カンテレ制作、フジテレビ系)は、趣里さん主演。Kis-My-Ft2の玉森裕太さんが出演する『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)も、奈緒さん主演です。
ジェシーさんは、2022年10月の『最初はパー』(テレビ朝日系)では主演。玉森さんも、2022年7月の『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)と同年10月の『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)と、2クール連続で主演を務めていましたが、いずれも今回は2番手以降での起用になります」(芸能記者)
10月期は、NEWSの小山慶一郎が『高杉さん家のおべんとう』(日本テレビ系)、Kis-My-Ft2の千賀健永(けんと)が『愛人転生-サレ妻は死んだ後に復讐する-』(毎日放送)、timelesz(旧・Sexy Zone)の菊池風磨が『私たちが恋する理由』(テレビ朝日系)、Aぇ!groupの佐野昌哉が『離婚後夜』(テレビ朝日系)と、4人の旧ジャニーズ事務所所属タレントが、ドラマで主演を務める。
ただ、1年前、2023年10月期と比べると、変化が見える。
「19時から22時放送のゴールデン・プライム帯で、主演を務めるタレントがいないのです。小山さんらの主演ドラマは、深夜帯の放送ですからね。
2023年10月は、嵐の二宮和也さんが『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)、TOKIOの松岡昌宏さんが『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)、菊池さんが『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)など、ゴールデン・プライム帯に所属タレントが主演で多く起用されていました。1年前に比べると、連ドラで旧ジャニーズ勢が“格落ち”したといえなくもありません」(前出・芸能記者)
故・ジャニー喜多川氏による性加害問題が大きな話題となり、社名を変更したのが、ちょうど2023年10月だった。
2024年4月から、タレントのマネジメントを担う「STARTO ENTERTAINMENT」が新たなスタートを切ったが、旧ジャニーズ勢が出演する10月期のドラマで変化が見受けられる背景について、制作会社関係者はこう語る。
「ドラマによって多少、異なりますが、連ドラのオファーは半年から1年前に出すことが多いです。社名変更直後は、すでに出演者も決まっていたため、大きな変化はありませんでした。
ですが、2024年10月期のドラマは、各テレビ局が性加害問題の影響を踏まえて、キャスティングしたものになっています」
旧ジャニーズ勢のドラマ起用に関して、テレビ局が“新方針”に移行したといえる。問題前と比べて、どんな点が変わったのか。
「2023年9月から、新規で旧ジャニーズタレントを起用しない方針を示すテレビ東京を除き、現場に『旧ジャニーズを使うな』という指示は出ていません。
ただ以前に比べると、企画段階で彼らを主演で起用することに慎重になっている印象です。それでも、菊池さんやSnow Manの目黒蓮さん、SixTONESの松村北斗さんなど、俳優として評価されているタレントの名前は会議でもよくあがっています。
ある意味、制作サイドがタレントを、より“厳選”するようになったともいえます」(前出・制作会社関係者)
性加害問題から1年、テレビ局も大きく変わろうとしているのかもしれない。
09/11 10:30
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