ヒコロヒー、番組出演343本でも「年収1億円」否定…“脱竹”続出する老舗芸能事務所の「ギャラ取り分事情」

2023年に大活躍だったヒコロヒー

 

「私、1回も言ったことない」

 

 人気お笑い芸人のヒコロヒーが、7月3日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、一部メディアに報じられた「年収1億円超え」報道を否定し“注意喚起”をうながした。

 

 ヒコロヒーは松竹芸能所属。“わし”の一人称で、サバサバとした“やさぐれ”キャラクターが人気を博し、大ブレーク。

 

 元日向坂46の齊藤京子とダブルMCを務める冠番組『キョコロヒー』(テレビ朝日系)のほかに、7月には朝の情報番組『THE TIME, 』(TBS系)にも、マンスリーレギュラーとして出演している。

 

 ちなみに、株式会社エム・データによる、2023年のテレビ番組出演ランキングでは、ヒコロヒーは343本出演で女性部門の8位だった。

 

 それでも、1億円の大台には届かないのだろうか……。

 

 

 松竹芸能といえば3月末にものまね芸人のキンタロー。、5月末にピン芸人のみなみかわが相次いで、退社と独立を果たした。

 

 過去にも、さらば青春の光、お見送り芸人しんいち、Aマッソという現在の売れっ子芸人も退社しており、こうした事情から松竹芸能を辞めることが“脱竹”と呼ばれることも。

 

 お笑い芸人のギャラ事情といえば、多くの所属芸人が“薄給ぶり”をネタにする「吉本興業」が知られている。

 

 対して、松竹芸能に所属する芸人では、安田大サーカスのクロちゃんが、5月8日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内で、自身の貯金について「1億、いきました!」と告白したことが話題になっていた。

 

 お笑い事務所のギャラ取り分の実情について、芸能事務所関係者はこう語る。

 

「独立前のみなみかわさんは、インターネット番組で、松竹芸能のギャラ配分は基本的に『芸人6、事務所4』の割合だと暴露しています。

 

 これは、吉本の闇営業騒動が起こってから決まったもので、それまではケースバイケースであいまいな部分が多かったそう。

 

 一方で、吉本は『芸人5、事務所5』なので、それほど大きく離れているわけでありませんし、浅井企画やワタナベエンターテインメントなどの関東系のお笑い事務所は『芸人7、事務所3』の割合。

 

 吉本よりは優良ですが、松竹がとりわけいいわけではない。“ややホワイト”くらいですかね」

 

 さらに“手取り金額”となると、多くの会社員と同様に金額が下がるのは間違いない。前出の芸能事務所関係者は続ける。

 

「やっぱり人気芸能人が、個人事務所を設立し“半独立”のような形を取るのは、家賃や車などの高級品の費用を経費として扱えるため“税金対策”の意味合いがありますよ」

 

 ちなみに、ギャラが渋いとされる吉本ではここ最近「億イレブン」という騒動が起きていた。

 

「野性爆弾・くっきー!が、吉本には年収が1億円以上もらえる芸人の枠が決められていて、それが11人しかいないと話だしたことがきっかけでした。

 

 これについて、さまざまな吉本芸人が見聞きした情報をもとに、考察を繰り広げていて、ネタとして盛り上がっているんです。

 

 陣内智則さんは自身のYouTubeチャンネルで、霜降り明星が最年少の“億イレブン”と予想。本当なら、せいやさんは31歳で“1億円プレーヤー”になりますね」(お笑いライター)

 

 せいや、といえばヒコロヒーの出身大学の後輩で、盟友としても知られている。

 

 後輩にひと足先をいかれたかも?

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