「プライドが許さない」松本人志“YouTube進出説”にテレビ業界は冷ややか…“牙を向いた芸人”を挙げる声も

活動休止中の松本人志

 

 ダウンタウン・松本人志がテレビから姿を消して、約半年が経過した。

 

 発端は、2023年末に「週刊文春」による性加害疑惑報道。

 

 年明けのタイミングで、松本は芸能活動を休止し、2024年3月には裁判の第一回口頭弁論がおこなわれた。6月5日におこなわれた裁判の非公開手続きでは、松本側は「いかなる女性に対しても、同意を得ずに性的行為を強制したことはいっさいない」と主張したと報じれられている。

 

「裁判では、すでに5億5000万円と多額の損害賠償を求めていますが、今後さらに“休業補償”も上乗せする可能性もあるようです。

 

 実際、松本さんは活動休止以降、いっさいタレント業の動きが報じられていません。

 

 たしかに、これまでのギャラが途端にゼロになったとしたらかなりの痛手だと思われます」(芸能記者)

 

 

 そんな松本の最新動向として、6月30日に「FRIDAYデジタル」が、YouTube進出説の浮上を報じている。

 

 松本が発言の場を求めた結果、YouTubeに活動拠点を作る可能性があり、吉本関係者の一部からはそれをを歓迎する声も上がっているというのだ。

 

 これを報じたYahoo!ニュースのコメント欄では、松本の動向について、議論が渦巻いている。

 

《もしYouTubeなどに行くなら財力とコネを生かしてごっつ完全復活させて欲しい。吉本もテレビに出せない負い目で芸人にコラボ禁止はしないだろうし。浜ちゃんは相方辞めるなら自分も辞めると言ってるんだから2人でやってテレビを見返してやれば良い》

 

《ユーチューブってどれだけやってもテレビのワンコーナーを切り取ったクオリティしか出せないよ。松本さんに面白さを求めてる人が多数だろうし》

 

《スポンサーが関係ない舞台やYouTubeでどんどん活躍すれば良いと思います》

 

《松本ぐらいならYouTubeのようなプラットホームを自分で作って新たにテレビのようなものを作ったほうが良い》

 

 これまで、多くのテレビ番組でMCだけでなく、プロデューサー的な立場を務めた松本。

 近年はAmazonプライムビデオの『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』も手がけ、インターネットでも人気コンテンツを生み出した。

 

 テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が手がけるYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」のような番組も制作できるとは思うが……。

 

 松本と仕事をともにしたことがある、テレビ局関係者はこう話す。

 

「YouTube進出はまず、ありえないでしょうね。松本さんは立場に人一倍こだわりのある方です。元雨上がり決死隊の宮迫博之さんが鳴かず飛ばずの現状も、当然、頭に入れているでしょう。

 

 それに何より、自分に牙を向いたオリエンタルラジオの中田敦彦さんと同じ道を進むことになります。そんなことは松本さんのプライドが絶対に許さないですよ」

 

 しかし、「YouTube進出説」が浮上するほど、松本の今後の道のりは険しいとテレビ業界では認識されているという。

 

「松本さんがいなくなった半年でしたが、業界は『千鳥』のカバーもあって、思った以上に普通にまわってしまった。

 

 そうなると、現場から復帰を望む声も小さくなっていきますし、復帰した松本さんに求められるハードルも高くなっていきます。

 

 他方、『ドキュメンタル』でタッグを組んだAmazon、そして、Netflixといった外資系配信サービスでは、我々の地上波番組よりも、潤沢に番組制作費がかけられるうえに、スポンサーを気にする必要はありません。

 

 配信会社としても、大幅な会員数増加が見込めるビッグコンテンツですし、そちらでは松本さんは引く手あまたの状況ではないでしょうか。

 

 ただ、立場を気にする松本さんの性格からすると、絶対に一度は“地上波への完全復帰”という元のポジションへの返り咲きを目指すと思います」(同前)

 

 この騒動の完全決着がつくのはいつになるのか――。

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