サザンオールスターズ「夏フェス」卒業へ 惜しむ声とともに集まる「ありえない」猛暑のフェス開催への疑問

2018年には『NHK紅白歌合戦』に出場したサザンオールスターズ

 

 6月25日でデビュー46周年を迎えたサザンオールスターズが、国内最大級の野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に、2018年以来、6年ぶり3度めとなる出演し、10日間の開催を締めくくる大トリを務めることが発表された。

 

 また、今回の出演を最後に、夏フェスを卒業することも発表された。2024年で68歳を迎えた桑田佳祐は《我々高齢者バンドにとって、令和の夏は暑すぎるよ(笑) 一旦、サザンは今回で卒業させていただき、後進の素晴らしいミュージシャンたちに日本の夏フェスの未来は託したいと思います》と公式サイトでメッセージを発表。最後の夏フェス出演に《今年は、ROCK IN JAPAN FESTIVALが25周年ということで、超ど派手な夏祭り(フェス)と行こうじゃありませんか!!》と意気込みを語った。

 

 

「サザンオールスターズが、ROCK IN JAPAN FESTIVALに初出演したのは2005年です。Mr.Childrenや坂本龍一など、人気アーティストが出演するなか、初出演でトリを務めました。2度めの出演となった2018年にもトリを務め、13年ぶりの出演に会場には6万9000人の観客を動員しました。今回、最後の出演ということで、前回を超える観客数が予想されます」(週刊誌記者)

 

 夏フェス卒業について報じたYahoo!ニュースのコメント欄には、ファンたちの惜しむ声や心配の声があふれた。

 

《夏といえばサザン、一つの時代の終わりですね》

 

《桑田さんもいよいよ70歳手前、長年日本のミュージックシーンを牽引してきた方に感謝》

 

《その方が賢明だと感じます。今年が最後という事でサザンの皆さんがどうか無事に完走出来ることを祈ってます。》

 

《大病を克服して現役で頑張っておられる姿は希望の星でしたが、やはり無理は禁物。細く長く続けていただいた方が、ファンとしては嬉しいです。》

 

 気温上昇による熱中症の心配が後を絶たない、近年の夏フェス。2023年に千葉マリンスタジアムで行われた「サマーソニック」では、グラウンドの品質管理上の理由で、糖分を含んだスポーツドリンクが没収され、100名以上が体調不良を訴えた。

 

 同じくコメント欄には、「夏フェス」の運営に苦言を呈する声も目立った。

 

《5月6月でさえバタバタと客が熱中症で倒れているのに、真夏とか本当に有り得ない。さすがに考え直した方が良いですよ。》

 

《夏でもアリーナやドームなど空調設備がある会場で夏イベントをやったらいい。アーティストもファンも年齢的に、ムリせず楽しめるのがベストです》

 

《いったん会場に入ってしまうと逃げ場がない場合も多々あります。個人レベルの対策はもちろんですが、運営側も開催時期や会場、設備などを再考する時期に来ている気がします。》

 

《主催側が涼しい春や秋に開催をずらすことも視野に入れてほしいです。》

 

 アーティストにとってもファンにとっても、夏フェスの在り方を考え直す時代になってきたのかもしれない。

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