『ジョンソン』が1年間で終了へ…第1回放送時から本誌が指摘していた“番組失敗”3つの要因

TBSテレビ『ジョンソン』のホームページ。いまだ「10月23日START」の文字が躍るところが寂しい

 

 6月18日、TBS系で放送されているバラエティ番組『ジョンソン』が、9月末で終了することが明らかになった。

 

「『ジョンソン』は、かつてダウンタウン、さまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ~ンがメインを務めた『リンカーン』(2005~2013年)の後継番組として、2023年10月にスタート。かまいたち、モグライダー、見取り図、ニューヨークと、次世代を担うお笑いコンビ4組がレギュラーメンバーを務めていますが、わずか1年で幕引きとなりました」(芸能記者)

 

 

 初回放送は2時間スペシャルだったものの、平均世帯視聴率4.6%、平均個人視聴率は2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。当初から苦戦が報じられていた。当時、ネット上の意見を、本誌はいくつか紹介している。

 

《第一回全部見ましたがしんどいくらいグタグタでした。アドリブ力がなさすぎる。力ないなりに全力でやってほしい。何よりレギュラー陣が厳しい。濱家さんは山内さんのおかげで出られているだけで何も面白いことない。見取り図ニューヨークはゴリ押しで出ているだけで平場弱い。リンカーンの後継番組とか言わない方がよい》

 

《放送を楽しみにしていたが、新鮮さ、オリジナリティは感じられず、リンカーンをそのままパクっただけの内容。より一層リンカーンの面白さが目立ってしまった》

 

 さらに本誌は、第1回の番組“失敗”の背景をお笑いライターに分析してもらった。すると、3つの要因が指摘された。それは――。

 

・レギュラーメンバーと先代の「キャリアの差」

 

「『リンカーン』が始まった当時のメンバーと今回のメンバーとの年齢差はあまりないですが……20代からレギュラーや冠番組を持っていたダウンタウンら4組と比べると、『ジョンソン』のレギュラーは、かまいたちをのぞき、ここ数年で売れた芸人たちです。実績が違いすぎるため、『リンカーン』と同じ企画をすると、キャリアの差が如実に見えてしまうのです」(お笑いライター・以下同)

 

・時代の変化

 

「数年前、“人を傷つけない笑い”が話題となりましたが、若い世代は運動会で全員一緒にゴールするなど、競わない教育を受けてきた人も多い。メインツッコミのかまいたち・濱家さんも、『なるべく多くの芸人に見せ場を作ってあげよう』という雰囲気がありました。それがかえって、まとまりのないように見えたのかもしれません。浜田雅功さんだったら、つまらいときはバッサリと切る強めのツッコミなので、メリハリがありましからね」

 

・メインレギュラー以外の芸人のキャリアも少ない

 

「『なんか見たことあるな……』くらいの芸人も出演していたため、全体的に出演者が弱く見えました。第1回は、『リンカーン』でも目玉企画だった運動会をおこなったことで、当時と比べて、よけい物足りない感が出たように思います」

 

 番組終了発表を受け、TBS局員からはこんな声が聞こえてくる。

 

「鳴り物入りで始めたけれど、やっぱり数字が悪すぎた。もっと早く終わらせたかったが、多くの芸人を出演させている吉本側からの申し出がないと、なかなか言い出しにくく、ここまできてしまった感じ。今後、お笑い芸人さんが番組出演を渋ることが出てくるかもしれません」

 

 ここ最近は放送頻度も減っており、ほかの番組の特番に枠をとられていた『ジョンソン』。残された時間で、汚名を返上することはできるか――。

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