菊川怜『買われた男』で8年ぶりドラマ出演…国仲涼子、吹石一恵ら「40代女優」の復帰が続くワケ
2024年に入ってから、 結婚などを機に表舞台から遠ざかっていた女優が、次々と表舞台に復帰している。菊川怜(46)、国仲涼子(45)、吹石一恵(41)……懐かしい顔ぶれがテレビに出て、往年のファンから歓喜の声が寄せられている。
「菊川さんが復帰作に選んだドラマは、現在放送中の『買われた男』(BSテレ東)です。この作品は、女性用風俗店で働く男性と、客である女性の心のひだを描く内容になっていますが、菊川さんは風俗店のオーナーを演じています。
トレードマークだった黒髪をショートヘアにチェンジし、サバサバした経営者役に挑戦しているのですが、そのイメチェンぶりも話題になっています。
元祖・東大タレントとして活躍していましたが、2017年に実業家と結婚して以降、3人の育児を優先していました。本作は実に8年ぶりの本格ドラマ復帰となります」(芸能記者)
菊川は、6月11日には『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演。「女子校で育った有名人」として、セーラー服姿も披露している。
3月に放送終了した『厨房のありす』(日本テレビ系)には、国仲涼子が出演していた。国仲は、門脇麦演じる主人公の母を好演。25年前に起きた火事で死亡したという設定のため、回想シーンでの出演となったが、SNSでは変わらぬ美しさに驚きの声が寄せられていた。
国仲は、2014年に向井理と結婚。2015年、2018年と出産が続き、ようやく育児が一段落したということなのだろう。
また、ここ最近でいちばん話題になったのは、5月5日に放送されたドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)の第4話に出演した吹石一恵だ。実に9年ぶりのドラマ出演で、写真のみのサプライスだったにもかかわらず、放送後、視聴者から多くの反響が寄せられたという。
そのため、プロデューサーが「後ほど出演情報を発表できればと思っていたのですが、反響と問い合わせにお応えして出演を発表させていただきます」とコメントを出す事態になった。
吹石は、2015年に福山雅治と結婚し、2016年に第1子が生まれている。こちらも、育児が落ち着いてきたということだろう。
菊川怜、国仲涼子、吹石一恵など、40代女優の復帰が続く理由についてコラムニストのペリー荻野氏がこう話す。
「現在、ドラマの視聴率は下がり続け、世帯視聴率で2桁を確保できる作品はわずかです。今年もまだ20%を超えるような大ヒット作品は出ていません。
『TVer』などの見逃し配信で連続ドラマを見ることが一般的になっている昨今、話題性をキープして視聴率を維持するために、キャストを伏せる演出を取り入れる作品が増えています。
復帰して活躍している女優さんには実績があるうえに、好感度も高く、地上波の連続ドラマを視聴する層には馴染みがある方たちばかり。見た瞬間、視聴者に『おっ!』と思わせて、SNSなどで拡散させることのできるパワーが備わっています。
『アンチヒーロー』で大きな話題となった吹石さんがドラマに出演するのは実に9年ぶり。予告なしで写真のみのサプライズ出演だったにもかかわらず、視聴者からは『久しぶりに見た!』『相変わらずの美人』など大きな反響を呼びました。
40代になると、“主役を演じていない” という指摘もなくなり、母親役から殺人犯まで、演じる役の幅も広がります。意地悪な役、悪役などは、凶暴さなど難しい表現をしなくてはならず、演技派という評価にもつながります。
常盤貴子さんや鈴木保奈美さんなど、復帰後も活躍しているモデルケースが存在しているため、戻ってきやすい環境もあります。自分がその道のパイオニア、先駆者にならなくても、道が開けているため、以前から興味のあった役、やってみたい役を演じられるなど、復帰しやすい環境が整っていることも大きいと思われます」
今後、テレビを視聴しながら、復帰した女優を探すのも新しい楽しみ方となるかもしれない。
06/16 02:00
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