「岸田の耳に念仏」解散あきらめた岸田首相「夏にも内閣改造」報道で吹き荒れる批判…総裁選の鍵を握るのは誰だ!

写真:つのだよしお/アフロ

 

 岸田文雄首相は、9月に予定される自民党総裁選での再選をにらみ、7月中にも内閣改造・党役員人事をおこなう方向で検討に入った。6月6日、北海道新聞が報じた。

 

 4月28日の衆院3補選では、不戦敗を含め全敗。神奈川県小田原市長選に続き、5月26日の静岡県知事選と東京都目黒区補選でも自民党が支援した議員が惨敗。内閣支持率が20%台に低迷していることもあり、岸田首相は今国会中の衆院解散を見送った。

 

 一方で、6月6日に政治資金規正法改正案が衆院を通過したことで、党内には総裁選ムードが広がっている。だが、衆院解散を経ずに岸田首相が総裁選で再選されるかどうかは見通せない。

 

 

「政治資金規正法改正案をめぐり、岸田首相は公明党の山口那津男代表、日本維新の会の馬場伸幸代表とトップ会談。パーティー券購入者の公開基準の『5万円超』への引き下げや、10年後の領収書公開などを受け入れました。

 

 岸田首相の “独断” に、『5万円超』への引き下げに反対していた麻生太郎副総裁、茂木敏光幹事長は反発。もはや、党総裁選で、2人が岸田首相を支援することは見込めません。

 

 そうした状況下、岸田首相が党・内閣人事を断行するとしたら、反目する麻生・茂木両氏を外し、公明党との連立や『5万円超』への引き下げに前向きだった森山裕総務会長、石破茂元幹事長を後任にすえるのではないかと考えられます」(政治担当記者)

 

「X」では、衆院解散で民意を問わず、内閣改造・党役員人事で延命を狙う岸田首相に批判的な声が殺到している。

 

《おいおいおい!何が改造だよ。国民は解散しろって言ってんだよ。何なんだコイツは、マジで岸田の耳に念仏だわ!》

 

《この人の頭のネジ完全に折れてるよね。理解不能》

 

《あんた、9月で終わりだろ》

 

 6月4日、自民党横浜市連の会長が「総裁自ら身を引く苦渋の決断を」と、岸田首相の退陣を公然と訴えた。その2日後、横浜を地盤とする菅義偉元首相が、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相、小泉進次郎元環境相と会食。公明や維新に太いパイプを持つ菅氏の動きが、党総裁選のカギを握りそうだ。

 

 岸田首相はどうする――。

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