チケット即完売…初の母娘共演も! 「元おニャン子」内海和子・立見里歌・白石麻子のライブにファン熱狂

(写真左から)ゆりあんぬ、内海和子、白石麻子、立見里歌

 

 12月16日、おニャン子クラブの会員番号13番・内海和子、会員番号15番・立見里歌、会員番号22番・白石麻子の3人が、東京・青山のライブハウス「青山月見ル君想フ」にて、「年忘れとCHRISTMAS会&ファンの集い、そしてLIVE」を開催。1980年代の「おニャン子ブーム」を直撃した世代を中心に、熱狂的なファンが集結した。チケットは即完売した。

 

 おニャン子のメンバーの中でも、1、2を争う歌唱力を持つ内海と、超個性派(イロモノ)ユニットとして人気を集めた「ニャンギラス」のメンバーの、立見と白石によるライブである。普通のアイドルの、歌って踊るライブとは、楽しみ方がまるで違う。歌やダンスのスキルより、ありのままの女子高生であることが求められた時代。ファンは、いまでも彼女たちの「学芸会のようなライブ」を望み、彼女たちもその期待に応えた。これぞ、おニャン子である。

 

 

 とくに立見のボーカル力は、当時もいまも、他を圧倒する破壊力がある。音程など気にせず、自分が歌いたいように歌い、つねに、斬新なメロディを加えながら熱唱する。「なんとなくこんな感じ」で歌うのだ。ときおり、立見の歌唱中に、内海や白石が笑ってしまい、コーラスが止まってしまうのも、珍しい光景ではない。不安定こそ正義。立見の、音程にとらわれない歌は、ファンの心をつかんで離さない。

 

 オープニングは、おニャン子クラブのクリスマスナンバー『MERRY X’MAS FOR YOU』。全員、赤いドレス姿で登場した。そして、立見と白石による「ニャンギラス」のヒットシングル『自分でゆーのもなんですけれど』。白石のキュートな笑顔は健在で、明るい歌声も当時と変わらない。内海は、ソロデビュー曲『蒼いメモリーズ』が終わったあと、語り始めた。

 

「私は歌手なんです。いつか、自分が好きな歌をみなさんに聴いてもらいたいなと思って。おニャン子ファンのみなさんに対して、おニャン子以外の曲を歌ったことはなかったんですけど、ここは、1回歌いたいと思って。とても好きな歌を歌います!」

 

『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマ曲『残酷な天使のテーゼ』が始まると、なんと娘のゆりあんぬが登場。母娘の初となる共演が実現した。ゆりあんぬの若くて力強いボーカルが加わると、ファンから大きな歓声が上がった。

 

『シンデレラたちへの伝言』『なぜ?の嵐』『バレンタイン・キッス』『私は里歌ちゃん』『そんなつもりじゃなかったのに』『うしろゆびさされ組』『セーラー服を脱がさないで』などのヒット曲を織りまぜ、ラストは、全員で『じゃあね』を披露。

 

この日、会員番号9番・名越美香、会員番号32番・山本スーザン久美子も会場に姿を見せて、ファンを驚かせた。

 

 ライブ終了後、出演メンバーに話を聞いた。

 

ゆりあんぬ「母と一緒に歌ってみて、すごい音楽のルーツが違うといろんなものの差が出てくるんだなと、あらためて感じました。楽しかったです!」

 

内海「ゆりあんぬと歌うことになって、『残酷な天使のテーゼ』を1000回くらい聴きました(笑)。(2人のコラボは)最初で最後だと思うんですけど、いい経験になったと思います。あまたいるおニャン子のメンバーのなかでも、娘と歌うっていうのは、初めてなので。いい時間だったと思います」

 

白石「ファンのみなさんに『まこちゃーん!』って言ってもらえて、若返った気がしました。みなさんの声援がすごくて。幸せだなって思いました」

 

立見「最高に幸せです。おニャン子は、歌唱力ではなくて、チームワーク。私たちは、今日のライブをチームワークで乗り切りました。最高に楽しかったです!」

 

 1980年代にタイムスリップしたかのような、熱量の高い2時間のライブだった。

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